一生に一度は行ってみたい絶景ってありますよね。しかし、いざ絶景に行こうと思っても、どこから行けばいいのかわからなかったり、持っていくアイテムに悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、Facebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」で70万人以上のファンに愛される絶景プロデューサー、詩歩さんにおすすめの絶景スポットから、絶景旅の愛用アイテムまでをインタビューしました。
「ベトナムのホイアン」
ベトナムのホイアンは満月のランタン祭りが有名ですが、満月ではない日でも、ランタンを売っている露店がフォトジェニックでした。ホイアンは街全体が世界遺産で、江戸時代に徳川家康が朱印船貿易をしていたなごりもあり、街の中に日本を感じるスポットが点在しています。日本橋もあって観光地になっているのですが、東京の日本橋とは違い、橋を渡ったら、Uターンして出てこなければいけませんでした(笑)。
ホイアンは海外なのに日本を感じられる街で不思議な感じがします。またカフェもたくさんあり、テラス席からバインミーやベトナムカフェを楽しみながら街ゆく人たちを眺めることができますよ。
「ニュージーランドのテカポ」
ニュージーランドの南中央に位置するテカポは星空がとてもきれいな場所です。絵本に出てくるようなかわいい三角屋根の教会が湖畔に建っていて、それと一緒に星空を眺めることができます。
テカポは田舎の街ですが、観光客は星空を見にくる日本人がほとんど。日本から直行便で北島まで行き、国内線で南島まで移動、そこから2時間半くらい車で移動すると到着します。新月の日にぜひ訪れて欲しいスポットです。
「カナダのローレンシャン高原」
カナダのナイアガラの滝から北はメープル街道と言われていて、紅葉のシーズンに行けば、そのエリアのどこかで紅葉を見ることができます。私が訪れた時期は、モントレオールからバスで約2時間の北限に位置するローレンシャン高原が紅葉していました。
この高原は、冬はスキー場になるくらい標高が高く、湖がある美しい場所で、山全体が赤、オレンジ、黄色のパッチワークのように紅葉していました。山脈に囲まれているため、遠くに見える山も全部紅葉していてポップな印象で、日本の紅葉とは一味違いましたよ。
次は、絶景初心者におすすめの場所。
【インタビュー】『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』著者/詩歩
絶景は「見る」から「泊まる」へ。詩歩が選ぶ絶景ホテル
ミステリアスなモノトーンの絶景が広がるドイツの秘境の町、フロイデンベルク
まずは国内の絶景に行ってみるといいかもしれませんね。ひとりで行ってもゲストハウスに宿泊すれば、友達ができやすく、さみしくないと思います。例えば、広島県尾道のゲストハウスに泊まってしまなみ海道をのんびりとサイクリングするなど絶景に遊びに行ったり、大久野島でうさぎと触れ合ったりと一人でも十分に満喫できるスポットもおすすめです。
あと、沖縄県の久米島もいいですよ。沖縄県の天然記念物に指定されている奥武島の畳石とセルリアンブルーの海は絶景です。そこまで旅行者も多くなく、美しい海を眺めながら、たそがれることができます。沖縄の離島は住人と観光客の距離感も程よく、のんびりできるのも魅力です。
街全体がブルーのモロッコの街、シャウエンは気候が快適でした。猫の街としても知られていて、猫好きの方にもいいかもしれません。昼間は観光客がたくさんくるのですが、早朝であれば空いていて、のんびりと観光ができます。
私はシャウエンに一泊して、朝の4時くらいにイスラム教のアザーンが鳴り響き、目覚めてしまったのですが、そのおかげで早朝からゆっくりと青い街を散策できて、気持ちが良かったです。
エチオピアのダナキル砂漠は野宿しながら行く必要があり大変でした。私が訪れた5月は気温が40度くらいあり、3日間お風呂に入ることができず、トイレもありませんでした。ダナキル砂漠自体が世界で一番過酷な場所と言われていて、海抜が低く、非常に暑いです。
ソマリアとの国境にも近く、個人では行けず、軍隊を雇ったツアーへの参加が義務付けられています。しかし、ツアーの最後で訪れた活火山が地下に眠る場所は、地下から硫黄など色々な物質がわき出し、地面がオレンジやイエローに色づいていて、まるで異世界のようでした。“やっとたどり着けた”と思いましたよ。
次は、情報収集と旅の持ち物について。
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日本国内の青い絶景ランキング【TABIZINE BLUE WEEK】
SNS全般をチェックしていますが、ツイッターの情報を参考にすることが多いです。カメラマンさんなどをフォローしていて、最新の絶景情報をチェックしています。ツイッターは新しい情報を得るのにもってこいのツールだと思いますよ。
ただ行きたい絶景が決まっていれば、インスタグラムでも最新の絶景情報を得られそうですね。逆にまったく行きたい絶景が思い浮かばない場合は、旅行ガイドブックで絶景を調べるのもいいと思います。
「機能性の高いサンダル」
サンダルは、フィット感があり楽なものを愛用しています。私の履いているのはKEENのサンダルですが、網のカバー力がありちょっとしたトレッキングもできます。海以外の水辺や岩場では大活躍してくれますよ。グリップが効いて滑らないので、キャンプにも履いていけて便利です。
「個包装のマスク」
飛行機の中では、耳にかけるところが柔らかい個包装のマスクをつけています。長時間つけていても、耳の部分が痛くならず、乾燥も防げます。余談ですが、飛行機で眠れないときは、爆睡している表情と姿勢をとると、なぜか眠りにつきやすくなりますよ。
「スロギー (sloggi)のアンダーウェア」
私の場合はカメラや機材などで荷物がどうしても多くなります。絶景に行くときは、バックパックに荷物を詰めて背負うので、それだけで肩が凝ることも。そのため、なるべく体のどこも締め付けられたくなく、身に付けるものは楽なものを選んでいます。
アンダーウェアはノンワイヤーブラのスロギーを愛用しています。スロギーはまるで着ていないみたいに楽で、適度なホールド感があり、ストレスなく絶景を楽しめます。また、現地で洗って干しても乾きやすく、連泊する場合は、外に干しておくとあっという間に乾きますよ。薄いのでバックパックの中に入れても場所をとりません。さらに、ブラの肩紐が見えてしまうと気になりますが、スロギーはヨガウェアのようなオシャレなデザインで見えても大丈夫なのが魅力ですね。
“写真では視覚からしか絶景の魅力は伝わりませんが、現地に行けば五感で絶景を味わえます”と詩歩さん。今回のインタビューを参考にして、ぜひ気になる絶景を実際に見に行きたいものですね。