「一番旅してみたい都道府県は?」と聞かれて、どこが思い浮かびますか?
東京や大阪などの大都市はもちろん、日本人の場合は北海道や沖縄などを思い浮かべる人が少なくないはず。北海道や沖縄といった地名には、何か特別な響きすら感じてしまいますよね?
しかし訪日外国人からすると、気になる都道府県はちょっと違っていると分かりました。
そこで今回は世界最大の旅行口コミサイト、トリップアドバイザーが発表した調査を参考に、日本人と訪日外国人の観光地に対するちょっとした興味関心の違いについて考えてみます。
日本人と訪日外国人で話題になる都道府県は違うの?
冒頭で紹介したトリップアドバイザーは、サイト上に寄せられた日本の都道府県や主要な観光地に対する日本語と外国語の口コミを集計しました。その総数は観光地の人気度には直結しないかもしれませんが、少なくとも注目度や関心の高さ、訪問率の高さを物語ってくれますよね。
日本人旅行者から投稿された各都道府県の口コミは、以下のような場所に集中していました。
1位・・・東京都(19.1%)
2位・・・北海道(7.8%)
3位・・・沖縄県(6.7%)
4位・・・神奈川県(5.7%)
5位・・・大阪府(5.5%)
予想通り東京を中心とした大都市と、北海道・沖縄といった特徴のはっきりしているエリアが関心を集めていると分かります。
一方で、外国語の口コミが多く寄せられた都道府県は以下の通り。
1位・・・東京都(32.0%)
2位・・・京都府(15.7%)
3位・・・大阪府(10.3%)
4位・・・北海道(5.8%)
5位・・・広島県(3.7%)
驚きは沖縄がベスト5に入らないという点ですね。順位は7位(3.4%)。その代わり神社仏閣の多い京都府や厳島神社や原爆ドームなどで世界的な知名度を誇る広島がランクインしています。
日本に来る以上は、東京や大阪のような大都市を楽しむか、あるいは京都や広島のような“日本的”な場所に足を運ぶ傾向があるのですね。
日本人と訪日外国人が好きな観光名所の違い
日本人と外国人旅行者の関心の違いは、口コミの多い観光名所のラインアップを見ても分かります。日本人と訪日外国人の双方に話題の東京都であっても日本人は、
1位・・・JAL工場見学Sky Museum(大田区)
2位・・・明治神宮(渋谷区)
3位・・・千鳥ヶ淵(千代田区)
4位・・・根津美術館(港区)
5位・・・新宿御苑(新宿区)
6位・・・東京国立博物館(台東区)
といった場所に多くの口コミを寄せていると分かります。一方で訪日外国人の場合は、
1位・・・新宿御苑(新宿区)
2位・・・サムライ ミュージアム(新宿区)
3位・・・浅草(台東区)
4位・・・アキバフクロウ(千代田区)
5位・・・明治神宮(渋谷区)
6位・・・両国国技館(墨田区)
と言った結果に。2位のサムライミュージアムなどは、知らない日本人の方が多いのでは?
東京のような大都市に遊びに来る場合であっても、あえて日本的な見どころに足を運んでいると分かります。
逆にサムライミュージアムやアキバフクロウ、両国国技館など、なかなか日本人が行かない場所にあえて行ってみると、自分の国の魅力を違った形で再発見できるかもしれませんね。
[日本の観光地に寄せられた口コミの実態 – トリップアドバイザー]
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