フランスのマルシェやスーパーで驚くことのひとつ。それは、トマトの種類が多いこと! 特に夏になると、野菜売り場には黄色に緑、オレンジなど、色とりどりのトマトがずらりと並びます。
自宅近くのスーパーでざっとカウントしてみたところ、20〜30種類もありました。そんなトマトは、大きさや形だけでなく、味も食感も微妙に(時に大きく)違うので、選ぶ楽しみもあります。今回は、現地の夏場のスーパーやマルシェで購入できる、主なトマトを5つほどピックアップしてみます!
トマト・アロンジェ
フランス語で長いという意味の「アロンジェ」。その名のごとく、トマトにしては細長い品種で、味はあっさり。身が締まっているので、薄切りもラクラク。熱を加えても型崩れしにくく、サンドイッチの具にも、夏野菜を重ね焼きにするオーブン料理「ティアン」やトマトの肉詰め「ファルシ」など加熱する料理にも適しています。
アナナス
フランス語でパイナップルを意味する「アナナス」。トマトなのに、パイナップルという名前の不思議ちゃんで、サイズは大ぶり。他のトマトとは一線を画すフルーツのような甘みと酸味、ジューシーさが特徴で、オレンジがかった黄色をしています。ガブリとかぶりつくか、食べやすくスライスして、塩の結晶「フルール・ド・セル」をパラリとふりかけてどうぞ!
クール・ド・ボフ
パイナップルに続く、インパクト大の「クール・ド・ボフ」。ひだを打った皮が特徴的な大ぶりトマトで、クール・ド・ボフがフランス語で「牛の心臓」ということに納得! 名前はちょっとアレですが、身やわらかく、甘みの強いものが多い印象です。食べやすくスライスしてからちぎったバジルを散らし、オリーブオイルと塩をかけて、カルパッチョ風に。
トマト・グラッペ
もぎたて野菜の青臭い香りがする、枝付きの丸いトマト。甘みと酸味のバランスがよく、やわらかすぎず、かたすぎず、サラダにスープに幅広く使えます。以前TABIZINEでご紹介したトマト、アボカド、チーズを重ねた「おもてなしにも最適な『アボカドとモッツァレラのタワーサラダ』」にぴったりです。
トマト・スリーズ
皮がパリッとしていて、甘みと酸味のバランスが良いフランスのチェリートマト。色は主に赤や黄色、形は丸いものや細長い「トマト・アロンジェ」のミニバージョンなどさまざま。当地には現在、チェリートマトだけでもおよそ30種類あるそうです。
チェリートマトは、お酒とおつまみを楽しむ食事前の「アペリティフ」にも大人気! 種なしオリーブ、キュウリ、トマト・スリーズを爪楊枝に刺してオードブル風にするのもオシャレです。
このほか緑色をしたものや黒いトマトも見かけるのですが、トマトは赤という先入観があるからでしょうか、食べる気が起きません。色から想像するに、ちょっと硬そう・・・。チャレンジしてみておいしかったら、そのうちご紹介してみたいと思います。
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