海外を旅するとさまざまな発見があるものです。食文化もそのひとつ。タイにインドネシア、フィリピンにマレーシアなど東南アジアの地域では、ナイフは使わず、基本的にスプーンとフォークで食事します。
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シーフードや肉料理もスプーンとフォークがあれば、上手に食べることができます。でも一体、どうやって? 今回はローカルフードをおいしくいただくためのテーブルマナーをお伝えします。
右手にスプーン、左手にフォークで「いただきます」
まずはスプーンとフォークの持ち方から。ナイフの代わりとなるスプーンは右手、フォークは左手に持ちます。東南アジア料理を食べるときには、このスプーンが大活躍! スプーンでご飯やおかずを口に運び、おかずが一口では食べられない大きさの場合には、スプーンでおかずを一口大にカットします。フォークはあくまでも添えるだけの役割です。
フォークとナイフでの食事スタイルに慣れていると、右手に持ったスプーンを口に運ぶのは違和感を感じてしまいますが、東南アジアではこれがきちんとした食べ方なのです。
エビの殻だってスプーンとフォークで上手に剥ける!
チャーハンやカレーなどであれば、スプーンとフォークはそれほど難しくなさそうですよね。でも、問題は殻付きのエビ料理を食べるときです。東南アジア料理でもエビを使った料理が多く、その多くは殻付き。現地の人たちはフォークでエビを押さえながらスプーンを使って、バリバリッと上手に剥きます。
スプーンを使えば、フライドチキンだって食べやすくカットできる
フィリピンに住んでいたときに驚いたのが、現地の人たちのスプーンさばき! 現地ではフライドチキンとご飯のファーストフードが定着しているのですが、フォークでフライドチキンを押さえながら、右手のスプーンでチキンを食べやすくカット。そして、ご飯と一緒にパクッ! この方法をマスターすれば、手を汚さずにフライドチキンを食べることができます。
汁麺を食べるときには、左手にレンゲ、右手に箸(※スパゲティーの要領で、スプーンとフォークで食べる人もいます)。ミーゴレンなどの焼きそばを食べる際は、もちろんフォークや箸でOK! ちなみにイスラム教やヒンズー教徒の人たちは右手で食事をしますが、スプーンとフォークを使うことも結構あります。
現地の人たちの食べ方に注目しつつ、マネしてみるのが一番かもしれませんね。覚えておくと、東南アジア料理を食べる際にきっと役立つはずですよ。
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