カレル4世が皇帝となった14世紀なかば、神聖ローマ帝国の都として栄華を誇ったプラハ。今も当時の面影を残す中世そのままの街並みは、世界遺産に登録されています。
街を歩くだけでも感動的ですが、「百塔の街」の異名をとるほど塔の多いプラハの街並みを一望する感激はひとしお。プラハの絶景を楽しめるおすすめのビュースポット4つをご紹介します。
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旧市庁舎の塔

プラハの旧市街の心臓部ともいえるのが、旧市街広場。11世紀ごろから、教会や商人の住居などが建ちはじめ、次第に広場が形成されていったといいます。ゴシック、ルネッサンス、バロックなど、プラハの歴史を彩ってきた多様な建築様式の壮麗な建物が並ぶ様子は、建築博物館さながら。

旧市街広場でひときわ高い建物が、天文時計で知られる旧市庁舎。付属の塔からは、旧市街広場とその周辺が見渡せます。ガイドブックなどで見た風景を目の前にすると、「プラハに来たんだ」という実感と興奮が湧き上がってくることでしょう。
カレル橋の塔

14世紀後半から15世初頭にかけて建造された、プラハ最古の石橋、カレル橋。全長520メートル、幅10メートルという壮大な橋の両側に30体の聖人像が並び、プラハの街並みにドラマティックなムードを添えています。

カレル橋のたもとに建つ橋塔は、カレル橋とプラハ城を望む絶好の展望スポット。とりわけ、ライトアップされたプラハ城とカレル橋が幻想的な共演を見せる夕暮れ時には、「大人のためのご褒美」とでもいうべき、しっとりとした情緒満点の景色が楽しめます。
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プラハ城・南庭園のテラス

プラハの街を見下ろす高台にそびえるプラハ城は、世界最古で最大の城。9世紀に建設が始まり、14世紀にほぼ現在の姿になったという巨大な複合建築で、旧王宮、教会、修道院など、さまざまな建造物からなっています。

プラハ城東側、ロブコヴィツ宮殿にほど近い南庭園のテラスは、プラハの穴場的ビュースポット。旧登城道へと続く出入り口付近のテラスは写真撮影をする観光客で混み合っていますが、南庭園まで入っていけば人の姿もまばらに。
ここからは、周囲の緑とオレンジ屋根のコントラストが鮮やかなプラハの風景が楽しめます。静かな環境で、のどかな景色をのんびりと眺めることで、新たなプラハの魅力が発見できるはず。
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ペトシーン公園の展望台(プラハのエッフェル塔)

ペトシーン公園は、ヴルダヴァ川の西側に広がる小高い丘で、庭園や天文台、教会などが建つ市民の憩いの場。プラハ中心部からペトシーン公園がある丘のふもとまではトラム、丘のふもとから頂上までは、ケーブルカーで行くことができます。
ペトシーン公園に建つ展望台は、別名「プラハのエッフェル塔」。パリのエッフェル塔を模して1891年に建てられた高さ60メートルの塔です。展望台の上からは、文字通りプラハを一望。

優雅な弧を描いて流れるヴルダヴァ川と旧市街の風景、その反対には壮大なプラハ城・・・現代にこれほど大規模な中世の街が残っているなんて、にわかには信じがたいほど。目の前の風景に、胸を熱くせずにはいられません。

高いところから見渡せば、プラハが「百塔の街」といわれる由縁が納得できます。世界遺産の中世の街・プラハの絶景は、いつまでも忘れられない風景になるに違いありません。
[All Photos by Shutterstock.com]
Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。
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