書くことでお金になればねえ

幾年月を経て、ニューヨークに拠点を移しました。長く友人だったNY在住の男性が「この人以上に惜しいものは日本にはない」存在に変化したからです。一緒に生きることを決めたら、日本の生活はサッサとたたみ、荷物の99%は捨てて身軽になり渡米。未練も、迷いも残りませんでした。
ニューヨークに移ってからも、引き続きブログにニューヨーク生活を書き綴っていました。ブログで広告等収入が得られるらしいのですが具体的な知識もなく、「書くことがお金になればいいのにねえ」などとぼんやり考えていました。そんなある日、あるファッション系ウェブサイトの女性編集者が拙ブログを発見してくれ、「記事を書く気はないか」と聞いてくださいました。それが、プロとしての一歩でした。
私は書きたい

テーマも文字数も縛りはなく、月3本のコラムを1年ほど自由に書かせていただきました。青山沙羅のペンネームはこの時代に思いつきで付けたのですが、今に至るまで気にいって使用しています。見出してくれた女性編集者は1年後、他の有名ファッション媒体に移っていきました。彼女がいなくなった後は編集方針が変わり、アッサリとクビになってしまいました。
今読み返すのも恐ろしいほど不出来なコラムだったと思いますが、クビになったことは悔しく、ライターとして書きたいという思いが強くなりました。
やられっぱなしでは悔しい、私は書きたい、ライターになると思い、「ライター募集」をしている媒体を探しました。その時見つけたのが旅系ウェブマガジン“TABIZINE”で、立ち上げて2か月ほどしか経っていない新しい媒体でした。ニューヨーク在住のライターがいなかったことも幸いし、運よく採用されました。今だったら、相手にされなかったかもしれません。
ライター修行は、英語学校で

今でも「てにをは」が混乱し、句読点の場所に迷っている程度なので、編集の方にはだいぶご迷惑をおかけしていると思います(冷や汗)。いつもありがとうございます。
ホームページ、ブログなど文章を書くのは好きでしたが、きちんとライターの勉強をしたことはありません。文章を書くことを実際に学んだのは、ニューヨークの英語学校の“エッセイ(Essay 小論文)”のクラス。日本語でも作文は難しいのに、英文でエッセイの宿題を出されて半泣きの毎日。
テーマは「身近なもの」「自分のよく知っているもの」「実際にあったこと」を書きなさいと教わりました。家族、友人、自分の国、自分、趣味について。自らの経験こそ共感を得やすく、リアリティがあるのですが、他者を含めたプライバシーや過去、自分自身のコンプレックス・傷について触れなくてはならず、一番難しいとも言えます。
英語学校のエッセイのクラスは強烈な印象が残っており、精神面も含めライターとしての基礎を学んだ場所でした。

2020年ニューヨークのクリスマスシーズン、コロナ禍での変化とは?
Dec 15th, 2020 | 青山 沙羅
2020年はコロナ禍に見舞われ、全世界の日常は一変しました。例年行われていた、華やかなニューヨークの年末年始のイベントは?ニューヨーカーは、クリスマスをどう過ごす?ニューヨーク在住の筆者が、2020年ホリデーシーズンにおける街の変化をお伝えします。
新型コロナで外出自粛が叫ばれる今こそ観たい、ニューヨークを舞台にしたドラ
Apr 14th, 2020 | Kasumi Abe
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大防止のために、日本でも外出自粛(自宅待機)要請が出ています。せっかくなので重苦しいムードではなく、有益におうち時間を使いたいですよね。そこでオススメなのが、観ただけでニューヨークを旅した気分になる連続ドラマ『報道バズ〜メディアの嘘を追いかけろ!』。社会問題についても触れられた意義深い作品です。
東京発の本格イタリアン、大人気の「Basa Pasta(バスタパスタ)」
Apr 7th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークで本格的なイタリア料理やパスタが食べたくなったら? 何をおいてもBasa Pastaがおすすめ。料理法も茹で具合も、日本人の舌に合うお店として、在住日本人にも親しまれています。
ブルックリンの環境に優しい「廃棄ゼロ」のサステイナブル&最旬ストリートブ
Apr 4th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨーク・ブルックリンに、廃棄ゼロに取り組みながらサステイナブル(持続可能)ファッションに取り組んでいる前衛デザイナーがいます。ダニエル・シルバースタインの創り出すZero Waste Danielは、アメリカの意識が高いミレニアル世代を中心に支持をされているブランドです。
製造工場も構えた手作りチーズの専門店と本格的ワインバー【ニューヨーク】
Apr 1st, 2020 | Kasumi Abe
シアトルで大人気の、自然派手作りチーズ専門店がこのニューヨーク支店をオープンしたのは2011年のこと。以来、地元のチーズ好きや観光客らに親しまれています。地下は本格的なワインバーですから、そこで実際にチーズとワインを楽しめるのもいいです。
タイムズスクエア至近の、日本には絶対にない雰囲気&美味しいピザ屋John
Mar 30th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークの中心地、タイムズスクエアで美味しいピザが食べたいと思ったら、John’sがおすすめ。味も美味しいし、店内の広さや天井の高さ(&壁画)など、日本には絶対にない雰囲気の中で食事が楽しめます。
女性1人でも入りやすい、マンハッタンの金融街にある「アイリッシュ&カクテ
Mar 14th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨーク、マンハッタンの南端で雰囲気の良い店で飲みたいときや小腹が空いた時におすすめなのが、ここです。アイリッシュバーとカクテル&ジンバーが中で合体した、おしゃれなインテリアと種類豊富なドリンク、そしてお酒がグイグイ進む味わい深いバーフードが特徴です。
【新型コロナウイルス:速報】感染者急増のニューヨーク最新現地事情と渡航情
Mar 11th, 2020 | Kasumi Abe
世界中で猛威を振るっているCOVID-19(新型コロナウイルス)。アメリカでは感染者が730人と急増し死者が26人、ますます警戒が強まっています(現地時間3月10日現在)。現地在住ライターが、 ... more
東京旗艦店もオープン!ますます気になるNY発のビール「ブルックリン・ブル
Mar 10th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークを訪れてビールが大好きなら、ブルックリンブルワリーはマストプレイスです。日本でもクラフトビールという言葉が聞かれるようになって久しい昨今ですが、このビール醸造所が特別なのは、1980年代に創業して以来、クラフトビールのパイオニア的存在だからです。
【新型コロナウイルス:速報】アメリカ渡航大丈夫なの?LAから最新の現地情
Mar 9th, 2020 | 筒井麻由
各国で続々と広がりを見せる新型コロナウイルス。アメリカでは韓国の一部の地域からの入国が禁止され、日本からの入国もいずれ出来なくなるのではと不安視されていますが、実際のところどうなのか。空港の様子や街の様子をTABIZINEライターが現地ルポします。