一生に一度は行きたい絶景スポット、古代インカ帝国の遺跡マチュピチュ。そのマチュピチュの玄関口でもある街「クスコ」は、かつてのインカ帝国の首都であり街全体が世界遺産にもなっています。今回はマチュピチュを訪れたら必ず立ち寄りたいクスコについてご紹介しましょう。
インカ帝国の首都として栄えたクスコ
11〜12世紀頃、アンデス山脈中の標高約3,400mの高所に建設されたインカ帝国の都クスコ。インカ帝国は15世紀後半から16世紀初頭にかけて、現在のコロンビア、チリ、アルゼンチン方面まで領土を支配し南米最大の大帝国でありました。
しかし1533年、フランシスコ・ピサロ率いるスペインの征服者らによって最後の皇帝が処刑されるとインカ帝国は滅亡。おびただしい金銀財宝は略奪され建造物や神殿などは破壊されてしまいます。征服者らはインカ帝国が築いた精巧な礎石の上にスペイン風の多くの教会、大聖堂を建てたのです。
悲劇の歴史を持つクスコ。現在でも街並みはインカ時代の石組みと、コロニアルな建築物が融合しており独特な雰囲気が漂います。
かつて神殿があった場所に伸びる「ロレト通り」。すき間なく積み上げられた精巧な石組みが200メートルにも渡って続いています。石組みはカミソリの刃一枚さえ通さないと言われており、インカ文明の高度な石造技術を知れる場所です。
とりわけ有名なのが「12角の石」。幅1m近くある大きな石で、隣り合う石とパズルのように組み合わされた姿はまさに驚異的。
白い壁にオレンジ色の瓦屋根の建物が並ぶクスコ。大きな街ですが観光名所は中心部に集まっているので、徒歩でも散策しやすいのが魅力。
次はクスコでおすすめのレストランをご紹介。
クスコでおすすめのレストラン「Pucara(プカラ)」
中央広場近くにある「Pucara」。日本人のオーナーシェフが作る正統派ペルー料理のレストランです。
お店名物の「ニンニクスープ」。トマトベースのスープでニンニクの香ばしさと旨味たっぷり。夏でも夜は冷え込むクスコでは、ぜひいただきたい逸品。
「チキンハーブライス」。お米の炊き加減が絶妙で、チキンの出汁とハーブの香りが見事なおいしさ。
インカ帝国の首都として繁栄した面影が現在も残る、世界遺産クスコ。マチュピチュを旅することがあれば是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
※2017年7月現在、クスコ方面のデモ活動は落ち着きつつあり、マチュピチュ観光への支障も少なくなっているそうですが、事前の情報確認と安全対策をされるよう、ご注意ください。
[ペルー/クスコ県とプーノ県の5ヵ所に「非常事態宣言」を発令|travelvision inc.]
[外務省 海外安全ホームページ]
[Photos by Nao & Shutterstock.com]