チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

Posted by: 春奈

掲載日: Oct 8th, 2016

中世の街が点在するおとぎの国、チェコ。「あの国に行ってみたい!」と思ったときに、やはり気になるのは治安ですよね。

体に危害を加えるような犯罪は少なく、ヨーロッパのなかでも比較的安全といわれているチェコですが、油断は禁物。チェコを安全に旅行するために気をつけたい7つのポイントをご紹介します。

スリ

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

チェコに限ったことではありませんが、観光客がもっとも被害に遭いやすいのがスリなどの盗難被害です。

観光地や公共交通機関の車内などで、貴重品を抜き取られたり、バッグを刃物で切って金目の物を奪われたりする事例が発生しています。また、集団によるスリ被害も多発しています。親切を装って観光客に話しかけ、注意をそらせている間に別の仲間が金品を盗む、あるいは公共交通機関の車内で複数人でターゲットを囲んで身動きが取れない状態にして犯行に及ぶなどです。

日本人は金持ちで不用心と思われていて盗難のターゲットになりやすいため、高級ブランドのバッグや高価そうに見えるアクセサリーなどは身に着けないほうが無難です。また、知らない人に話しかけられたときはスキを見せないことが大切です。

目の届かないリュックサックや、口の開いたトートバッグなどは避け、さらに混雑した場所ではバックに手を添えるなどして、所持品に注意を向けるようにしましょう。

置き引き

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

スリと並んで多いのが置き引きです。典型的な例としては、レストランやカフェの椅子や床に置いた荷物を奪われるというケース。一人がターゲットに話しかけて注意をそらせた隙に仲間がバッグを持ち去ったり、路上から手を伸ばして窓際の席やテラス席に置いた荷物を奪うといった、日本ではあまり聞かれない事例もあります。飲食店ではバッグはできる限り自分の体に近いところに置き、目を離さないようにしてください。

またホテルの客室内での盗難被害も報告されています。貴重品は部屋に放置せず、セーフティーボックスがあればそれを利用しましょう。また、地上階でなくても、近くの建物づたいに部屋に侵入されたケースもあるので、周囲に建物がある場合は、窓に鍵をかけ、外から開けられないことを確認してください。

ニセ警察官

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

「麻薬所持の検査」などと称して、所持品の提示を求めるニセ警察官による盗難被害も報告されています。検査をするフリをして巧みに現金やクレジットカードを抜き取ったり、読み取り機でクレジットカードの情報を盗む、あるいは暗証番号を聞き出して現金を引き出したりする手口です。

チェコの警察官が財布の提示を求めたり、カードの暗証番号を聞くことはありませんので、そのような場合はニセ警察官ではないかと疑いましょう。

自称警察官に所持品検査を求められた場合には、身分証明書の提示を求めるなど落ち着いて対応してください。少しでも不審な点があれば「最寄りの日本大使館または警察署で応じる」と毅然とした態度で臨みましょう。

両替詐欺

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

店頭に掲示しているレートとは異なるレートで両替されたり、多額の手数料を差し引かれたりする事例が多発しています。このような場合、後から気付いてもどうしようもない場合が多いので、両替したら必ずその場で正しい金額を受け取ったかどうか、自分の目で確認しましょう。

また、路上での両替は禁止されていますので、路上での両替を持ちかけられても決して応じないようにしてください。

検札詐欺

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

チェコの地下鉄やトラムには改札がないため、検札官が抜き打ちで乗客の切符を確認しにやってきます。検札官のなかには、有効な切符を所持しているのにもかかわらず難癖をつけて違反金を払わせようとする人物もいます。

またニセの検察官が現れて、違反金を請求したり、ニセ警察官と同様、検査と称して現金を抜き取ったりする事例も報告されています。

切符を持っているにもかかわらず違反金を請求されたりした場合には、きちんと説明を求め、納得できない場合には他の乗客に助けを求めるなどして、検札官の言い分が正しいのかどうかを確認するようにしましょう。

ぼったくりタクシー

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

流しのタクシーや観光地で客待ちをしているタクシーを利用すると、不当に高い料金を請求されることがあります。

タクシーを利用する場合は、ホテルやレストランで呼んでもらうようにすると安心です。その際、目的地までの目安の金額もあわせて聞いてもらうようにするといいでしょう。

強盗・暴行

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

チェコで日本人が深刻な犯罪の被害に遭った例はほとんどありませんが、過去に日本人女性が暴言を吐かれた上に体を触られそうになるといった事件や、トラムから下車したところ羽交い絞めにされ所持品を奪われるといった事件が起きています。

こうした事件に共通するのは、夜間あるいは、人通りの少ない場所で発生しているということ。夏の観光シーズンともなれば、観光の中心地は深夜まで賑やかで、犯罪が起こるような気配はまったく感じられませんが、油断はできません。特に、宿泊先が中心部から外れる場合や、人通りの少ない場所にある場合には、帰り道に危険な目に遭う可能性があるので、早めにホテルに戻るようにしましょう。

また、時間帯を問わず、人通りの少ない雰囲気の悪い路地は避けるようにしてください。

チェコの治安って?チェコを安全に旅するために気を付ける7つのポイント

チェコは今のところテロの危険度も低く、海外旅行をするうえで基本的な注意を怠らなけば安心して滞在できる国です。ここに挙げたような犯罪があるということを念頭に置いて、素敵な旅行を楽しんでくださいね。

[外務省 海外安全ホームページ]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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