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【NY在住者が教える】アメリカの洗濯機・コインランドリーの使い方と注意

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Aug 30th, 2017. 更新日: Sep 2nd, 2017
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【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

ニューヨーク生活が始まって、行き当たる問題は言葉の壁や文化の違いだけではありません。

その中のひとつには、住居に洗濯機がないためランドロマット(Laundromat コインランドリー)へ行って、「コレ、いったいどうやって使えば良いのよ??」と途方に暮れることも含まれます。

ニューヨークシティでは一戸建ての家が少なく、ほとんどが集合住宅。アパートは築100年以上のものが多く、水回りの配管が整備されていないため、各個人で洗濯機を持つことが出来ません。通称ガラガラ(カートのことを日本人はこう呼ぶ)に洗濯物を詰めたランドリーバッグを押し込み、雨の日も、風の日も、雪の日もランドロマットに通います。6階建くらいのアパートは、エレベーターなしが多いので、更に階段の上り下りの苦行が加わります。

郊外の一戸建て、マンハッタンの高級コンドミニアム(超高級マンション)にはランドリーが備え付けられています。またアパートによっては、地階にランドロマットがある場合もあります。しかしながら、ほとんどの一般庶民はガラガラを引いてランドロマット通いをしているのです。


ランドロマットでの洗濯の仕方

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

筆者は機械オンチゆえ、ランドロマットが苦手でした。どこから洗剤を入れるのか、いくら入れればいいのか、どうやって支払えば良いのか、洗濯時間はなどと考えると頭が痛くなりました。アメリカの機械は表示が不親切で分かりにくく、洗濯機や乾燥機はエリアやランドロマットによって異なるのです。

このランドロマットは写真左右が大きさの異なる洗濯機、写真奥が乾燥機(Dryer)です、右手前の台は、乾燥した洗濯物を畳む台です。

まず洗濯機

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

洗濯機の洗剤の投入口は、機械により異なります。上写真は機械のトップにあります。蓋を開けてみると、注入口があります。

写真のように、洗剤(粉末と液体の2箇所)と柔軟剤(液体柔軟剤と漂白剤の入り口2箇所)に分かれているので、該当箇所に注入。この機械の場合は下が洗剤、上が柔軟剤です。もし間違えても、いずれは洗濯機に入るので大勢に影響はないと思われます(多分)。

洗濯機を選ぶ時は、ドアがきちんと閉まるか、前の人の洗濯物(靴下がへばりついていること多し)が残っていないか確認しましょう。

洗濯代は機種により異なる

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた

洗剤と柔軟剤を入れたら(柔軟剤はなくても可能)、お金を入れます。お金を入れないと洗濯機は動きません。ランドロマットの機種により異なりますが、下記が主です。

●現金 25セント(クォーター)硬貨使用
●ランドリー専用のコインを買う
●ランドリー専用のカードにお金をチャージする

ランドリー専用のカードやコインは、自動販売機で買えます。

ランドロマットの洗濯代は、エリア(マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの5区)によって異なります。マンハッタンのようにレント(家賃)の高い地域は洗濯代も高いです。

筆者の近所のクイーンズエリアで、小サイズ 2.25ドル、中サイズ 4ドル、大サイズ 4.5ドルです。単身の場合、1週間に1度の洗濯頻度で小サイズで間に合うでしょう。

洗濯の種類を選ぶ

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

洗濯の種類には、

「冷たい水(Cold)」
「ぬるま湯(Warm)」
「熱いお湯(Hot)」
「デリケート(Delicate)」
「早い仕上げ(Quick)」

などがあります。

ダイヤルを合わせる、プッシュボタンで選ぶなど機種により異なります。今回は、「熱いお湯(Hot)」を選び、25セント(クォーター)コインを投入しました。現金の場合は、クォーター(25セント硬貨)しか使用できません。紙幣の場合は、ランドロマットに備え付けの両替機で、クォーターに両替します。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

クォーターを全て入れたら、洗濯が始まります。時間はおよそ30分程度。残り時間が表示されるものもあれば、されないものもあります。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

日本だと洗濯は自宅で片手間にできますが、ランドロマットの場合は、洗濯物が終わるまで待たなきゃいけません。シングルの場合は待っている間におしゃべりに花が咲き、恋が生まれることもあるらしいです。筆者の場合は一度家に帰ります。

