旅にまつわるさまざまな費用や価格料金をとりあげるTABIZINE【リアルなお金の話】特集。「ヨーロッパ旅行はお金がかかる」というイメージがありますが、スペインはどうなのか。アンダルシア地方を9日間旅した筆者が、実際にかかった費用を明かします。
地域色が豊かで、訪れる土地ごとにまったく異なる表情を見せてくれるスペイン。なかでも、イスラム文化の面影が残るエキゾチックな風景が楽しめるのが、南部に位置するアンダルシア地方です。
訪問都市と滞在日数

8泊9日の日程で旅したのは、セビーリャ、コルドバ、グラナダ、ネルハ、フリヒリアナ、マラガの6都市。アンダルシア地方は見どころが多いので、このエリアをじっくり見るなら一週間ではとても足りません。
まずは、ポルトガルからバスで国境を超えてセビーリャで2泊。その後、コルドバで1泊、グラナダで2泊、ネルハで1泊し、最後にマラガで2泊。白い村・フリヒリアナへは、ネルハから日帰りで訪れました。
旅のスタイル

頻繁に旅に出る筆者の旅行スタイルは、バックパッカースタイルの一人旅が基本。アンダルシアでは、ネルハを除きすべてドミトリー(相部屋)に宿泊しました。
一方、自炊はせずに食事はすべてレストランやバルでの外食で済ませたので、ギリギリまで節約したというわけではありません。
宿泊費や交通費は手ごろ

アンダルシア地方を旅する限り、スペインの宿泊費は北欧やフランス、ドイツなどに比べて手ごろな印象を受けました。ドミトリーであれば、1泊1500~2500円程度で、便利で快適な宿に泊まることができます。
交通費は利用する区間やチケットの購入方法によって変わってきますが、都市間を移動するバスや鉄道は、おおむね日本の半額程度の運賃で利用できます。
観光施設の入場料の料金設定は強気

宿泊費や交通費が比較的安いのに対し、観光施設の入場料はなかなか強気の料金設定です。たとえば、セビーリャのアルカサルの入場料は約1200円、メスキータは約1000円、グラナダのアルハンブラ宮殿にいたってはおよそ1900円(2016年10月時点)。
裏を返せば、高めの料金設定でも訪れる人が後を絶たないほど、魅力的な観光資源があるということですね。
グラナダのバルでは飲み物を頼むと無料タパスが

世界遺産のアルハンブラ宮殿があるグラナダのバル文化は有名。というのも、ビールやワインなどの飲み物を頼むと、無料のタパスが付いてくるからです。
観光客向けの店では無料タパスのサービスがない場合もありますが、地元客でにぎわう昔ながらのバルではたいてい無料タパスが出てきます。店によって色々ですが、生ハムのサンドイッチなど、思いのほかボリュームがあるタパスが出てくることもあります。
ビールやワインは250円前後と手ごろなので、無料タパスをうまく活用すれば、グラナダでの食費が節約できるかもしれません。
次は、スペイン・アンダルシア地方9日間の旅行にかかった総費用と内訳を紹介します。

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Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。
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