(c)leesamantha
家族のために仕事を辞め、家にいることを選ぶ。時としてそれは、社会から隔絶され、創造性をさび付かせるのではないかと不安になるかもしれません。けれど家にいることは、決して才能を埋もれさせることにはなりません。工夫次第で、世界から注目されるほどのキャリアを造り上げることも可能だと、ある女性が教えてくれました。その彼女のストーリーをご紹介させてください。
ストーリー性のある可愛いランチプレート
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白いご飯とトマトのボディーで作られた、可愛いミッフィーのプレート。ヘッドフォンをしているので、今にもミッフィーが踊りだしそうです。
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こちらは、様々な具材が使われたリラックマ・プレート。可愛すぎて、どこから箸をつければいいか分かりませんね。
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こちらは、パスタを使用した「メリダとおそろしの森」ヒロインのメリダ。メリダの活発なイメージがよく伝わってきます。
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このストーリー性がある可愛らしいプレートをプロデュースしているのは、マレーシア出身のフードアーティスト、サマンサ・リーさん(Samantha Lee)。彼女がソーシャルメディアでシェアする作品のファンは世界中に広がっていて、インスタグラムのフォロワーは69万5千人にもなるのです(2017年11月現在)。そんな世界中に影響力を持つ彼女ですが、最初から華々しくキャリアをスタートしたわけではないのだとか。
一体どのようにして、彼女は今日の名声を築いたのでしょう?
専業主婦ママが、子供のために始めたプレートたち
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実はサマンサさんは、二人の娘さんの母親でもあります。元々は専業主婦として家事と子育てに専念していたサマンサさんですが、上のお嬢さんが離乳食を経てご飯を食べ始めるようになった時、「少しでも楽しんで食べてもらえるように」と食事に様々な工夫をこらすようになりました。それは2008年、二番目のお嬢さんを妊娠中のことでした。
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サマンサさんの作るストーリー性のあるプレートは、当然のことながら、お子さんに大好評! 娘さんの期待に応えるよう、サマンサさんもどんどんアイデアを進化させていきます。
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例えば、おにぎりは可愛いフクロウに。
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パスタは、「ポケモン」のモンスターボールに。
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そんな日々が3年ほど続いた2011年、サマンサさんは日々のプレートをインスタグラムに投稿するようになりました。彼女のクリエイトするランチプレートは、その独創性と可愛らしさからSNS上で話題になり、瞬く間にフォロワーが増加していきました。
創造性への情熱を失わないサマンサさん
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そんな才能と影響力を持ち合わせるサマンサさんを、ビジネス界が見逃すはずはありません。今では様々な食品関係の企業から依頼が舞い込み、彼女は名実とともにフードアーティストとしての地位を確立しています。
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ただ、知名度が上がるにつれ、「食べ物を粗末にしている」という批判の声も上がるようになってきたのだとか。そういった批判に対しては、「事前にデザインを描き、食材に無駄をださないよう効率的に作っている」とコメントをしたサマンサさん。そうすることによってキッチンに立つ時間も最小限に抑えられ、家族との時間も大切にできるのだとか。
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サマンサさんの作品は繊細で、普通の人にはまねできなさそうにも見えますが、ときどき「これならできるかな?」というシンプルな作品も。トトロのトースト、可愛いですね。
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フルーツを使ったクマさんも。これなら、他の動物にもアレンジできそうです!
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もともとは、二人のお子さんのために始められたサマンサさんのフードアート。誰かのために一生懸命やっていたことが、自分に返ってきた好例なのではないでしょうか。
そしてフードアーティストとしての名声を確立してからも精力的にクリエイションを続けるサマンサさんを見習って、何事にも愛情をもって全力投球していきたいですね。
[LEE SAMANTHA]
[Instagram/leesamantha]
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