【レシピ】おもてなしや手土産にぴったり!チーズが主役のケーク・サレ3選

Posted by: Chika

掲載日: Nov 18th, 2017

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

チーズを使った料理の中でも、季節の食材とチーズを組み合わせながら、いろいろなアレンジやバリエーションが楽しめる「ケーク・サレ」。ケーク・サレは、庶民的なフランス惣菜。日本人にとっての炊き込みご飯や味噌汁の感覚に近いものです。

手軽だけれど、おもてなしにもぴったりで、ワインもすすむ、タイプの違ったチーズを使ったケーク・サレのレシピ3種をご紹介。お友達とのパーティーやおもてなしに、作ってみたいレシピです!

そもそも「ケーク・サレ」って?

「ケーク・サレ(cake salé)」は、直訳すると“塩味ケーキ”となりますが、つまりは “甘い菓子ではなく、パウンドケーキ型で焼き上げた惣菜”のこと。また、いわゆるケーキ菓子は、フランス語では「ガトー(gâteau)」と呼ばれるものが多く、主にパウンド型で焼いたものは「ケーク(cake)」と呼ばれます。

似たものに「キッシュ(quiche)」がありますが、これはパイ生地に、卵や生クリームなどを使ったフィリングを入れて焼いたもの。パイ生地から作ることを考えると、断然「ケーク・サレ」の方が手軽に作ることができます。

きのこと根菜をプラスして、季節感を楽しむ

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

カボチャ、サツマイモ、舞茸がごろごろ。旬の食材を楽むことができるケーク・サレです。たっぷり入ったチーズで風味豊かに、栄養ボリュームも満点。カフェオレと合わせて朝食にもよし、ワインならほんのり土の香りが漂う、メルロやカベルネ・フランなどの赤ワインがおすすめです。

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

Recipe 1: チーズ香る、秋色ケーク・サレ
<材料> 18cmのパウンド型 1個分
薄力粉 100g / ベーキングパウダー 3g
卵 2個 / 牛乳 50cc
オリーブオイル 50cc
ガーリックパウダー 少々
マヨネーズ 20g
塩、コショウ 少々
チーズ(溶けるタイプのハード系チーズ) 70g
粉チーズ 40g
カボチャ 100g / サツマイモ 100g / 舞茸 1パック

・ カボチャとサツマイモは、大きめの一口大にカットして蒸し、軽く塩こしょうをして冷ましておく。
・ 舞茸は、オリーブオイルでソテーし、軽く塩こしょうをして冷ましておく。
・ チーズは1㎝角にカットする。
・ 型に溶きバターを塗り、薄く小麦粉をはたいておく。(分量外)

1. 薄力粉、ベーキングパウダー、ガーリックパウダーをボウルで混ぜる。
2. 別のボウルで、卵を溶きほぐし、そこに牛乳、オリーブオイルを少しずつ加え、なめらかになるまで混ぜる。
3. 1.のボウルに2.の卵液を少しずつ加えて、さっくり混ぜる。
4. 3.にマヨネーズを加え、チーズの半量に粉チーズを和えたものも加えて混ぜる。
5. 下ごしらえした野菜と舞茸を、上にのせる分を残して、生地に混ぜる。
6. 型に生地を流し入れ、5.でとっておいた具材をごろっと並べ、残りのチーズも散らす。
7. 180℃に温めておいたオーブンで30分焼く。

・ 焼き時間はオーブンによって調整してください。野菜は切るサイズや並べ方で雰囲気が変わります。
・ 舞茸は、数時間天日に干すと風味が増します。
・ サツマイモの代わりに紫芋を使うと、見た目がさらに華やかになります。

ウォッシュチーズで、アルザス風に

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

個性的な香りとともに旨みがしっかりしたウォッシュタイプのチーズ。ジャガイモとクミンは、とても好相性です。豊かな風味で、ボリュームもたっぷり。食事としても食べ応えがあり、リースリングやゲヴュルツトラミネールといった香り高い白ワインはもちろん、キリリとしたロゼワインもよく合います。

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

Recipe 2: ウォッシュチーズとジャガイモのケーク・サレ クミン風味

<材料> 18cmのパウンド型 1個分
薄力粉 100g / ベーキングパウダー 3g
卵 2個 / 牛乳 50cc / オリーブオイル 50cc
ガーリックパウダー 少々 / マヨネーズ 20g
塩こしょう 少々
ウォッシュチーズ 70g
粉チーズ 40g
クミン 大さじ1
ジャガイモ(メークインなど) 2個
玉ねぎ 1個 / ベーコン 50g