次はドライヤー

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

洗濯が終わったら、カートに移し、次はドライヤー(乾燥機)です。やれやれ。アメリカは盗難・空き巣などの治安また外観上の理由から、洗濯物を外に干せません。時々、お日様にあててパリッと乾かしたいなあと思います。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

写真のドライヤー(乾燥機)は、8分間25セントです。時間は人により異なりますが、1時間もやっていると、縮んだり黒ずむ場合もありますので注意。筆者は節約のため、あまり長くかけず室内に干します。

温度は好みで、「低め(Low)」「普通(Med)」「高温(Hot)」から選びます。

アパートに備え付けの場合

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Linda Hiraoka

大きなアパートの場合、地階、または中層階にランドリーがある場合もあります。いいなあ。Linda Hiraoka様に、取材協力していただきました。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Linda Hiraoka

クイーンズエリアのアパートのランドリーの場合。サイズは1種類のみで、1.85ドル。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Linda Hiraoka

ドライヤー(乾燥機)は45分で、1.10ドル。アパートの管理費がレントに含まれているためと思いますが、かなりお安いです。羨ましいです。
温度は、「シワになりやすいもの用(Perm Press)」「低音(Lo Temp)」「高温(High Temp)」があります。

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Linda Hiraoka

洗濯機、ドライヤー共に、ランドリー専用のカードを挿入して使用。上記写真が専用カードです。

洗濯洗剤の選び方

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

洗濯洗剤についても、分かりにくいと思うので簡単にご説明を。スーパーでずらりと並ぶ洗濯洗剤コーナー。いったい何が洗剤で、何が柔軟剤?

洗濯洗剤は、“Detergent”

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

容器に“Detergent”の表示があれば、洗濯洗剤です。アメリカで有名な洗濯洗剤は、“Tide”。オレンジ色のボトルなので目立ちます。
上記写真は、オーガニック系の洗濯洗剤“Seventh Generation”。

柔軟剤は、”Fabric Conditioner”

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

柔軟剤は”Fabric Conditioner” 、“Fabric Softener”の表示があるもの。アメリカで有名な柔軟剤は、“Downy”。ブルーのボトルで、女の子の写真がついているのが目印。

漂白剤は、“Breach”

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
(C)Sara Aoyama

漂白剤は“Breach”と呼び、ほとんど白のボトルに入っています。アメリカで有名な漂白剤は、“Clorox”。白いボトルにブルーのラベルが目印。

ランドロマットを使う場合の注意点

【NY生活初級編】アメリカのコインランドリーの使いかた
Photo by Hideyuki Tatebayashi ※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。
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ランドロマット使用の注意点

●初めて行く場合、使い方が難しい(日本の縦型に対し、アメリカは横型)

●機械は、すぐ壊れる(人が常駐しないランドリーだと困る)

●週末は皆が洗濯に来るので、奪い合いになる。

●自分の洗濯機の番号を覚えておかないと、分からなくなる。

●洗濯が終わった時に取り出さないと、洗濯機から出される→盗難の可能性あり

●入れたり出したりする時、落とし物の可能性あり。現場では混雑して慌てているので、気づかない。落とし物忘れ物ナンバーワンは靴下。洗濯の際なくし、片方だけになった靴下多し(涙)。

●営業時間はエリア、ランドロマットにより異なる。筆者の行きつけは住宅街なので7am-11:15pmが営業時間。24時間オープンのところもあり。

日本では考えられない洗濯事情。「ああ、洗濯が溜まってきた。ランドロマットに行かなきゃ。」とニューヨーカーにとって嬉しくない家事なのです。

週末の機械の奪い合いなど、ニューヨークの熾烈な競争社会をランドロマットで実感することが出来ます。筆者の住むクイーンズエリアでは、子沢山ラテン系、横入りは当たり前の中国系と、洗濯機・乾燥機、カート、洗濯物畳み場の熾烈な争いが繰り広げられます(笑)。

ああ、洗濯なんて面倒臭い、やりたくないと思ったあなた。アメリカは何でもお金で解決するのが良いところです。自ら洗濯しなくても「Wash & Fold Service(洗濯+乾燥+折りたたみ)」があります。代金は重さにより異なりますが、係員の人に頼んで置いていくだけなので楽チン。面倒ごとはお金で解決したいあなたは、ドロップサービスを利用をオススメします。

[A Photo by shutterstock.com]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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