少量の飲酒運転はOK!?

「量にかかわらず飲酒運転はご法度」と思っている日本人にとっては驚くべきなのが、ドイツでは少量の飲酒運転は大丈夫と思われていること。「少量」がどのくらいなのかは体格や体質によって異なりますが、一般的には「ビールなら一本、ワインならグラス一杯ぐらいは大丈夫」と思っている人が多いようです。
ただし、法律で「ビール一本までならOK」などと決められているわけではありません。細かなルールは色々とありますが、21歳以上の無事故の自家用車ドライバーの場合、血中アルコール濃度が0.05パーセント未満であれば飲酒運転で罰せられることはありません。
これは、平均的に見てドイツ人は日本人よりアルコールに強く、少量の飲酒で運転に支障をきたすほど酔っぱらってしまうような人がほとんどいないことと関係しています。日本人の場合、ビールを一本飲んだだけでもその基準を超えてしまう可能性が十分あるので、「ドイツではちょっとなら飲酒運転してもいいんだ」と考えて真似をしないように。
少量の飲酒運転は許容されることが多いとはいえ、ドイツ人でも運転するときはアルコールを控えるようにしている人も多く、ドイツ人みんなが飲酒運転をしているわけではありません。
フルーツジュースにもワインにも炭酸水を混ぜる

ドイツ人は炭酸水が大好き。日常の飲用水にも炭酸水を飲むのが一般的で、レストランやカフェで単に「水」と伝えたら炭酸入りの水が出てくる可能性大です。炭酸入りの水が苦手なら、「炭酸なし」とはっきり意思表示することを忘れずに。
そんなドイツでは、炭酸水をほかのドリンクに混ぜて飲むのがポピュラー。炭酸水で割った飲物は「ショーレ(Schorle)」と呼ばれ、フルーツジュースはもちろんのこと、ワインにも炭酸水を混ぜます。
日本のワイン好きが聞いたら「邪道だ」と言いそうなこの飲み方ですが、飲み口がすっきりしていて軽く飲めるので、試してみたら意外にハマるかもしれません。筆者自身、アルコール分を控えたい気分のときはワインショーレを飲んでいます。
ちなみに最も人気の高いショーレはりんごジュースに炭酸を混ぜた「アプフェルショーレ(Apfelschorle)」。これはドイツの国民的ドリンクといっても過言ではなく、スーパーに行けばペットボトルに入ったアプフェルショーレが並んでいます。
とにかくチョコレート

実はドイツは、年間一人あたりのチョコレート消費量が世界第2位のチョコレート大国。筆者がドイツにやってきたばかりのころは、スーパーやドラッグストアの棚に大量のチョコレートが並ぶ光景を見て衝撃を受けたものです。
日本でチョコレートがクローズアップされるのはバレンタインデーの時期くらいのものですが、ドイツでは違います。日常のおやつやワインのお供などとして食べられるのはもちろんのこと、ちょっとしたギフトとして登場する機会がとても多いのです。
たとえば、子どもの誕生日祝いに現金プラスチョコレート、友人への誕生日プレゼントにメッセージカードプラスチョコレート、新年のあいさつにチョコレート、ちょっとしたお礼やお詫びの品にチョコレート・・・といった具合です。
基本的に老若男女に好まれるチョコレートですが、ドイツでは特に大人の男性が好むものとされています。ドイツ人男性へのちょっとしたプレゼントやお土産選びに迷ったら、おいしいチョコレートを贈れば間違いないでしょう。
日曜日はスーパーも休業

過去にドイツを旅行した経験から、ドイツでは日曜・祝日はお店が休業することを知ってはいたものの、ドイツで暮らし始めてスーパーまでが休業になると知って驚きました。
日・祝の商店の休業はヨーロッパの多くの国でみられる習慣ではありますが、日・祝でもスーパーは時間を短縮して営業していたり、大きなショッピングセンターは営業していたりする国は案外少なくありません。しかし、ドイツ人は日・祝休業の伝統を頑なに守っていて、大きな駅のミニスーパーやガソリンスタンド併設のコンビニなど、ごく限られた店舗を除き、ドイツで日曜や祝日に買い物をするのは困難です。
筆者は、週末や祝日が近づいてくると「何か買っておくものはなかったかな?」と日本にいたころとは比べ物にならないくらい真剣に考えるようになりました。
次は恋人にまつわる驚いたこと。

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