NYは相変わらずの和食ブーム。ユネスコの無形文化遺産に登録された和食に対して、昨今求められているのは、単に和食であるだけではなく、「和食の心」。
四季を感じさせる盛りつけや繊細な味付け、そして、希少価値である「職人の技」。職人と呼ばれる人の腕にかかると、同じ料理であっても、何故特別なものが出来上がるのでしょうか。
NYに招かれた職人
和食ブームにも関わらず、NYには天ぷら専門店が不在でした。そこで、有名日本料理店「なだ万」で活躍され、天ぷらを揚げる技は国宝級と名高い松井氏がNYに招かれました。
軽い歯触りの天ぷら
アメリカ人は殊の外、「クリスピー(カリッとした歯触り)」を好みます。
松井氏の揚げる天ぷらは、クリスピーで、軽く、素材の甘味がふわりと漂います。
ウニの天ぷら
ウニを海苔で包んだ天ぷら。火に通しても、ウニはとろりとしています。
NYに本格的な天ぷら専門店が誕生
NYに天ぷらの高級専門店「天婦羅 まつ井」が誕生。完全予約制で、コースのみ 200ドル〜(税、サービス料金別)。
2015年7月14日オープン
正式オープン前にオープニング・レセプションがありました。天ぷらだけでなく、お刺身やお鮨の素晴らしさからも、松井氏の力量が伺えます。
季節を彩った盛りつけも、見事でした。コースの天婦羅懐石では、先付けや前菜、お刺身などもいただけます。
40年揚げ続けた天ぷら
松井氏は紀尾井町にある「なだ万」を定年退職された後、次の活躍の道としてNYを選ばれました。価格は安いとはいえませんが、一度は名職人の味を確かめたいものです。
日米のマスコミが注目
オープン前の取材の様子。日本から各TV局が集結。
“ZAGAT” や“Eater New York”でも、既に注目されています。
NYの権威NY Timesがオープン前に極秘取材に
NY Timesがオープン前に極秘取材で来店。その記事反響で、正式オープン前に1ヶ月先まで予約で満席に。掲載された記事頁を掲げる松井氏。
アメリカのカリスマ主婦も賞賛
アメリカのカリスマ主婦マーサ・スチュワート(Martha Stewart)も、オープニング・レセプションに登場。
「揚げたての天ぷらをのせても、敷紙に油染みが少しもつかないのは、良い天ぷらの証拠。いただいた天ぷらは、その見本のよう。」と賞賛の言葉。
伝えたい気持ち
英語での接客は如何ですかという報道陣の質問に、得意の英語は、“I love New York”, “I love Tempura”と応える松井氏。
ニューヨーカーの心を掴みそうですね。
小粋な店構え
銀座か赤坂の小道に紛れたかのような錯覚を覚える粋な作り。でもここは、NYCのミッドタウンなのです。
御歳64歳にして、NYでビジネスを始められる松井氏。己の道を極めるのに限界はない、と身を以て示してくれます。その気概に同じ日本人として、声援を送りたいですね。
[All photo by Hideyuki Tatebayashi]
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sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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