旅にまつわるさまざまな物の価格を特集するTABIZINE【リアルなお金の話】特集。
そこで今回はライターとしてさまざまな土地を歩く筆者が、今までに驚いた、あるいは意外だった物の値段をランキング形式で勝手に紹介したいと思います。
第5位・・・カトマンズのしょうが焼き定食 約350円
最初はネパールの首都、カトマンズのしょうが焼き定食。カトマンズのタメルと呼ばれる地区には、世界中から観光客が集まる商業エリアがあります。もちろん、その周辺には日本食レストランも。
現地の食事ばかりでちょっと持て余していたときに食べた絶品しょうが焼き定食は生き返る心地がしましたが、驚きは味だけでなくその値段。
筆者が有名ガイドブックを頼りに入った『ふる里』というお店では、しょうが焼き定食が350ルピー。今は変わっているかもしれませんが、1ルピーが1円ちょっとですから350円程度ですね。
もちろん日本と変わりない、おいしい味です。キッチンをのぞいたら日本人スタッフはいないように思えましたが、日本からの観光客にも出会いやすく、日本語での会話が楽しめる貴重なお店でしたよ。
第4位・・・ヒマラヤの遊覧飛行 約2万5,000円
上述した『ふる里』では、日本人観光客と出会えると書きました。その店内で隣り合わせた日本人女性2人が、ヒマラヤの遊覧飛行を手配していると知り、筆者も行ってみようと思った経験があります。
値段を聞いてみると、約200米ドル。2万5,000円といった感じですね。
この値段を高く感じるか、安く感じるかはその人の経済状況と感覚によるかと思います。ですが現地の物価の基準に慣れていた当時は、正直ものすごく高く感じました。
それでも実際に旅立ってみると、評価は一変。まず滑走路を歩いて飛行機に搭乗するところから気分は盛り上がっていきます。
フライトの当日は最高に天気が晴れていたために、ヒマラヤの山脈はもちろん、カトマンズの町並みも、名も知れぬ田園地帯を歩く牛の姿も、じっくりと観覧できましたよ。
第3位・・・ダージリンの露店のチャイ 約10円
筆者はかつてインドのダージリン地方の茶園を回っていた時期があります。インドと言えば露店で飲むチャイ。現地の人もひまさえあれば飲んでいますし、誰かと知り合いになると、チャイをおごり、おごられの関係がスタートします。
現地に居るころは、「糖尿病になりそう・・・」と思うくらい1日に何杯もスパイスのきいた甘いチャイを飲んでいました。実際にはありえないのかもしれませんが・・・。
さてあのチャイ、値段は露店によって多少異なるのですが、どこも1杯10円程度と格安でした。。同じようにインドに旅立って、チャイの値段に驚いた人も少なくないのでは?
第2位・・・マレーシアのセパタクローのボール 約390円
セパタクローという競技をご存じですか? 日本の蹴まりとバドミントンを組み合わせたような競技で、マレーシアで生まれたスポーツだと現地の人が誇っていました。
今ではタイなど他の東南アジア諸国のナショナルチームの方が強いそうですが、マレーシアが本場。
現地では街角でセパタクローをする人を何人も見ましたし、一緒に旅したマレーシア人も普通にセパタクローをたしなんでいました。現地での人気がうかがえますよね。
さてこのセパタクローのボール、楽しかったので買って帰ろうと思い、マーケットで探してみました。値段はだいたいワゴンセールで売られるようなクオリティで1個15リンギくらい。390円ほどですから、安いですよね。
東南アジアを旅行する場合は、セパタクローのボールを持参していくと、友達が作りやすいかも!?
第1位・・・カトマンズの床屋さんのカット代 50円
こうしてランキングを作成してみると、気が付けば南西アジア、東南アジアばかりの結果に・・・。
第1位はカトマンズの床屋さんのカット代です。なんとその価格は50ネパールルピー。およそ50円ですね。もっとも目抜き通りに面した狭い床屋で、設備も簡素な大衆的な感じのするお店でした。高級感のあるサロンでは、もっと高いと思われます。
ちなみに現地では長めの坊主ヘアにしようと思ったのですが、何を誤解されたのかカミソリでツルツルにそられてしまいました。現地の言葉ではげ頭を「チンデイ」と言うそう。自ら指差して「チンデイ」と連呼し、現地の人の笑いは取れましたが・・・。
以上、旅の途中で驚いた物の値段ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか? こうした物の値段に驚く瞬間も、旅の楽しみの1つですよね。
[All Photos by shutterstock.com& Masayoshi Sakamoto]