日本には和製英語と呼ばれる言葉があります。過去記事「外国人にとって意味不明な“日本のカタカナ英語”10選」でも取り上げましたね。「え、それも和製英語なの?」と驚いた読者も少なくないと思いますが、他にはどのような和製英語があるのでしょうか?
そこで今回はWeblio和製英語辞書を参考に、旅先の海外で思わず使ってしまいそうな和製英語を5つ集めてみました。
「海外旅行に行く予定なんてない・・・」という人も、自分の家の近所で外国人旅行者に声を掛けられる日もあるかも・・・。ぜひともチェックしてみてくださいね。
1:コンセント
上述の過去記事でも触れられていますが、旅先でいかにも使いそうな和製英語ですので、あらためて復習。「コンセント」と日本の辞書で調べると、
<(和製語)電気配線から電流をとるためプラグを差し込む器具>(『広辞苑』より引用)
とあります。やはり和製語なのですね。英語では米国流に正しく言うと、
outlet [発音:autlet]
ですね。英国流では、
power point
とも。覚えておくと、とっても便利ですね。
2:ウォシュレット
次はウォシュレット。こちらはTOTOの商品名で普通の英単語ではないとのこと。何となく現地の英語風の響きがありますが、和製英語なのですね。
とはいえ『ウォークマン』が普通名詞みたいに使われていたように、『ウォシュレット』(Washlet)も似たような扱いを一部で受けているようです。
実際に先日もマレーシアのホテルに宿泊した際に、「washlet」という英単語がトイレの使い方を説明する解説文に、普通名詞として使われていました。むろん、TOTOの便器ではありません。
Weblio和製英語辞書の解説では、
<toilet seat with bidet functions>(Weblioより引用)
とあります。ビデ機能の付いた便座という意味ですね。ちなみにビデは、
bidet [発音:bidei]
と書いてフランス語。局部や肛門を洗う洗浄器ですね。
3:モーニングコール
ホテルのフロントなどで、朝起こしてほしい時間に電話をかけてもらうモーニングコール。いかにも英語みたいな響きですが、和製英語としてWeblio和製英語辞書に掲載されています。正しくは、
a wake-up call
ですね。ただ、「モーニングコール」でも通じます・・・。ニュージーランド滞在時に、ホテルのフロントで「Can I get a morning call?」と、得意げな顔で和製英語を使い、普通に通じた経験が・・・。
学校の英語の先生に怒られてしまいそうですが、とりあえず和製英語でも言ってみて、通じれば結果オーライかも!?
4:マナーモード
携帯電話やスマートホンの音が鳴らないようにする機能を何と言いますか? マナーモードですよね? いかにも英語風の響きですが、こちらも和製英語。正しくは、
silent mode
などと言います。海外旅行中にさまざまな場面で出くわす英単語。カタカナ読みをすれば、サイレント・モードですね。覚えておくと便利です。
ただ、試みに手元の日本製携帯電話を英語モードにして「マナーモード」ボタンを押してみると、「Manner Mode Set」「Manner Mode Reset」と出てきます・・・。
この表記は日本製携帯電話だからなのでしょうか、それともManner Modeでも一応通じるからなのでしょうか。
カナダ人の友人に聞いてみると、和製英語のManner Modeでも普通に意味は通じると教えてくれました。念のため・・・。
5:リムジンバス
空港と空港、空港と駅、ホテルなどを結んでくれるバスをリムジンバスと呼びますよね? 残念ながらこちらも和製英語。Weblio和製英語辞書を見ると、
airport shuttle bus
と書かれています。shuttle には往復便といった意味がありますから、覚えておきたいですね。
以上、旅先で思わず使ってしまいそうな和製英語を5つ紹介しました。
ただ、このように書くと、間違いを恐れて旅先で和製英語すら口にできなくなってしまうかもしれません。
黙っていても旅は進みませんので、とりあえず口に出して、通じれば御の字といった感じで臨むと気が楽かもしれませんね。
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