旅をしながら働く・・・旅好きな人なら一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。しかし、具体的にどのような職業に就けば、旅をしながら働けるのかわからないことも。そこで今回は旅をしながら働けるユニークな職業をご紹介します。
美容師
どの国に住む人も当然ながら髪は伸びるものです。そのため、美容師の免許を持っていれば、旅先で出会った人の髪をカットしながら旅をすることができます。訪れる国によって、料金を微妙に調整する必要はあるかもしれませんが、日本人は手先が器用なことで知られていますので、一人お客さんが見つかれば、路上でカットを披露し、一日でその日の滞在費を稼げることも。
どんなカットができるのか、スタイルブックを持ち歩いて、道ゆく人にそれを見せて、声をかけるのもいいでしょう。また、旅先でさまざまな髪質の人と出会うはずですので、美容師としての腕も磨けそうですね。旅の様子をブログで綴り、有名になった美容師さんも何人かいますよ。
外国人向けオンライン日本語講師
オンラインで外国語を習う人の増加に伴い、外国人に日本語を教える人の需要も増えてきています。パソコンとネット環境さえあれば、オンライン日本語講師として稼ぎながら旅をすることができるのです。ただし、日本語講師になるためには、日本語教育能力検定などの資格が必要な場合もあります(日本語講師を募集している企業によって条件は異なる)。
しかし、日本語ネイティブなのを最大限にいかして旅ができるなんて、最高ですよね。コミュニケーション能力が高まり、旅先の人たちとも熱い交流が持てそうですし、日本語をもっと奥深く学ぶこともできて一石二鳥。外国人向けオンライン日本語講師は旅と非常に相性のよい職業だと思いました。
路上ミュージシャン
完全に自分の才能ひとつで働きながら旅をすることになりますが、楽器を奏でる腕や歌声に自信があるのなら、路上ミュージシャンをするのもいいかもしれません。旅先の地下鉄の駅や路上などで、楽器を奏でたり、歌を歌ってチップを稼ぐのです。
その日稼げるかどうか、まったくわからないという、リスクのある仕事ではありますが、旅先の人々に自分の音楽を聞いてもらえるなんて、ミュージシャン冥利につきるのではないでしょうか。自分の才能にある程度、自信があるのなら、試してみる価値はあると思います。旅をすることで、その国独自の音楽に触れることもできますし、得るものは大きそうですね。
農業のお手伝い
映画『イントゥ・ザ・ワイルド』の主人公(実在した)も農家で働きながら旅をしていましたが、農家の収穫時にバイトとして働きながら旅をするのもいいでしょう。世界中には労働力を必要としている農家がいくつもあるものです。そんな場所に行けば、宿泊先と食事を無料で提供してもらえます。
この働き方のよい点は、農家のホストファミリーや労働者と交流でき、言語を学べるのと、食と住に困らないことでしょう。体力にある程度自信があるようなら、農家の手伝いをしながら世界を旅するのもいいかもしれませんね。こちらの「WWOOF」というサイトで日本を含めた世界中の農家を探すこともできますよ。
フォトグラファー
フリーフォトグラファーなら働きながら旅をすることは十分可能でしょう。旅先で撮影した写真で個展を開いたり、出版社に売り込んだフォトグラファーもたくさんいます。また旅先で撮影した写真を日々ブログなどにアップすれば、そこから仕事のオファーが舞い込んでくることも。
すべては腕次第となりますが、自分の実力を試すといった意味でも、旅をしながらフォトグラファーとして活動してみるのもいいかもしれませんね。旅先の出来事や出会う人、文化などに感性を磨かれ、より輝く作品を生み出せるようになることもありそうです。
WEBデザイナー
企業に属していないフリーのWEBデザイナーは、基本的にパソコンとネット環境さえあれば、どこでも仕事ができます。打ち合わせが発生する場合は、取引先と交渉して、オンラインでの打ち合わせに変更してもらうこともできそうです。そのためには取引先との信頼関係が必要ですが、ある程度、継続して仕事を受注している取引先であれば理解してもらえるかもしれません。
WEBデザイナーもフォトグラファー同様、感性を磨く必要がある職業ですから、旅との相性はバツグンでしょう。旅を続けるうちに自然と感性が磨かれ、これまでとはまったく違ったデザインが思い浮かぶこともありそうですね。
システムエンジニア
最近、完全に在宅で作業ができるシステムエンジニアの募集をよく見かけます。そのような完全在宅の企業に属せば、拘束時間はある程度あるかもしれませんが、システムエンジニアとして働きながら旅することができるでしょう。さらに企業やプロジェクトの選び方によっては、安定収入を得られる可能性も大。
ただし、スカイプなどでの打ち合わせが必要な場合は、ネット環境を常に整えておく必要があり、インフラの整っていない国や地域への渡航が難しい場合もあるかもしれません。それだけがネットを使用する職業のデメリット。しかし、会社が休みの日を利用して、そのような場所に行くこともできますので、それほど大きな問題にはならないかもしれませんね。
旅をしながら働くには、最初の一歩を踏み出す勇気が必要だと感じました。しかし、自分の持つ技能や才能を活かしながら旅をすれば、きっと素敵な経験ができるでしょう。
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