台北で毎日大行列ができる朝ごはん屋「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」というお店について聞かれたことはありますか?
台北MRT善導寺駅近くにあるこのお店は、すいていて15分待ち、混んでいると1時間待ちということもあるほどの人気ぶりなんです。朝ごはん屋でここまで並ぶというのは台湾全土でもなかなかめずらしいでしょう。
毎日行列が途切れることなくこんなにもたくさんの人に支持されているのにはそれなりの理由があるはず。台湾で暮らす筆者が、実際に行列に並んでみてその人気の理由について考察してみました!
駅の目の前というアクセスの良さ
人気の理由としてまず挙げられるのは、台北MRT善導寺駅5番出口の目の前というアクセスの良さでしょう。道に迷わずたどり着けるというのは観光客にとっても安心です。
多くの方から支持されているという安心感
「阜杭豆漿」は華山市場の2階にあるフードコートに入っているお店なのですが、行列は建物の外までできており列に並びながら2階へと上がっていく形となることがほとんどです。筆者は平日金曜日の午前10時過ぎに訪れ、階段から5メートルほど離れた辺りから並んで約20分待ちでした。
行列に並ぶのはちょっと大変だなぁとも思いますが、これだけ多くの方が並んでいるならおいしいに違いない!という期待と安心感もわいてきます。
台湾旅行初心者でも挑戦しやすい
台湾旅行でしたいことの一つとして挙げられるのが、台湾ローカル朝ごはん体験かもしれません。とはいっても、まったく日本語の通じない超ローカルな朝ごはん屋はハードルが高いと感じる方も多いでしょう。このお店ならどこに並んだらよいかもすぐわかり、台湾旅行初心者でも挑戦しやすいという利点があります。
清潔感のある食事スペース
食事スペースはフードコートなので、清掃の方が常におり清潔感が保たれています。また「阜杭豆漿」の営業時間は朝5時半から午後12時半までなのですが、朝の時間帯はフードコート内のほとんどのお店がまだ営業を開始していないため席が豊富であることも利用しやすいポイントでしょう。
写真付きメニューもあり注文楽々
日本語メニューはないようですが、注文カウンターから少し離れた場所に写真と番号のついたメニューが掲示されています。これなら並びながら大体どんなメニューなのか推測することができますね。
カウンターの奥にも中国語のメニューと値段が掲示されています。並びながら食べたいメニューの番号をチェックしておきましょう。食べたいメニューと番号を紙に書いておくと、中国語が話せなくてもスムーズに注文できるでしょう。
ボリューミーでおいしい台湾朝ごはん
このお店の人気の一番の理由は、やっぱり朝ごはんのおいしさでしょう。創業1958年と50年以上の歴史を持つ伝統的な手作り朝ごはんは地元の方からも支持され続けています。
まず欠かせないのは豆漿(豆乳)メニューです。なめらかな味わいの豆乳はもちろん、おぼろ豆腐のような食感の「鹹豆漿(シエンドウジャン)」は特に日本人に大人気。台湾風揚げパンや干しエビ、ネギなどの具がたっぷりと入っています。
そしてこの店ならではの絶品メニューがこちら、「厚餅夾蛋(ホウビンジアダン)」です。「阜杭豆漿」には燒餅が二種類あり、一つは生地が厚めの「厚餅(ホウビン)」、もう一つは生地が薄めの「薄餅(バオビン)」です。厚餅も薄餅も一つ一つが窯で焼いた手作り。
こんなに皮が厚くてふかふかもちもちな燒餅は、他のお店ではなかなかいただけないおいしさだと感じます。「夾蛋(ジアダン)」には玉子を挟むという意味がありますが、中に挟まれているネギ入り玉子もふわっふわに焼き上げられていて食べごたえ抜群! 地元の方も豆乳と一緒にこの厚餅夾蛋をたくさんお持ち帰りしていました。
やっぱり毎日大行列ができる朝ごはん屋には、それなりの理由があるのだと感じます。台湾ローカル朝ごはんを人気店で試してみたい、という方はぜひ「阜杭豆漿」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
住所:台北市忠孝東路一段108號2樓之28
アクセス:MRT善導寺駅5番出口よりすぐ
営業時間:5:30-12:30
定休日:月曜日
[All photos by Yui Imai]