ニューヨークは各国の人種が集まる国。そして、エリアごとに各国のコミュニティーが集まることも特徴的です。チャイナタウンのような大きなコミュニティーはありませんが、ニューヨークにも日本人経営の店が集まるエリアがあります。
今回はマンハッタンで最大の日本食エリア、セントマークス(イーストビレッジ)をご紹介しましょう。
ラーメン屋
一風堂
ニューヨークの爆発的なラーメンブームを起こした店。ラーメン一杯が20ドル近くし、要予約。価格設定が強気なので、在住のフツーの日本人は行きません。ニューヨーク旅行に来た日本人、アジア系やスノッブな白人などに人気。
せたが屋
日系ラーメン屋の進出店では老舗格。
ずんどう屋
姫路発祥の背脂系濃厚とんこつらーめん。2015年12月出店。
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日本蕎麦屋
うどん屋(博多風)
蕎麦屋があればうどん屋もあります。九州人が多いニューヨークで、博多風うどん。九州風の柔らかめうどんなので、東京人は驚くかも。
日系ファストフード
米吉
[米吉] ライスバーガー
おたふく
[おたふく] たこ焼き、たい焼き、お好み焼き
日系パン屋 Panya
食パン、バゲッドをたまに買います。ケーキ、菓子パン、おにぎり、お弁当など種類が豊富。丼物、麺類や和朝食などイートインも可能。
日系居酒屋
ビレッヂ横丁
手軽な価格で飲める居酒屋ビレッヂ横丁。日系スーパーサンライズマートの系列(同じ2階にあり、実は繋がっている)。
大衆居酒屋 ケンカ
レトロな居酒屋 ケンカ。
ある意味、ヒップな飲み屋。6PMの開店を待つ、20代くらいのアジア系(韓国系、中国系など)でいっぱい。ユニークな昭和風のインテリア、安く飲めるのが人気。
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やきとり 大将
ニューヨークの居酒屋では、一番の老舗格「やきとり 大将」に入ることにしました。
セントマークス日本人街のランドマーク的存在で、安く飲めます。
6PM開店と共に、ほぼ満席。焼き鳥のほか、ラーメン、焼きそば、炒め物、デザートも充実。
ニューヨークと信じられない、日本的な居酒屋。しかしながら、隣席では白人のカップルが、焼き鳥を食べていました。店内は好景気の中国、和食好きの韓国の方たちも多かったですね。
焼き鳥をアラカルトで。レバー、四つ身、つくね、バラ、ねぎ、ししとう。
豚のマヨネーズ焼き
明太子ポテト
あさり塩焼きそば
日本の居酒屋と変わらない雰囲気、味(多分)、出てくるスピード。二人で上記を食べてお腹いっぱい+ビール2本で、55ドル(税・サービス別)。外食の高いニューヨークではかなりのお手頃価格。焼き鳥大将で飲むために、毎月アメリカ東部からやってくるファンもいるほど。
店内は細長く狭くテーブルは小さいので、大人数には向きませんが、何故か心が落ち着きます。
ニューヨークには、リトルトーキョー、またジャパンタウンと呼ばれるものはありませんが、日本人経営の店舗が多いエリアは2箇所あります。1箇所は、今回ご紹介した昔は危険だったイーストビレッジ、セントマークス。「昭和」を知らない若い世代をターゲットにしていて、時代遅れながらインパクトの強さが持ち味。国を問わず特徴の少ない時代に生きている若い世代には、「昭和」のインパクトがアピールするのでしょう。
もう1箇所は、ニューヨーク公共図書館近くのミッドタウン東側。ブックオフ、日系スーパー、無印良品、高級寿司屋などが並びます。こちらは駐在、お金持ちがターゲットなので割高です。
多種多様な食文化を持つ日本。麺類にしても、ラーメン、うどん、蕎麦と素材が異なり、麺に合わせてスープも異なります。他国のものでさえ独自に取りこむ食文化の素晴らしさを、日本人以上にニューヨーカーが理解しているのかもしれませんね。
[All Photos by Hideyuki Tatebayashi]
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