太平洋とカリブ海に挟まれた美しい国、中米グアテマラ。旅行者の評価が高い、中米ベストデスティネーション(観光地)トップ10にランクイン。
メキシコの南に隣接した、北海道と四国を合わせたよりやや大きい広さの国で、人口は約1,634万人(2015年現在)。グアテマラとは、どんな国なのでしょう。
マヤ族の子孫
マヤ系先住民46%、メスティソ(欧州系と先住民の混血)・欧州系30%、その他(ガリフナ族、シンカ族等)24%(2011年 国立統計院<推計>)
マヤ系はやや小柄で肌が浅黒く、首がやや短いがっしりした体型。哀愁を帯びた表情が印象的。公用語はスペイン語。その他22のマヤ系言語などがあるそうです。
世界遺産マヤ遺跡 ティカル
野鳥や野生動物が生息するジャングルの中に佇む、マヤ最大の遺跡「ティカル遺跡」。マヤ文明の最大かつ最古の都市遺跡で、ユネスコの世界複合遺産(文化と自然遺産の両方に該当)に指定されています。紀元3世紀から9世紀ごろ栄え、10世紀初めに突然人々が消え去りました。密林の中の巨大都市は、あなたを古代マヤ文明のミステリーへ誘うことでしょう。
世界で最も美しい湖のひとつ
世界で最も美しく、中米で一番深い湖といわれるアティトラン湖(Atitlan Lake)。3つの火山に囲まれた標高1500m程のカルデラ湖。穏やかな湖面は、見るものの心を鎮めてくれる力を持っています。
グアテマラの秘境 セムクチャンペイ
30分ほど登った展望台から見る景色。
エメラルドグリーンの石灰棚、セムクチャンペイ(Semuc Champey)。川下の石灰岩質が伸び、浸食によって作られた水棚が自然のプールに。
訪れた人が「人生最高のプール」と絶賛する、大自然の中のプール。透明度の高さに心を奪われるでしょう。セムクチャンペイとは、現地語で「神聖な水」という意味があるそうです。
世界遺産の歴史的な町並み アンティグア・グアテマラ
アンティグアの守護聖人が祀られた大聖堂
コロニアル様式の美しい景観が残る、グアテマラで3番目の首都だった都市アンティグア・グアテマラ(Antigua Guatemala)。1773年の大地震により建物が崩壊、首都はグアテマラ・シティに移されたそうです。歴史的な町並みは、世界遺産に登録されました。
農業国
グアテマラの主要産業は農業。コーヒー、砂糖、バナナなどが主要輸出品目。
マヤ系先住民から伝わるカラフルな織物
マヤ文明から継承されている、鮮やかな民族衣装。カラフルな美しい織物は、ガテマラ人の肌によく似合います。
ソウルフード トルティーヤ(Tortilla)
トウモロコシの粉で作られた生地を焼いた、パンのようなもの。豆の煮込みのフリホーレスといただくことが多いそうです。ほんのりトウモロコシの甘みがあるトルティーヤは、熱々のうちにいただきたいもの。パンパンと手で叩いて成形する、お袋の味といったところでしょうか。
美しくて、どこか懐かしくて、自然に溢れたグアテマラ。そしてマヤ文明のミステリーが、私たちを誘惑する国。ぜひ、訪れたい国です。
【海外での発生状況】
WHO等によれば、2015年5月以降、ブラジルをはじめとする中南米地域を中心に、52の国・地域でジカウイルス感染症の感染例が報告されています。
【予防】
ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。また、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行ってください。
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