【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
神に選ばれた国、伊勢。「美し国(うましくに)」には、美しいだけでなく、おいしいものもいっぱいです。
三重県出身の筆者が、伊勢神宮の、伊勢内宮前おかげ横丁の「新しい名物」と、心落ち着く雰囲気でいただける、昔ながらの伊勢名物をレポートします。
「新しい名物」!極上のお醤油で焼く、伊勢焼きうどん
「新しい名物」にさっそく行ってみましょう。・・・あれ、外にまでいい匂いがしますよ。なんでしょうか?
「伊勢醤油本舗」です。こちらの「伊勢醤油」は、伊勢志摩サミットのワーキング・ランチにも使われました。
伊勢醤油は三重の「地醤油」です。三重の素材と空気と土地だからこそできる醤油です。また、江戸時代のおかげ参りの頃から使われていた醤油を、今の技術で再現した醤油なのです。
歴史ある醤油を、今の技術で再現したわけですね。
この伊勢醤油、リッチなコクと旨みがあって、本当においしいですよ。味見にちょっと口に含んだだけで、「えっ、なにこれ、おいしい!」って感じ。
地醤油だけあって、地のものとよく合うのか、伊勢醤油で伊勢えびを食べると最高です。ほかには、ホタテや甘海老もおいしい。きりっとした味のお醤油で食べるのとは、また違う味になります。甘みのある、極上のお醤油です。
そんな「極上のお醤油」でつくったのが、この「伊勢焼きうどん(400円)」です。こっくりとした、どこか優しい味わいの伊勢醤油と、やわやわ、もっちりのうどんが抜群にマッチして、これはおいしい!!
従来の「伊勢うどん」も美味ですが、こうやって焼くと、香ばしいお醤油の風味と、油の旨みがプラスされ、違ったおいしさに。あつあつのうどんを噛むと、もちっとくる独特の食感もたまりません。「新名物」といいますが、納得です。
続いてもあの伊勢名物をご紹介。
昔ながらの「伊勢名物」を、伝統ある建物で
あと、筆者がおすすめなのが「てこね寿し」。伊勢志摩の郷土料理の一つで、これもとてもおいしいです。
昔、志摩の漁師さんが船上で釣ったばかりのカツオを醤油漬けにし、酢飯と豪快に手でこねたことが起源とされる料理です。カツオの他にも季節の魚で味わいます(参考ウェブサイト「伊勢市観光協会」)。
ヅケのようなものなの、と訊かれたことがあるのですが、同じではないと思います。ヅケは元々、マグロで江戸っ子の好んだものだそうです。
伊勢は豊かな自然の中に、突然、洗練された文化と歴史のある町が現れる独特な場所です。言葉も関西よりで、伊勢神宮の発祥の話からしても、都や、関西の影響が強いところだと思います。
てこね寿しは、酢はもちろん、しょうが、シソなどさっぱりとしたものを使うのと同時に、魚の漬け汁に、こっくりとした甘みがあります。お店によっては白ごまを足したりもして、よく考えると不思議な組み合わせですが、これが非常においしいです。
いわゆるヅケとも違う感じがしますし、カツオを使っていても、たたきとは味つけが全然違う。さっぱりとした中の、この、こっくりとした甘み。まさに郷土料理といえましょう。
伊勢志摩の郷土料理はとてもおいしいです。皆さん、ぜひ食べにいらしてくださいね。また、もっともっと広まってほしいと思います。
そのてこね寿しを、伝統ある建物でいただけるのがこちら、「すし久」です。
創業は、参宮客で賑う天保年間。まち筋と五十鈴川が最も近づいた現在の場所にすし屋をはじめて以来、料理旅館として明治から昭和初期に繁栄し、勅使の宿をも努めてきました。戦争時は一時休業していましたが、平成元年に現在の料理店になりました。
どこを見ても心が浮き立ちますね!
写真は「伊勢路膳(2640円)」で、てこね寿しのほか、伊勢志摩の郷土料理「とろろ汁」と「さざえの壺焼」なども食べられる、伊勢の旅気分満喫の膳です。
[伊勢市観光協会/伊勢の郷土料理]
[伊勢内宮前 おかげ横丁]
toshi ライター
取材なら、どこに行っても、誰に会っても感動できるのが特技のライター、作家。「人は思い通りにならないけれど、自分が思いつきもしない、素敵な答えを言ってくれる」と、最近思います。クルーズ旅行を日本に広める活動の一端を担いたい。
著書「美しい人々 人間の美しさを追う」など。作家名は竹井夙(たけいとし)。
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