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第3回目はスターアライアンスの提案する、水辺の美しい景観を追いかけます。滝や浜辺、大河やフィヨルドなど、さまざまな水辺を巡る旅ですね。
まずは日本を飛び立ってオーストラリアのシドニーからスタート。早速チェックしてみましょう。
1:日本→オーストラリア/シドニーのビーチ
最初は日本の空港からシドニーへ。
シドニーといえばオペラハウスやハーバーブリッジが有名ですが、町からちょっと行くだけで驚くほど美しいビーチリゾートも楽しめます。特に人気の場所はマンリーとボンダイ。どちらも郊外にあるビーチですね。
シドニーの市街地が面している天然の入り江、ポート・ジャクソン湾の湾口には、南北から岬がせり出しています。その伸びた陸地の根元に、それぞれ外海に面してマンリービーチ、ボンダイビーチがあります。北がマンリー、南がボンダイですね。
市街地からの移動はフェリーが一般的で、ちょっとした船旅も楽しめます。個人的にはマンリーをプッシュします。シドニー観光では外せない観光地ですね。
2:オーストラリア→ノルウェー/フィヨルド
次はオーストラリアから長大な距離を移動し、一気に北欧のノルウェーを目指します。目的地はスカンディナビア半島の西端にある町・ベルゲン。手元に世界地図がある人はチェックしてもらいたいのですが、ノルウェーの西岸は北から南にかけて海岸線が極めて入り組んでいます。大小、無数の離島も浮かぶこのような海岸を、フィヨルドというのでした。
「フィヨルドって何?」と思う人も居るかもしれませんが、辞書を引くと、
<陸地の奥深く入り込み、両岸が急傾斜し、横断面が一般にU字形をなす入り江>(広辞苑より引用)
とあります。氷河の谷が水に沈んでできた景観だと考えられているのだとか。
世界的に見ても、このノルウェーの西岸や南米大陸の南端が典型例だと辞書に書いてあります。ベルゲンからは列車、バス、船を乗り継いでフィヨルドを1日で周遊するツアーもありますので、ぜひとも参加したいですね。
3:ノルウェー→カナダ/バンクーバーの港とナイアガラの滝
大西洋を横断して、次はカナダに入ります。大陸間でちょっと逆戻りする形になりますが、最初は西海岸のバンクーバー、次は東側のトロントです。
世界一周航空券は基本的に逆戻りができませんが、大陸内での逆戻りに関しては認められる場合があります。この場合も、アメリカ大陸内での逆戻りですから認められています。最初のバンクーバーは、カナダ最大の港町で、北米西海岸でも最大の港湾都市になります。「最も住みやすい街ランキング」で常に上位に入ってくる美しい街。その水辺の暮らしを、滞在時は堪能してみては?
一方のトロントは大陸の東側、アメリカの五大湖の1つといわれるオンタリオ湖に面した大都市です。そのオンタリオ湖がエリー湖とつながる場所に、世界三大瀑布と呼ばれるナイアガラの滝があります。ナイアガラの滝は、カナダ側が“表”と言われていますから、トロントからのアプローチが最適ですね。日帰りツアーも豊富にそろっていますよ。
4:カナダ→アメリカ/キー・ウェスト
次はカナダから、アメリカの東岸からキューバの方へ伸びているフロリダ半島へ。マイアミの空港に降り立ったらレンタカーに乗って、フロリダ海峡に点々と浮かぶ島々、フロリダ・キーズを進みます。42本の橋を越え、国道1号線を約4時間ドライブした先にあるキー・ウェストが終着点。
豪華客船が就航する港町で、メキシコ湾に沈む夕日も世界的に有名です。
物理的に言えばマイアミから日帰りも可能ですが、現地の観光ガイドいわく、キー・ウェストで1泊というスケジュールの方が、慣れない国でのドライブを考えると安全だといいます。ゆとりを持ってスケジュールを組んでみてください。
5:アメリカ→ブラジル/アマゾン川
次はフロリダ半島から南米大陸へ。ブラジルの内陸部にある大都市、マナウスが目的地です。ナイル川と並び、世界的な大河として知られるアマゾン川。その川沿いに発展した巨大都市がマナウスで、観光面ではアマゾナス劇場、アマゾン川ツアーなどが知られています。
最大の見どころは、ペルーのアンデス山脈から流れてくる本流と、アマゾン川最大の支流であるネグロ川が合流するポイント。その合流点がまさにマナウスのすぐ目の前にありますので、気軽に定期観光船で見に行けるのですね。
ちなみにマナウスは多くの日本人が移民として渡った町。今も日系人が少なくないと言います。日本食レストランも少なからず充実しているのだとか。旅先で思わぬ日系人との出会いがあるかもしれませんね。
6:ブラジル→パナマ/パナマ運河
次は南米大陸と北米大陸を連結するパナマ。カリブ海(大西洋)と太平洋の連絡路であるパナマ運河が目的地ですね。2016年の6月に拡張されて、日本を含めたアジアの巨大船も、パナマを経由して直接、アメリカ大陸の東側に出られるようになったのだとか。
地球規模の物流を支える運河を見に行く旅。市街地とパナマ運河の観光ガイドがセットになった半日、1日ツアーも用意されていますので、ぜひとも参加してみてくださいね。
7:パナマ→フィジー/ナンディのビーチ
最後は太平洋を横断し、ニュージーランドの北に浮かぶフィジーを目指します。フィジーといえば草ぶきの家、ラグビーの強豪国、英語を学びたい人のホームステイ先などといったイメージがありますが、スターアライアンスの提案する旅は、ナンディという町でのビーチリゾート。国際空港もある観光地で、近くのデナラウ港からは、とびきりの青い海に囲まれた離島・マロロ島へのクルーズ船なども出ています。
いわゆる絵葉書のように美しい場所だと聞きます。実際に行った人の感想を聞くと、ホテルなどのホスピタリティも、日本人をしっかりと満喫させてくれるレベルなのだとか。泊まるとなるとちょっとお値段は張るようですが、旅の最後にのんびりと羽を休める場所としては最適ですね。
以上、スターアライアンスの提案する水辺の絶景を楽しむ世界一周のコースを紹介しましたが、いかがでしたか?
治安について補足すると、ブラジルとパナマ、フィジーに関しては外務省から渡航・滞在にあたって「十分注意してください」というレベル1の危険度情報が出ています。実際に世界一周航空券で回るとなったら、防犯には注意したいですね。
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