11月19日は世界トイレの日です。
2013年に国連が定めた、ワールド・トイレット・デイ 「世界トイレの日」。世界中のトイレ・衛生問題についてあらためて考える日なんです。
その世界トイレの日に関連して、トイレも手掛ける住宅設備の会社LIXIL(リクシル)が、「トイレはどこ?」~世界の衛生問題を、自分ごとに考えてみよう。~というイベントを、11月17日から11月19日まで開催! 場所は神宮外苑で開催されている「いちょう祭り」の中です(いちょう祭りは12月3日まで開催されています)。
安全で衛生的なトイレ。1/3の人が使えていない!
世界では、まだ3人中1人が安全で衛生的なトイレを使えていないのだそうです。海外旅行に出かけると、各国のトイレ事情を嫌でもまのあたりにしてしまいますよね。
最近は洗浄機能がついたトイレを海外で見ることもありますが、国によっては紙を流してはいけなくてそのためのごみ箱が備え付けてあったり、もっとひどいと水洗じゃなかったり。
そして世界にはトイレがない場所に住んでいる人もまだまだ多く、仕切りのないところ(畑など)で用をすますということになるそうです。このイベントでは、なんと神宮外苑のいちょう祭りのど真ん中で、そんな体験ができるんです。
「シースルートイレ」でプライバシーゼロ体験!
こちらが「シースルートイレ」。実はマジックミラーになっていて、外からは見えないのですが、中からは外がばっちりと見えます。疑似体験用なので実際には用を足すことはできません。
ドアを開けてみれば、美しいトイレが。でも中からは完全に「シースルー」です。まったくプライバシーのないトイレなんです。外からは見えないとはわかっていても、ここではやっぱりできそうにありません。
シースルートイレの中でトイレについて考える。
国によっては、集落の中でもトイレがなくて、ちょっと遠くの林の中まで出かけることになるそうです。そのため、性犯罪に巻き込まれることもあるので、女性は集団で出かけることも。それに、コブラなどの毒蛇にかまれる危険性もあります。また、トイレがあったとしても水洗でなく穴が開いているだけのトイレだと衛生状態が悪く、ハエが発生して病原菌が蔓延してしまいます。
安心・衛生が大切なトイレ。シースルートイレは斬新でびっくり。そうして、トイレについて考えさせられます。
たった2ドルで衛生的なトイレを!
リクシルの石田さんは、世界のトイレをもっと衛生的にするために、「SATO」というトイレを開発しました。穴の上にこの青い部分の「SATO」を据え付けて、おもりを使って自動的に蓋をすることによって、衛生環境が改善されるというもの。
発展途上の国にいきなり陶器でできたトイレはまだまだ高価すぎます。そこで、誰でも手に入れることができる価格のトイレを世界15か国以上の600万人以上に提供してきました。2020年までには1億人の衛生環境を改善するそうです。
いちょう並木を歩きながら!
会場のいちょう祭りを後に駅に向かえば、きれいな銀杏並木に、たくさんの人たち。安全で衛生的なトイレが当たり前の日本ですが、世界のトイレ事情を考えてみるいい機会になりました。