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ライターほど素敵な商売はない? 私がTABIZINEライターになったきっかけ【旅をしながら働く】

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Sep 12th, 2017.
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旅好きなら気になる、旅を仕事にする方法や、旅をしながら働ける・稼げる職業。今回は、TABIZINEライターたちの生の声による、「旅をしながら働く」特集をお届けします!

こんにちは。現在ニューヨークに在住のTABIZINEライター 青山沙羅です。

先日「TABIZINEの中でもライター募集ページはかなり被リンクが高い。応募者の数もかなりのもの」と編集長からお伺いし、ビックリしました。

筆者はライター募集ページから応募して、TABIZINEライターになったからです。あなたはライターに興味がありますか? では、TABIZINEライターの狭い門をどうやってくぐれたのか、ライター稼業とはどんなものなのか語ってみましょう。

ライターほど素敵な商売はない? 私がTABIZINEライターになったきっかけ【旅をしながら働く】


ニューヨークへのラブレターを書き綴っていた

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筆者は日本ではフツーのオフィスワーカーでした。文系卒でもなければ、ライター講座に通ったこともありません。

そもそも「書くこと」になったきっかけは、ニューヨークでした。はじめて訪れた瞬間から、ニューヨークに一目惚れ。日本の退屈な会社生活には飽き飽きしていて、寝ても覚めてもニューヨークのことばかり考えていたのです。そのうちに「自分の覚え書き」を残したくなりました。ニューヨークで感じたこと、日本とのギャップ、ニューヨークの美味しいもの、ニューヨークでのお得なショッピング、行くべき素敵な風景を忘れてしまわないうちに書き残したいと。

手始めはホームページ。そしてブログ。まったくの趣味の世界に時間と労力を注ぎ込み、ひたすらニューヨークへのラブレターを書き綴っていたのです。

書くことでお金になればねえ

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幾年月を経て、ニューヨークに拠点を移しました。長く友人だったNY在住の男性が「この人以上に惜しいものは日本にはない」存在に変化したからです。一緒に生きることを決めたら、日本の生活はサッサとたたみ、荷物の99%は捨てて身軽になり渡米。未練も、迷いも残りませんでした。

ニューヨークに移ってからも、引き続きブログにニューヨーク生活を書き綴っていました。ブログで広告等収入が得られるらしいのですが具体的な知識もなく、「書くことがお金になればいいのにねえ」などとぼんやり考えていました。そんなある日、あるファッション系ウェブサイトの女性編集者が拙ブログを発見してくれ、「記事を書く気はないか」と聞いてくださいました。それが、プロとしての一歩でした。

私は書きたい

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テーマも文字数も縛りはなく、月3本のコラムを1年ほど自由に書かせていただきました。青山沙羅のペンネームはこの時代に思いつきで付けたのですが、今に至るまで気にいって使用しています。見出してくれた女性編集者は1年後、他の有名ファッション媒体に移っていきました。彼女がいなくなった後は編集方針が変わり、アッサリとクビになってしまいました。

今読み返すのも恐ろしいほど不出来なコラムだったと思いますが、クビになったことは悔しく、ライターとして書きたいという思いが強くなりました。
やられっぱなしでは悔しい、私は書きたい、ライターになると思い、「ライター募集」をしている媒体を探しました。その時見つけたのが旅系ウェブマガジン“TABIZINE”で、立ち上げて2か月ほどしか経っていない新しい媒体でした。ニューヨーク在住のライターがいなかったことも幸いし、運よく採用されました。今だったら、相手にされなかったかもしれません。

ライター修行は、英語学校で

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今でも「てにをは」が混乱し、句読点の場所に迷っている程度なので、編集の方にはだいぶご迷惑をおかけしていると思います(冷や汗)。いつもありがとうございます。

ホームページ、ブログなど文章を書くのは好きでしたが、きちんとライターの勉強をしたことはありません。文章を書くことを実際に学んだのは、ニューヨークの英語学校の“エッセイ(Essay 小論文)”のクラス。日本語でも作文は難しいのに、英文でエッセイの宿題を出されて半泣きの毎日。

テーマは「身近なもの」「自分のよく知っているもの」「実際にあったこと」を書きなさいと教わりました。家族、友人、自分の国、自分、趣味について。自らの経験こそ共感を得やすく、リアリティがあるのですが、他者を含めたプライバシーや過去、自分自身のコンプレックス・傷について触れなくてはならず、一番難しいとも言えます。

英語学校のエッセイのクラスは強烈な印象が残っており、精神面も含めライターとしての基礎を学んだ場所でした。

多作であれ

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別の英語学校で学んだのは「クリエイターは多作であれ」ということです。こちらも実行しています。

筆者はTABIZINE編集長に「他のライターさんと比べ、圧倒的に記事数が多い」と言われました。2013年11月にライターとして採用されてから現在まで、800本近く書きましたね。数を重ねることで、見えてくることもあります。お気にいりの記事もあれば、思い出したくない失敗記事もありますね(汗)。

TABIZINEの他には、結婚相談所のブログ(ゴーストライター)、ペット系、結婚したいシングル向け、モード系ファッション、メンズファッションなどの寄稿経験があります。媒体には直接応募する場合もありましたし、声をかけていただいた場合もあります。ライターとして書かせて頂くチャンスを得たのは、本当に幸運でした。特に、編集者には大変恵まれたと感謝しています。

ライターってカッコイイ?

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ニューヨークで「ライターをしています」というと「クール! アーティストね」と言われます。

しかしながら実際のライターの仕事は内職感が漂い(苦笑)、地味で根気のいる仕事。書いていることが真実かどうか裏付けを取っているので、たった1行書くのに1時間以上かかることもあります。もっと効率的に書きたいと常々思っていますが、他のライターさんはどうしているのでしょう。知りたいです。

ライターって好きなことを書けるの?

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ライターは好きなことを書けるのでしょうか。Yesでもあり、Noでもあります。

TABIZINEの場合、「ネタ出し」という編集部に対して執筆のお伺いを立てるシステムがあります。「このような記事を書きたいのですが、いかがでしょうか」と記事の出だし、簡単な内容、参照する公式サイトなどをまとめて、ネタを数本出します。編集部は他のライターさんとネタの被りがないか、季節やニーズとマッチしているか、読者の気を引けるか(PVが取れるか)などを精査して、OKまたはNGを決定するのです。このネタ出しが今でもドキドキで、出来の悪い答案に点数をつけられるのを待つような気持ちです。
ネタ出し戻しのメールはすぐには見ることが出来ず、深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、15分ほどしてからメールを開封しています(小心者)。他のライターさんはどうなんでしょうか。

ネタ出しは半分くらい落ちる時もあり、自信のあるネタだとガックリきますね。

ライターほど素敵な商売はない

ライターほど素敵な商売はない? 私がTABIZINEライターになったきっかけ【旅をしながら働く】

人から取材と称してネタを聞き出し、ネタになるような場所へ出かけ、何かいいネタないかなあと歩きながら考えているのがライター。正直「才能ないし」「ネタ思い浮かばないし」「行き詰まったし」と涙にくれることも多いですよ。かかる時間を時給にすると、割に合わないかもしれません。

それでもライターは憧れの仕事でしたし、今でも憧れ続けています。読み捨てでない、年月が経っても読むに耐えうる記事を書くことを目指しているから。ライターをライフワークにしたいから、そしてライターほど素敵な商売はないと思うからです。

[All Photos by shutterstock.com]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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