・ オリーブオイル大さじ1(分量外)をフライパンにひき、玉ねぎとベーコンをソテーする。
・ ジャガイモは皮つきのまま茹で、1cm角程度にカットして、フライパンに加え軽くソテーし、クミン(トッピング用にも少量とっておく)を加え、軽く塩こしょうをして、冷ましておく。
・ ウォッシュチーズは1cm角程度にカットしておく。
・ 型に溶きバターを塗り、薄く小麦粉をはたいておく。(分量外)

1. 薄力粉とベーキングパウダーをボウルで混ぜる。
2. 別のボウルで、卵を溶きほぐし、そこに牛乳、オリーブオイルを少しずつ加え、なめらかになるまで混ぜる。
3. 1.のボウルに2.の卵液を少しずつ加えて、さっくり混ぜる。
4. 下ごしらえしたジャガイモ、玉ねぎ、ベーコンは、上にのせる分を残し、生地に混ぜる。
5. ウォッシュチーズの半量に粉チーズを加えて混ぜ、生地に加える。
6. 型に生地を流し入れ、4.でとっておいた具材やウォッシュチーズ残りの半量をのせ、最後にクミンを少々を散らす。
7. 180℃に温めておいたオーブンで30分焼く。

・ 焼き時間はオーブンによって調整してください。
・ ウォッシュチーズやクミンの量はお好みで加減してください。
・ タイムなどのハーブ(分量外)を添えると、風味も見た目もさらに良くなります。

甘辛ミックスで、ワインがすすむ大人の惣菜に

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

青カビタイプのチーズ特有のピリッとした風味と塩味に、甘く煮た洋梨、香ばしいくるみが、美味しいハーモニーを奏でます。まさに大人のための、ワインが進むデザートのような一品。ほんのり甘口の白ワインや、アルコールや果実味がやさしい軽めの赤ワインによく合います。

おもてなしやワインのお供にも チーズが主役の”ケーク・サレ”レシピ3種

Recipe 3: ブルーチーズと洋梨 ハチミツ風味のケーク・サレ

<材料> 18cmのパウンド型 1個分
薄力粉 100g / ベーキングパウダー 3g
卵 2個 / 牛乳 50cc / オリーブオイル 50cc
ハチミツ 20g
くるみ 50g
青カビタイプのチーズ 40g
粉チーズ 40g
洋梨のコンフィ 100g
グラニュー糖 50g
レモン 1/2個

・ 洋梨はグラニュー糖とレモン汁で軽く煮て冷まし、コンフィに。
・ くるみは乾煎りして、適当なサイズにカットしておく。
・ 青カビタイプのチーズを1㎝くらいの大きさにしておく。
・ 型に溶かしバターを塗り、薄く小麦粉をはたいておく。(分量外)

1. 薄力粉とベーキングパウダーをボウルで混ぜる。
2. 別のボウルで、卵を溶きほぐし、そこに牛乳、ハチミツ、オリーブオイルを少しずつ加え、なめらかになるまで混ぜる。
3. 2.に、青カビタイプのチーズ半量と粉チーズ、くるみの半量を加えて混ぜる。
4. 水分を除いた洋梨のコンフィを70g程度混ぜる。
5. 型に生地を流し入れ、残りの洋梨、くるみ、チーズをトッピングする。
6. 180℃に温めておいたオーブンで30分焼く。

・ 焼き時間はオーブンによって調整してください。
・ 洋梨を煮る際、最後に洋梨のリキュール大さじ1を加えると風味が増します。
・ 出来上がりにピンクペッパー(分量外)を散らすと見た目が可愛くなり、風味もよいです。

今回ご紹介した3種をベースに、お好みでアレンジして、オリジナルの「ケーク・サレ」を作ってみるのも楽しいものです。

マルシェで旬の食材を見つけたら、お気に入りのチーズと合わせて作る「ケーク・サレ」。お気に入りのワインから、マリアージュする味わいを考えて作る「ケーク・サレ」。

年末年始にむけてホームパーティーや持ち寄りワイン会の機会も増えてくるはず。そんな時にぜひお試しください。

レシピ監修: 松井千尋(まつい・ちひろ)
ワインとチーズとおもてなしの自宅サロン Salon de C tamagawaを、東京都大田区にて主宰。「よみうりカルチャー横浜」、自由が丘「プティマルシェ」、企業などでワインとチーズの講師、接遇コンサルタント。ソムリエ、チーズプロフェッショナル。2016年日本ソムリエ協会機関誌 ワインのおもてなしのテーブル 誌上コンテスト1位
http://chihiro-matsui.jimdo.com/?mobile=1

● 公式Facebook「フロマージュ(fromages)」で、ヨーロッパ産チーズのおいしい食べ方をチェック!
https://www.facebook.com/europeancheese.japan/

[Cniel(フランス全国酪農経済センター)/EU(ヨーロッパ連合)]

PROFILE

Chika

Chika

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。

SHARE

  • Facebook