いつまでも人々を魅了してやまない、宮崎駿さんのアニメーション作品。そんな中でも、宮崎さんの生み出した数々の乗り物達は、旅人の空想をしきりに掻き立てます。今回は思い切って、そんな素敵な乗り物に乗って空想旅行に出かけてみたいと思います!
『メーヴェ』で風の谷を抜け出して(from風の谷のナウシカ)
風の谷の蟲を愛でる姫の愛機と言えば、もちろんメーヴェです。ドイツ語でカモメを意味するように、風に乗って空を自由に飛ぶための飛行具です。
最近では【OpenSkyプロジェクト】でメーヴェが空を飛んだ! と話題になっていますよね。
もしこの飛行具で本当に自由に空を飛べるようになったら・・・
夕暮れ時のドーバー海峡を、なるべく低空飛行でゆっくりゆっくり飛んでみたい・・・
干潮時の浜辺に映るもうひとつの茜色。白い崖から吹いてくる軽やかな異国の風。今まで体感したことのない高度は、きっと初めての角度から壮大な景色を浮かび上がらせるのでしょうね。
『真っ赤な飛行艇』でアドリア海を満喫(from紅の豚)
カッコイイとは、ああいうことですよね。
真っ赤なボディが、青い海と空に憎らしいほど映えます(あの機体、正式名称を「サボイアS.21F」と言うんだそうです)。
日本人からすると、イタリア旅行なんてそれだけで贅沢な気がしてしまいますが、もしアドリア海で飛行艇を乗り回せたら・・・
少しくらいなら豚になってもいいかも、なんて罰当たりなことをつい浮かべてしまいます。こんなところでポルコみたいな宙返りをして、360度ブルーに包まれてみたいなぁ・・・。
『ヤックル』と共に太古の森へ(fromもののけ姫)
※写真はアフリカに生息するインパラです。
今日では絶滅してしまったアカシシと呼ばれる偶蹄類(ぐうているい)の仲間、という設定のヤックル。物語ではどんな時でもご主人であるアシタカに寄り添う姿が、健気でとても愛らしいですよね。
そんなヤックルの背中に乗ってどこへでも行けるのなら・・・
未だに太古の森が残る屋久島を思う存分駆け回りたい!
深い緑に癒されていると、ついヤックルの背中でうたた寝。そんな時、彼は主人を起こさないようゆっくり慎重に歩を進めてくれるのでしょうね。それに彼の遠い親戚かもしれないヤクシカ達にも出会えるので、ヤックルもきっと喜んでくれることでしょう。
今回は、どこまでも空想な旅のお話しをお届けいたしました。
でも、「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」なんて有名な言葉があるように、その内、こんな空想旅行も実現できてしまう日が来るかもしれないですね。
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