「インスタ映え」という言葉が2017年の新語・流行語に選ばれましたね。この先、Instagramに代わるSNSが登場する可能性は十分にありますが、投稿する先のSNSが何になったとしても、写真映えのする、友だちに自慢したくなる風景やグルメは変わらず求められていくはず。
そこで今回は岐阜県の主要観光地の1つ、郡上八幡の美しいロケーションにある「インスタ映え」間違いなしのパフェを紹介したいと思います。
ロケーション抜群の宗祇庵で食べる和のスイーツ
そもそも郡上八幡という岐阜県の観光地をご存じですか? 戦国時代末期の1559年に歴史が始まる郡上八幡城を中心に栄えた城下町で、1652年に起きた大火を経て現在の町並みが整備された歴史があります。大火を受けて町が作り直された際には、至る所に防火目的で水路がめぐらされました。今でも民家の軒先には消火用のバケツがぶら下がっています。
その澄み渡った水路は防火のためだけでなく、生活用水としても利用されています。清流とともに生活する人々の暮らしは風情たっぷりで、国内外から多くの観光客が訪れ、地元の方々の清らかな生活風景を眺めて楽しんでいます。
その郡上八幡の必見スポットの1つに、宗祇水(そうぎすい)と呼ばれる清水があります。日本名水百選の第1号として知られていて、国内外から訪れた観光客は、その宗祇水を見下ろすような石畳の散策路で足を止め、ガイドの解説に聞き耳を立てています。まさにその宗祇水を取り囲むようにそびえたつ石垣の上に、今回紹介するパフェを出すお店があります。
もともとは民家だった場所をカフェに回収したお店の名前は『お抹茶処 宗祇庵』。宗祇水を眺める観光客の間を縫って石段を上がり、足を運んでみてください。
宗祇庵パフェがお目当てのスイーツ
たたきと上がりがまちの段差が大きい玄関で靴を脱いで店内に上がり込むと、旅の疲れや緊張がふっと緩む、落ち着いた空間が広がっています。
店内は畳の席が基本で、筆者が通された一角は、西向きの広い開口部から日本庭園が見え、目の前の小駄良川の気配が伝わってきました。祝儀敷きの八畳間が2部屋連なっていて、欄間(らんま)や床の間もある本格的な和室です。店内が比較的空いていたため、床の間の目の前という上座を用意してもらいました。
目当ては、もちろん宗祇庵パフェ。品のいい甘さが魅力のほうじ茶ゼリーや抹茶アイス、白玉を覆うような形で上品なクリームが敷き詰められており、その上には抹茶で郡上おどりのイラストが描かれています。遠い席では若い女子たちの2人組が同じく郡上パフェを楽しんでいましたが、予想通りパシャパシャと写真を撮影していました。
セットでは抹茶や抹茶ラテなどが注文できます。TABIZINEの過去記事「6つのお茶のうちどれがマナー違反かわかりますか? 〜旅のマナークイズ【4】喫茶編〜」の作法で言えば、抹茶を頼んだ場合、お菓子に該当するパフェを先に全ていただき、口に甘みを広げてから、最後に抹茶の苦味でしめるという楽しみ方が良さそうですね。
宗祇庵パフェは抹茶とセットで頼むと1,400円(税込)になります。せっかくですからセットで頼んで、とことん満喫したいですね。
以上、「インスタ映え」する郡上八幡のスイーツを紹介しましたが、いかがでしたか? 『宗祇庵』でスイーツを食べてお店を出ると、眼下に宗祇水が見えてきます。時間帯によっては団体観光客が背伸びして、人混みの間に間に眺めているほど人気のスポット。『宗祇庵』に入店すれば、帰るときには誰にも邪魔されずに宗祇水を見下ろせます。その意味でも、とりあえず郡上八幡観光では立ち寄っておきたいお店と言えそうですね。
[宗祇庵 ] [All photos by Masayoshi Sakamoto]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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