塔屋
3000年の歴史を誇る道後温泉は、有馬温泉(兵庫)・白浜温泉(和歌山)と並ぶ日本三古湯の一つ。その道後温泉に、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」がオープンしました。
飛鳥乃湯泉の建物コンセプトは、西暦596年聖徳太子の来浴や、661年女性の帝 斉明天皇の行幸などの物語や伝説が残る日本最古といわれる温泉にふさわしい、飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋。泉質はアルカリ性単純泉、きめ細やかな日本人の肌にピッタリのなめらかなお湯で、湯治や美容に最適だとか。道後温泉本館と同じく、全国でも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの「美人の湯」を満喫することができます。
エントランス、浴室陶板壁画(男湯)、特別浴室(又新殿の再現)
開放的な大浴場と、道後温泉本館には無い露天風呂、また皇室専用浴室の又新殿(ゆうしんでん)を再現した特別浴室を設え、昔の浴衣(よくい)「湯帳(ゆちょう)」を着ての入浴体験もできます。さらに、約60畳の大広間休憩室と、内装が異なる5つの個室休憩室を設え、道後温泉ならではの「おもてなし」のお茶とお菓子も楽しめます。さらに、12月には中庭に聖徳太子が訪れた当時の道後温泉の「椿の森」が再現される予定です。
肌を出さずに入浴できる「道後湯帳」
湯帳:左より薄蘇芳色 うすおう(桃色)、老竹色 おいたけ(緑色)、鳩羽紫色 はとばむらさき(紫色)
湯帳とは、「ユカタビラ」ともいわれ、昔、一定以上の身分の方が入浴時に着用したと考えられています。地元と帝人フロンティア㈱が協力して開発し、着たまま入浴しても水を吸わず、べたつかないのが特徴。その上、湯上りに寒くならず、肌が透けにくい等の課題も克服し、約5年の歳月をかけて開発されました。手術をされて跡が気になる方や、肌を見せたくない外国人観光客の方も入浴を楽しめます。
大広間休憩室 ~約60畳の大広間~
大広間休憩室
大広間休憩室には、国指定の伝統的工芸品である「大洲和紙」とギルディング(金属箔)加工技術の融合による「ギルディング和紙」で、天吊りシェードと照明を制作(齋藤宏之)。 道後温泉を訪れた聖徳太子が編み方を伝授したといわれる「伊予竹細工」で、行燈を制作(西川静廣)。憩いの時間を演出します。
個室休憩室「白鷺の伝説」
伊予水引の壁面装飾
「白鷺(しらさぎ)伝説」をテーマに、水引細工の技を用いて、白鷺が元気になって飛び立つまでの様子や、温泉の湯文様をイメージした作品を飾ります。水引の二大生産地である四国中央市の職人による水引細工の技を用いた作品(伊予水引金封協同組合)。
個室休憩室「玉の石の伝説」
筒描染の壁面装飾
「玉の石伝説」をテーマに、和紙でできた筒にもち米を糊にした防染糊を入れ、それを絞り出しながら手描きで模様を描く「筒描染(つつがきぞめ)」で、製作過程の特徴なども生かした作品を壁面に飾ります。八幡浜市の「筒描染」による作品(若松智)。
個室休憩室「聖徳太子の来浴」
今治タオルの壁面装飾
聖徳太子が道後温泉に来浴された際、残したとされる「湯岡の碑文」に描かれていた「椿の森」をテーマに、現在では国内最大規模のタオル産地を形成している「今治タオル」で、椿を表現。タオルで世界初のフルカラー表現を実現した「五彩織り」の技術で新たな表現にチャレンジしています(藤高)。
個室休憩室「天皇の行幸」
桜井漆器の壁面装飾
舒明天皇(じょめいてんのう)・斉明天皇(さいめいてんのう)など、飛鳥~平安時代にかけて多くの皇室の方々が道後温泉に来訪されたことをテーマに、その当時、見られたであろう道後温泉の情景を、今治市の桜井漆器がこれまでにないサイズの作品作りと新たな空間表現に挑む蒔絵の作品(渡邊修峰)。
個室休憩室「伊予の湯桁」
だんじり彫刻の壁面装飾
「伊予の湯桁(ゆげた)」をテーマに、100種類もの彫刻刀を使い、西条市の「西条祭り」とともに発展してきた西条だんじり彫刻の技を用いた彫刻作品(石水信至)などが、源氏物語で道後温泉を「伊予の湯桁」として描写されていた当時の賑わいを表現します。
住 所 愛媛県松山市道後湯之町19番22号
定休日 12月に1日のみ臨時休業あり。
アクセス 松山空港からリムジンバス「道後温泉駅前」まで約40分 松山観光港からリムジンバス「道後温泉駅前」まで約43分 JR松山駅から市内電車「道後温泉駅」まで約25分、 同、路線バスで「道後温泉駅前(バス停)」まで約25分 道後温泉駅より、徒歩5分
ホームページ 飛鳥乃湯泉公式ホームページ https://dogo.jp/onsen/asuka
営業時間・利用料金
※大人(12歳以上)、小人(2歳以上、12歳未満)
次は「道後オンセナート2018」について。
道後のアートフェスティバル
道後オンセナート2018〈オマージュ(賛歌)〉をキーワードに約20名のアーティスト作品を展開
また、「道後温泉」では2017年9月より、道後温泉本館が改築120周年の大還暦を迎えたことを記念して開催された「道後オンセナート2014」以来、4年ぶりとなるアートの大祭「道後オンセナート2018」を開催いたします。
コンセプトテーマは2014年に引き続き、「アートにのぼせろ 〜温泉アートエンターテイメント〜」。2017年9月2日のプレオープンを皮切りに、2018 年4月14日のグランドオープン、2019年2月28日のフィナーレまでの18か月間、ホテルや街中に設置される作品と多様なイベントを組み合わせて展開されます。10月1日からは、蜷川実花氏の「道後温泉本館インスタレーション」が開始予定。
「坊っちゃんたち」 アーティスト:梅 佳代 道後商店街内
「坊っちゃんたち」 アーティスト:梅 佳代 道後商店街内
コンセプト:アートにのぼせろ ~温泉アートエンターテイメント~
会場 :道後温泉及びその他周辺エリア
会期 :2017年9月2日(土) ~ 2019年2月28日(木) 18か月間
プレオープン 2017年9月2日(土)
グランドオープン 2018年4月14日(土)
ホテルプロジェクト
3人のアーティストが空間演出した道後地区のホテルや旅館の客室(宿泊・見学可※)
※見学・宿泊は2019年2月28日まで。見学は1,000~1,500円。
宿泊・見学については、各ホテル・旅館へ事前にお問い合わせください。
「部屋本 坊っちやん」 アーティスト:祖父江 慎 道後館(道後多幸町)
「楽園」アーティスト:大宮 エリー 道後プリンスホテル(道後姫塚)
「恋愛辞典」アーティスト:宇野 亞喜良 道後山の手ホテル(道後鷺谷町)
[PR TIMES]