日本人もフランス人も美に関してはこだわりを持っています。しかし、肌質、美の基準の違いから、コスメ事情は同じではありません。日仏のコスメ事情の違いとはどんな点にあるのでしょうか。
日焼けをしたがるフランス人女性
夏場、薬局に行くとフランスではサンオイルが大々的に売られています。フランス人は日本人と違って綺麗に日焼けした小麦色の肌に憧れを持ちます。こんがりと日焼けした女性は魅力的。フランスでは日本のように「絶対日焼けしない」というようなうたい文句の日焼け止めは存在しません。
マスカラを塗る前にビューラーをしない
日本人の女性はマスカラをする前にビューラーでまつげをカールするのが一般的。フランスでは日本人女性の必需品であるビューラーは見かけません。以前筆者はビューラーをフランス人に見せたところ、「何それ? そんなことして痛くないの?」 とビューラーの存在にびっくりしていました。フランス人女性はもともとまつげは長くカールしているので、ビューラーは必要ないのです。羨ましい限りです。
一日二回も洗顔はしない
日本でも人によるとは思いますが、フランス人は洗顔を朝晩二回しません。基本洗顔は夜だけ。そして夜の洗顔といっても、化粧水入りの拭き取る洗顔が主流。フランス人は基本的に乾燥肌なので、必要な脂を落としてはいけないと考えられているからです。寝る前に拭き取って、クリームを塗って寝るというのがフランス人のナイトケアです。
ポイントメイク
どこかワンポイントはメイクをしない、ナチュラルメイクが主流です。アイメイクをばっちりしたら口紅をしない、口紅を真っ赤に塗ったら、マスカラだけとか、フルメイクはしません。フルメイクのように作られた美ではなく、ナチュラルを基調として、素顔にほんの少し色付けするのが、フランス人流のメイク術です。
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ナチュラルな眉毛
フランス人は日本人のように完全に作り込まれた眉毛ではなく、比較的ナチュラルな眉毛です。多少眉毛を描くことがあっても、自然な状態の眉毛に近い印象を受けます。フランスでは実際眉毛専用のペンシルなんかもみたことがありません。眉毛ラインはアイライナー用のペンシルで軽く書いているようです。
ボディークリームでケアを欠かさない
フランスの水は硬水。石灰は肌に良くないということで、シャワーの後にボディークリームを必ず塗るというフランス人女性がほとんど。塗らないと肌がカサカサになるという人もいるほどです。どのコスメブランドもボディークリームは販売しているほど、コスメの中でも重要視されています。
美しくありたいと願うことは、日本人もフランス人も同じ。しかし、他の国のコスメ事情を知ることで、日本のコスメ事情や習慣が当たり前ではないことに気付かされますね。興味深いことです。
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