アラブの国・ヨルダンには、今からおよそ2000年前に造られたとされる古代都市「ペトラ」の遺産が今も残されています。目を疑うようなその美しい遺産は、一度見たら忘れることができず、毎年多くの観光客が訪れる場所です。
そこで今回は、世界遺産にも登録されている、ヨルダンの神秘的な遺産をご紹介しましょう。
大自然に深く刻まれた古代都市「ペトラ」

ヨルダンの古代都市「ペトラ」には、圧倒的に美しい建造物の数々が存在します。その中でも、切り立つ岩壁に建てられた「エルカズネ(宝物殿)」は目を疑うような鮮やかさ。
エルカズネは高さ43m、幅30mという大迫力の建造物で、当時のナバテア人の王の墓として1世紀初頭に造られました。今からおよそ2000年以上前に造られたとは思えない、神秘的な宮殿の姿は、ただただ圧巻の一言です。

このエルカズネがある古代都市ペトラにたどり着くには、一つのルートしかありません。「シーク」と言われるそのルートは、なんと80mの絶壁に囲まれた道! 狭い場所になると、幅はわずか3,4mしかない場所なのです。
この巨大都市ペトラは、この地に定住したアラブ人の一族ナバテア人によって造られました。アラブの中心的場所に位置しているため、かつてはアジア、ヨーロッパ、アフリカを結ぶ重要な貿易拠点として発展していったのです。今では、その数多くの神秘的な造りから、世界遺産や新・世界七不思議にも認定されているほどです。
そして、この神秘的な古代都市にはまだまだ見どころがたくさん。ペトラ峡谷の中に入ると、数百を超えるような複雑な彫刻や、3,000人を収容できるような、かつてのローマ・コロッセオを彷彿させる巨大な劇場まであります。

現在でもこのペトラに行くためには自動車などを利用することができず、徒歩か馬車などを使う必要があります。礼拝などもこの地で行われていることもあり、古代から続く神秘的な光景は、現代にも強く残されているのですね。

いかがでしたでか? 目を疑うような大自然から生まれた古代都市をご紹介していきました。かつて栄えた古代へと巡る旅は、きっと素敵なものになりそうですね。
※2016年10月現在、ヨルダンは地域により外務省より渡航注意が出ております。渡航検討の際は、必ずご確認ください。
ありえない!日本人がヨルダンで驚いたこと5選〜スイーツ男子が店に行列!〜
【世界遺産】600年間女性を拒み続けるギリシャの聖地「アトス山」
世界一周航空券でこんな旅【1】一生に一度はこの目で見たい世界遺産を巡る旅
[All photos by Shutterstock.com]