色鮮やかなトマトにイチゴなど、旬の味覚が一堂に集まる「マルシェ(marché)」。四季折々の花やチーズ、地元の特産品などがずらりと並ぶ光景は、フランスの風物詩のひとつと言えそうです。
フランスを旅した気分で、マルシェを散策してみましょう。実際にフランスを訪れた際に、マルシェで活用できる簡単なフランス語もあわせてお伝えします。
「マルシェ」といっても、さまざまです
日本語で「市場」を意味するマルシェですが、生鮮食品や地域の特産品が中心のマルシェに、雑貨や服も揃うマルシェ、雑貨や日用品がメインのマルシェなど、いろいろあります。フランス語で「Les Halles(レ・アール)」と呼ばれる、屋内で開催されるマルシェは、生鮮食品や特産品のみを扱う場合が多いよう。
どこのマルシェも朝8時頃から始まり、13時には店じまいをする場合がほとんどです。そしてマルシェは開催日が決まっているため、あらかじめチェックしてから訪れるようにしたいですね。
モンクーク町のマルシェへ!
今回訪れるのは、フランス南西部の町・モンクーク(Montcuq)のマルシェ。南西部特産品の鴨肉やフォアグラ、モンクークの周辺地域カオール産の赤ワイン、ケルシー産のロカマドゥールと呼ばれるヤギの小さなチーズ、ロックフォールチーズの産地として有名なアヴェロン県の大小さまざまなチーズなど、近隣地域のおいしい特産物が並ぶマルシェです。
こちらのマルシェは日曜の午前中のみ開催なのですが、地元の人や観光客に人気があります。野菜や果物、自家製のジャムやハチミツ、生ハムやソーセージ、チーズがずらりと並ぶ様子は圧巻!
テーブルクロスやカーペット、エプロンなど日常生活に密着したアイテムも買えます。フランスはデパートやショップなど日曜休業の場合がほとんどなので、日曜開催のマルシェは娯楽のひとつでもあります。
味見をするのも、楽しみのひとつ
「ヤギのチーズ・ロカマドゥールと合わせて食べると美味しいよ」とジャム売りのおじさんに勧められて、筆者はカオールワインのジャムとロカマドゥールを購入。ジャムをひと瓶しか買わなかったけれど、たくさん試食させてもらいました。
このように、マルシェで食品を購入する前には、味見をすることができます。気になるお店があれば「Bonjour/ボンジュール(こんにちは)」と挨拶。味見してみたいものを指差しながら「Je peux goûter celui-là/ジュプ・グテ・セルイ・ラ (これを味見したいです)」と言ってみましょう。試食させてもらったら「Merci/メルシー(ありがとう)」、退店の際には「Au revoir/オ・ルヴォワー(さようなら)」。さぁ、これらをメモってマルシェへ!
お店の人とフランス語で会話するのって、本当に緊張しますよね。でもフランスの人たちは基本的に優しいので、自信がなくても大丈夫。フランス旅行の際には、地元の人に混じってマルシェ散策を楽しみましょう!