いつだって好奇心を刺激し見る人を魅了する博物館ですが、世界中にはちょっと変わった不思議な博物館が数多く存在します。正直「一体誰のために? 何のために?」と思ってしまうものもありますが、そんななかから厳選して5つをご紹介いたします。
1. トイレットシート博物館(アメリカ)
(C) Barney Smith’s Toilet Seat Art Museum
オーナーであるバーニーズ・スミス氏が、30年以上にも渡って採集したトイレシートを自らデコレーションをして展示しているという博物館。なんとも発想がアメリカらしいですが、なんとここに展示されているトイレシートの数は1000にも及びます。可愛いキャラクターをあしらったものから芸術的なものまでそのデコレーションは多岐に渡り、コアなファンの心を惹きつけて離しません。「でもなんでトイレのシート?」なんていう質問はここでは禁止な気もしますが、気になる方は直接聞いてみても良いかもしれませんね。
住所: 239 Abiso Ave, Alamo Heights, TX 78209-5103
電話番号: 210-824-7791
2. リプリーのビリーブ・イット・オア・ノット博物館(韓国)
アメリカの漫画家であり探検家であるロバート・リプリー(1890-1949)が世界198か国の旅路で手に入れた世界中の「変なもの」をただただ紹介しているというこの博物館。博物館の外観や名前からしてすこし怪しげですが、展示されているものは人間の骨で作ったという衣服や本物の宇宙服、あの伝説のロックスター・エルヴィスプレスリーの毛など度肝を抜くものばかりです。統一性はまったくありませんが、己の固定観念を壊したい方にはぴったりの場所かもしれません。
住所: 2864-2 Saekdal-dong, Seogwipo-si, Jeju-do, South Korea
電話番号: +82 64-738-3003
3. ミイラ博物館(メキシコ)
(C) Museo de las Momias de Guanajuato
メキシコシティから車を5時間走らせて到着するこのグアナフォトという場所にある博物館は、なんと「ミイラ専門」の博物館。ここには100体以上の本物のミイラが展示されているということもあり地元の人たちにも人気の博物館ですが、ここまでミイラが集まったのには理由がありました。それはこの場所の気候が関係しています。実は土葬が基本の中南米ですが、このグアナフォトは極端に乾燥した気候のため埋葬をしても自然とミイラ化してしまうんです。埋葬して墓地にいれる場合3年間は無料でもそれ以降は有料なので、親族が埋葬税を払わない場合遺体は掘り起こしてしまうんだとか。状態の良いものだけを博物館に飾っているそうですが、ちょっと不気味ですね。
住所: Explanada del Panteón Municipal s/n, Centro, 36000 Guanajuato, Gto., Mexico
電話番号: +52 473 732 0639
4. マダム・タッソー館(イギリス)
(C) Madame Tussauds Facebook Page
ロンドンにあるこの博物館は、いろいろなセレブを模写した蝋人形を飾っている人気観光名所のひとつです。いくら蝋人形とはいえ、その出来栄えは本物と変わらぬほどの完成度。お気に入りの俳優や女優などを前にすると自然と気分も高揚してしまいます。蝋人形館はアメリカにもありますが、ここの博物館のほかと違うところは展示品の鑑賞だけではなく乗り物や4Dなどのアミューズメントセクションがあるという点です。家族で行っても恋人といっても、もちろんお一人様でも楽しめる場所として連日大盛況のこのマダム・タッソー館。お金を払うだけの価値はあります。
5. 失恋博物館(クロアチア)
(C)Museum of Broken Relationships
クロアチアの首都ザグレブにあるのは「失恋博物館」。名前を聞いただけでどんよりしてしまいそうな博物館ですが、ここは2012年にヨーロッパ博物館アワードにノミネートされた実績をもつほどの格式高い博物館として人気なんです。ここ展示されているのは結婚式のときに着たドレスや届かなかったラブレター、別れた恋人からもらった誕生日プレゼントなどの失恋にまつわるありとあらゆるものたち。実は日本語の説明も用意されているので、いろいろな恋愛のドラマや修羅場などを想像しながら見ることができるのは有難いポイントです。どっぷりと感傷的な気分に浸りたいときに行ってみたいですね。
住所: Ćirilometodska ul. 2, 10000, Zagreb, Croatia
電話番号: +385 1 4851 021
ぎょっとするものからちょっと遊び心を刺激するものまで、「博物館」と一口にいってもその内容や様式はさまざま。勇気を出して一歩足を踏み入れてみると、あなたの知らない世界がそこには待っているかもしれません。