
サン・ピエトロ大聖堂

サン・ピエトロ大聖堂 内部

サン・ピエトロ大聖堂 ミケランジェロ作 ピエタ

サン・ピエトロ大聖堂 ミケランジェロ作 クーポラ

クーポラ頂上から360度パノラマの眺め

バチカン美術館 外観

バチカン美術館 螺旋階段

日本は小さな島国ですが、世界には日本より小さな国が数々あります。青い地球に浮かぶ、小粒の宝石のように輝く国々。浜辺の砂から星の砂を探すように、私たちは小さな国に魅力を感じ、旅したくなるのです。小さな国ではどんな空気が流れ、どんな景色が見られるのでしょうか。
世界の小さな国について不定期シリーズでお届けする第1回目は、世界最小の国で、国全体が世界遺産の「バチカン市国」です。
バチカン市国ってどこにあるの?
バチカン市国はイタリアの中にあり、首都ローマ市内の一角に在ります。
世界最小ってどれくらいの大きさ?
国土面積は0.44平方Km(109エーカー)。渋谷の代々木公園0.54平方Kmより小さな国です。
世界遺産の国
国土全体が、ユネスコの世界遺産に登録されています。
キリスト教カトリック信者の総本山
バチカン市国は、ローマ法王が統治する宗教国家で、大統領や国王はいません。世界中のカトリック信者の総本山です。現在は、2013年3月13日に即位した、アルゼンチン出身のフランシスコ(Francis)法王が務めています。
バチカン市国に入国するには、ビザが必要?
イタリア共和国の中にある異なる国ですが、パスポートは必要ありません。イタリアの行き来は自由にできます。ただしイタリアの一部ではなく、ローマ法王が全権行使する別の国「バチカン市国」です。
バチカン市国の見所
サン・ピエトロ大聖堂
カトリック教徒の総本山で、世界中から信者が訪れる場所です。信仰と祈りの場所ですので、あなたが信者でないとしても、ドレスコードに従う必要があります。肩と膝が露出しているキャミソールや短パンでは入場できません。
[公式サイト Saint Peter’s Basilica]
ミケランジェロ 1499年作 「ピエタ」 サン・ピエトロ大聖堂
ミケランジェロ作のキリストの死を悼み抱く聖母マリア像。ミケランジェロが24歳の時の作品です。聖母マリアの胸元にミケランジェロのサインが刻まれており、唯一彼のサインが残る作品と言われています。
[公式サイト Chapel of the Pieta]
ミケランジェロ作 クーポラ(ドーム)サン・ピエトロ大聖堂
ミケランジェロ作の大聖堂のドームであるクーポラに登ることができます。ただし、エレベーターを使っても、320段の階段を登る必要があるので、体力に自信のある人向け。頂上に到達すると、360度パノラマが広がります。
[公式サイト The Dome]
ローマ法王の一般謁見
ローマ法王の一般謁見が、毎週水曜日10時からサン・ピエトロで行われます。最近の一般謁見の様子はこちら。
一般謁見スケジュールは公式サイトで確認したほうが良いでしょう。
[公式サイト The Holly See]
バチカン美術館
歴代ローマ法王の収集品を収蔵展示する世界最大級の美術館。ミケランジェロやラファエロなど、主に宗教的な作品。美術館のアイコンにもなっている美しい螺旋階段は、上りと下り専用に分かれており、行き交う人がぶつからないようにできています。
[公式サイト Vatican Museums]
ローマ法王が元首の国
「軍事力を全く持たないバチカンの外交目標は、キリスト教精神を基調とする正義に基づく世界平和の確立、人道主義の昂揚にある。そのための武力紛争の回避、人種的差別の廃止と人権の確立、発展途上国に対する精神的・物質的援助等、もっぱら人道的立場による平和提唱がバチカン外交の特色である。」
(「外務省 バチカン基礎データ」より引用)
[世界の小さな国 Top 10]
[外務省 バチカン基礎データ ]
[外務省 バチカン~中世と現代が共存する国家]
[All Photos by shutterstock.com]

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sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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