最近あなたは自分の身体を労ってあげてますか。フランスではリラックスタイムに飲まれるのが、ハーブティー。フランス語でTisane/ティザンと呼びます。現在フランスで、ハーブティーは健康志向派の人たちを中心に大人気。そんなフランスでポピュラーなハーブティーをご紹介します。
フランスの魔女たちは薬草の達人だった!?
ハーブティーを紹介する前に、まずフランスのハーブの歴史について簡単にお話したいと思います。西洋医学が発達する以前、フランスではハーブが薬として使用されていました。薬草から薬を作っていたのが、街の魔女だったのです。映画「魔女の宅急便」でも、キキのお母さんがハーブを調合しているシーンがありますね。現在でもフランスのブルターニュ地方には、魔女の子孫たちがハーブで薬を作っているそうです。
また、フランスではherboristerie/エルボリストリーと呼ばれる薬草専門の薬局があります。現在は少なくなりましたが、それでもパリのエルボリストリーは、連日健康志向の人々で大賑い。筆者もまた、体調に問題があるとエルボリストリーを利用しています。以前原因不明の胃痛があり、薬を飲んでも効かないと困っていたところ、勧められてハーブで調合された薬を飲んでみました。なんとびっくりするほどの効き目が! あれほど困っていた胃痛が消えたのです(※あくまで個人の体験談です)。
フランスではハーブティーが大人気
そんな薬草の伝統文化があるフランスでは現在、ハーブティーは紅茶と同じぐらい大人気。有名な紅茶ブランドから、スーパーで販売している紅茶メーカーまで、多岐多様にハーブティーは販売されています。
具体的には味を堪能するフレーバーなハーブティーやデトックス、睡眠用、脂肪燃焼用など効用目的のハーブティーがあります。ハーブと言えば、「まずいのではないの」とイメージしがちですが、漢方と違いフランスのハーブティーは飲みやすいのが特徴。美味しくて贈る相手の健康も思いやれるので、プレゼントやお土産にも最適です。
次に、オススメのハーブティーをご紹介。
パレデテのハーブティー
Palais des thés/パレデテは紅茶の愛好家たちによって立ち上げられた紅茶ブランドです。紅茶だけでなく、近年はハーブティーにも力を入れています。筆者がオススメしたいは、Jardin des songe/ジャルダンデソンジュ。シロラスの樹皮、メリッサ、カモミーユ、レモンバーベナがブレンドされたハーブティーです。味わい深い美味しさで、ゆったりとした夜を過ごしたいときなどに飲みます。
[Palais des thes ]
効用目的のハーブティー、ジャルダンビオ
Jardin bio/ジャルダンビオのハーブティーはオーガニック。主にスーパーで購入することができます。デトックス、睡眠用、脂肪燃、消化用など、目的に沿ったハーブティーを購入することができます。その時の健康状態や目的に合わせて選ぶことができるのは嬉しい限り。お値段も比較的お手軽なので、お土産にもオススメです。
[jardin bio ]
小さい子どもも飲めるハーブティー
Les Jardins de GAÏA/ジャルダンデガイアはオーガニックの紅茶ブランド。主にオーガニックのスーパーで購入することができます。ジャルダンデガイアは授乳中用のハーブティーや小さな子ども向けのハーブティーも販売しています。こちらのキッズ用のハーブティーは消化を助けて、リラックス効果があるのだそう。小さな子どもにもぜひ飲ませてあげたいハーブティーです。
[les jardins des GAIA ]
本格派には・・・
本格的に薬草の効果を得たい!という方には、オーガニックブランド、l’herbier de france/レルヴィエドフランスがオススメ。こちらはブレンドティーではなく、一種類のハーブがパックになって販売されています。タンポポの根やミント、セージなど、代表的なハーブを購入することができます。
ハーブティーを飲むと、どこかゆったりとした気持ちになれます。美味しくて、身体に優しく効果をもたらせてくれるフランスのハーブティーは、仕事に疲れてホッと一息つきたい時などに、飲んでいただきたいものです。ハーブティーを飲んで身体を労ってあげて下さいね。
[Photos by shutterstock.com ]
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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