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【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Jan 25th, 2017.
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普段から親しんでいる食べ物の歴史をあらためて調べてみると、「へえ、そうなんだ!」とびっくりしてしまうことがありますよね。日本中に定番中の定番として広がっている食べ物が、実は東京発祥だったという話も少なくないみたいです。

モンブランも!?【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ

そこで今回は東京観光の公式サイト『GO TOKYO』に紹介された、東京が発祥の定番人気メニューを3つ紹介したいと思います。東京に住んでいる人はもちろん、東京観光の際も、発祥のお店に食べに行っても楽しいかもしれませんね。


1:あんぱん

モンブランも!?【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ
※写真はイメージです

最初はあんぱん。今では全国どこのパン屋にも売っていますし、コンビニエンスストアのパンコーナーに行けば必ず置いてある商品です。5歳の子どもでもほとんど100%の確率で知ってるであろうあんぱん、実は1874年に東京の銀座にある木村屋總本店で考案されたのだとか。

さらに木村屋のあんぱんは1875年に明治天皇のお花見の席に献上され、それから皇室御用達になったという歴史もあるそう。

ちなみに木村屋總本店の公式ホームページによると、1875年に明治天皇にあんぱんを献上した4月4日が後に「あんぱんの日」になったと言います。日本記念日協会が2001年4月4日に正式に記念日登録をしています。こちらも意外な事実ですね。

[木村屋總本店 銀座本店]

2:つけめん

モンブランも!?【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ
※写真はイメージです

次はつけめん。今では日本全国においしいつけめんを出すラーメン屋がたくさんありますが、元祖は東京の東池袋にある『大勝軒』が作ったのだとか。東京近郊に住むラーメン好きであれば「大勝軒、知ってる!」「食べた」という人も少なくないのでは?

筆者も学生のころ、当時付き合っていた女の子と一緒に列に並び、改装される前の雰囲気ある店内で、伝説の店主・山岸一雄さんをカウンター越しに眺めながら「特製もりそば」を食べた思い出があります。

味のおいしさはもちろんですが、その量に度肝を抜かされた記憶も・・・。さらにその大量のめんを、普段から小食の彼女が残さず食べてしまった光景まで鮮明に覚えています。それほどおいしかったのですね。

もちろん今でも再オープンした本店や直営店などで元祖つけめんを食べられます。ラーメン好きの人は、ぜひとも足を運びたいですね。

[東池袋 大勝軒]

(次のページに続く)

3:モンブラン

モンブランも!?【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ
※写真はイメージです

最後はケーキのモンブラン。そもそもこのモンブランというケーキの発祥は、フランスにある『ANGELINA』という店が基礎を作ったと言われています。実際にパリの同店に確かめてみたところ、

It was created when Angelina was launch in Paris in 1903, but we can not unsure that Angelina created first this pastry. What is sure is that it was created by Angelina in the begging of 1900.

「当店がモンブランを作り始めた時期は、『アンジェリーナ』がパリでオープンした1903年になります。ただ、『アンジェリーナ』がこのモンブランという食べ物を最初に作ったかどうかは定かではありません。私たちが確実に言える点としては、『アンジェリーナ』が今のモンブランを1900年の初頭に作っていたという事実になります」

とのコメントをもらいました。詳細な資料までいただいたので目を通してみると、パリにあるフランス国立図書館の調査においては、1900年の初頭に現在のモンブランのレシピが『アンジェリーナ』のキッチンで生まれたと認定されている様子。

ちなみにあの独特のこんもりした形は、当時流行していたボブスタイルの女性の髪型からヒントを得ていると考えられているみたいですね。

さて、いよいよ本題。モンブランのケーキは世界的な流れで言うと上述のような歴史を経ていますが、実は日本のモンブランはまた異なる歴史的な経緯をたどってきています。

日本で最初にケーキとしてモンブランを販売した“元祖”のお店は、東京の自由が丘にある『東京 自由が丘 モンブラン』が知られています。

その歴史は昭和初期までさかのぼり、同店の初代社長が旅行中に、ヨーロッパ最高峰のモンブランを眺めて感激し、その山容を表現したスイーツを創作しようと決意したところから始まるそう。

ただ、レシピのヒントは上述した『ANGELINA』のモンブランではなく、フランスのコース料理の最後に出てくる、お皿に盛られたデザート(アシェットデセール)から得ていると、同店の店主が電話取材で教えてくれました。

アシェットデセールはそもそもお皿に盛られたデザートで、持ち帰りはできません。そこで初代の社長がカステラを使い、テイクアウトできるケーキとして、お持ち帰り用に日本で独自に開発し、「モンブラン」と命名したそう。その商品を同店で売り始めたという歴史があるみたいですね。

異なる歴史を持ったフランスと日本のモンブラン。その背景を踏まえて食べれば、格別の味わいが楽しめそうですね。

[東京 自由が丘 モンブラン]

以上、東京発祥と聞いて驚く食べ物を紹介しましたが、いかがでしたか? 他にも何か東京発祥の定番人気メニューがないか探してみると、面白いかもしれませんね。

モンブランも!?【東京発祥と聞いて驚く】全国で定番の食べもの3つ

[東京が発祥!定番となった人気メニュー – GO TOKYO]
[ANGELINA]
[All Photos by shutterstock.com]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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