【世界ひとり飯34】フランス・リヨンの「ブション」で地元の伝統美食を気軽に楽しむ!

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Oct 18th, 2020

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回は、フランス・リヨンの「ブション」をご紹介します。ブションは、リヨンでリヨン伝統料理を楽しめる気軽なレストランの呼び名です。

ブション

フランス料理のお店もいろいろ

フランス料理のイメージは、スターターからメイン、デザートまでのこってりとバターたっぷりの高級料理かもしれません。伝統の料理法で正当なフランス料理を提供する高級フレンチレストランは昔から人気です。最近は、新しい素材や調理法を取り入れた、新しいフランス料理を楽しめるお店も増えてきました。

そして、いわゆる高級レストランじゃなくても、フランスには「ビストロ」と呼ばれる、もうちょっと気軽な店や、ビールやワインを片手に楽しめる居酒屋のような店「ブラッセリ―」、もっとカジュアルな「カフェ」など、いろんなタイプのおいしいお店の形があります。「ブション」も、そんなお店のひとつなのです。

リヨンの丘の上にブションが密集!

ブション

地図でリヨンを眺めると、ちょうど北から南にローヌ川とソーヌ川が流れていて、街の南側で合流しています。西側に位置するソーヌ川が街の北側で蛇行するあたりの丘に、ノートルダム大聖堂とか、リヨン・サンジャン大教会なんかもあって、日本でいえばお寺の周りの門前町に似ているかもしれません。古い町並みが残っていて。そのあっちこっちに、リヨン料理を楽しめるブションがあります。

ブション

今回はフランス人の友人と一緒に、「Les Ventres Jaunes」でブションの料理をいただくことにしました。お店の名前は「黄色いおなか」という意味のようですが、「鶏」がテーマになっている様子。

ブション

店内には、鳥小屋を模した装飾もあって、牧歌的な雰囲気です。なかなかかわいいし、ウッディーで落ち着きます。

大満足の3品コースで16ユーロはかなりうれしい!

このお店のメニューは、アラカルトと、3品のコース3種類のメニューがあります。コースは「Entree(前菜)」「Plat(メイン)」「Dessert(デザート)」で、それぞれ数種類からひとつずつ選びます。ランクは、「Menu Bouchon」16ユーロ(約2,000円)、「Menu Terroir」19ユーロ(約2,400円)、「Menu Bressan」26ユーロ(約3,300円)の3種類あります。

ランチということで2人とも「Menu Bouchon」にします。

前菜に選んだのは、やっぱり超名物なあれ!

オニオンスープ

「オニオンスープ」といえば、バゲットのスライスを浮かべてチーズを乗せて、あっつあつでいただく「オニオングラタンスープ」を思い浮かべるかと思いますが、リヨンでは見た目シンプルな玉ねぎのスープです。よく炒めた玉ねぎの旨味と香ばしさが効いています。そして、とてもやさしい味。これでおなかのウォームアップは完璧です。

ブション

前菜から選んだもうひとつは「リヨネーズサラダ」。このリヨン名物のサラダに欠かせないのは、立派なサイズのクルトン。乾燥させておいたパンをフライパンでジックリ焼いたものです。それにポーチドエッグ、ベーコン、レタス。ドレッシングはマスタード、ワインビネガーにオリーブオイル。パセリを振って、見た目にもおいしいごちそうサラダです。

メインは「ソシソン」と「クネル」

ソシション

「ソシソン」はフランス語でソーセージ。リヨンでは豚肉にピスタチオを入れて作ります。それをいろんなソースで食べますが、こちらでは赤ワインベースのボジョレーソースで。粗挽きではなくて細引きの肉、ピスタチオも細かく砕かれて、全体に味が均一になっています。オイリーさがなくって、しっかりとした食感です。付け合わせの野菜も、じゃがいも、ズッキーニなどたっぷり。

クネル

メインのもう一品、「クネル」はこんなふうにグラタン皿で登場。ご飯とラタトゥイユが添えられています。いい焼き色がついていて熱々です。実はこれ、魚のマスを使ったフィッシュケーキをオーブンで仕上げたもの。

クネル

フォークでカットすると、ふわっとした魚のすり身の断面が見えます。内側のふわふわ具合ははんぺんのようです。外側のチーズと共にカリッとしているソースははオムレツみたいに見えますが、ナンチュアソースという、ベシャメルソースにザリガニの煮汁で風味を加えたもの。これ、実際ご飯に合います。

デザートも、もちろんリヨン流!

クリームキャラメル

こちらは「クレームキャラメル」。やわらかいカスタードに、卵白のメレンゲが乗っています。鶏がモチーフになっているお店だけに、たまごということなんでしょうか。なかなかおいしい。何がいいって、卵白も卵黄も両方ひとつのデザートに使っているところですね。カリッとした穀物のパフが振られていて、いいアクセントになってます。

タルト

もうひとつは「タルト・オ・プラリーヌ」というナッツ類をカラメルでまとめたタルト。薄くて軽めで重すぎず、サクッと楽しめました。

ブションはなかなか庶民的かな

リヨンにももちろん、高級なレストランはたくさんありますが、昔ながらのリヨン料理を手軽に食べるならブションです。ひとりで楽しめるコースもあるので、お店にも入りやすいと思います。今回は3つの料理のコースで16ユーロ(約2,000円)ですから、ランチだったらなかなかリーズナブルで満足感もたっぷりです。

Les Ventres Jaunes
住所:2 Place Neuve Saint-Jean, 69005 Lyon, フランス
電話:+33 4 78 42 16 49
営業時間:月〜金 12:00~14:00、19:00~22:00、土・日 12:00~14:30、19:00~22:00
HP:https://www.facebook.com/restaurant.lesventresjaunes/

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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