海外に旅行する前には、その国に入る際にビザが必要かどうかをチェックしますよね。そもそもビザとは国家が、国境を超えて入ってくる人々を管理・制限する目的で設けられているシステムですが、ビザなしで行けるとなれば、手間も少なく旅の自由度が高まります。
そこで今回はコンサルティング会社であるヘンリー&パートナーズの調査などをもとに、日本のパスポートを持つ人がビザなしで旅行できる世界の国の数を紹介したいと思います。
ビザなしで観光できる国の数ランキング
そもそも大前提として、世界に国はいくつあると思いますか?
日本の外務省によれば平成27年5月15日の段階で世界の国の数は、196か国(日本を含む)。あくまでも日本が承認している国の数で、ここ最近ではニウエ、南スーダン、クック諸島が承認されました。ある地域を国と考えるか考えないか、立場によって世界の国の数は変わってきてしまうのですね。
そうなると世界の人にとって地球上に存在する国の数は必ずしも一致するとは限らないと知っておく必要がありそう。その前提の上で、コンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが調査した、ビザなし旅行ができる外国の数ランキングを見ると、
第1位・・・ドイツ(176か国)
第2位・・・スウェーデン(175か国)
第3位・・・デンマーク、フィンランド、イタリア、スペイン、アメリカ(174か国)
第4位・・・ベルギー、イギリス、オーストリア、フランス、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、シンガポール(173か国)
第5位・・・日本、アイルランド、ニュージーランド(172か国)
といった結果になったと言います。日本は世界で第5位。パスポート1つで行ける国がこれだけあれば、海外旅行が楽でいいですよね。
日本人が観光時にビザを申請しなければいけない国は?
172か国もビザなしで行けるのならば、逆にビザが観光時に必要な国はどこになるのでしょうか?
パッと思い浮かぶ国としてはロシア、ブラジル、北朝鮮などの国名が出てきますが、コツコツと調べてみると、単純に考えて世界196か国-172か国以上ありそうな気が・・・。
例えばアジアで言えばインド、パキスタン、アフガニスタン、カンボジア、北朝鮮、ネパール、バングラディッシュ、ブータンなどはビザが必要だと分かります。
中近東で言えば、イエメン、イラク、イラン、サウジアラビア、シリアなども事前のビザ申請が必要です。
アフリカではアルジェリア、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ガーナ、ギニア、ケニア、コートジボワール、スーダン、ペナン、マダガスカルなど、大部分の国が事前の査証取得が必要でした。
むしろアフリカはビザなしで行ける国をカウントした方が早いくらい・・・。これにブラジルやロシアなど日本になじみの深い国などを加えると、その数はどんどん増えていってしまいます。
ヘンリー&パートナーズの担当者に確認はしていませんが、172か国とは単純な国だけではなく、台湾、香港、マカオなど本国とは異なるパスポートを持つ地域も別個にカウントしているのかもしれませんね。
ビザなしで海外旅行できる国の少ないワーストランキングは?
反対に、自国のパスポートでビザなしの旅行ができる国と地域が少ないワースト国はどこなのでしょうか? ヘンリー&パートナーズによると以下の通り。
ワースト1・・・アフガニスタン(24か国)
ワースト2・・・イラク(27か国)
ワースト3・・・パキスタン(28か国)
ワースト4・・・シリア(29か国)
ワースト5・・・ソマリア(30か国)
ワーストに挙げられた国は、残念ながら日本の外務省から、渡航を禁止されている、退避勧告が出ている危険度レベル4の国ばかりです。やはり治安情勢の落ち着かない国から観光客を受け入れる場合、受け入れる側の国もハードルを高くするのかもしれませんね。
以上、ビザなしで行ける外国の数ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか?
ではちょっと視点を変えて、ビザなしで日本観光に来られる国の数はいくつあるのでしょう。日本の外務省によれば、2014年12月の段階で67の国と地域に対して、ビザ免除を行っているそう。
身近な国で言えば、中国国籍の人たちは、基本的に日本への旅行時にビザが必要です。団体旅行にせよ個人旅行にせよ、旅行代理店を経由でみなさん申請をしているみたいですね。
[世界の国数 – 外務省]
[ビザ免除国・地域(短期滞在) – 外務省]
[Visa Free Travel – Henley & Partners]
[中東地域海外安全情報 – 外務省]
[中国団体観光・個人観光ビザ – 外務省]
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