北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Feb 25th, 2018

危険なニュースばかりが目立って、ほとんど実態がわからない北朝鮮。そこで今回は日本総代理店として北朝鮮旅行を扱う中外旅行社に、北朝鮮に関する素朴な疑問をぶつけてみました。ニュースとはまた違った視点での情報を知ることで見えてくるものがあるかもしれません。第四回目は、ホテルに関する情報です。

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

平壌

北朝鮮の出入国方法、現地の主要な観光地、食事とお土産について連載で紹介してきましたが、今回は日本総代理店である中外旅行社に、現地で日本人が滞在するホテルについて教えてもらいました。

平壌で最も格式の高いホテルは高麗ホテル

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

(写真はイメージです)

北朝鮮旅行をする場合、宿泊できるホテルはだいたい決まっていて、

・平壌高麗(コリョ)ホテル

・羊角島(ヤンガット)国際(クチェ)ホテル

などが筆頭になると言います。平壌高麗(コリョ)ホテルとは平壌で最も格式の高いホテルで、高さ140m、45階建て、客室数は500室のツインタワーホテルになります。館内には映画館、ショップ、サウナ、プール、レストランがあり、最上階には夜景を一望できるレストランもあるのだとか。

羊角島国際ホテルは48階建て、海外旅行者向けのホテルとしては最も新しく客室数は1,001室。例えば日本の帝国ホテル(東京)は本館が570室、タワーが361室で合計931室ですから、同程度の規模のホテルだと分かります。

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

(写真はイメージです)

ちなみに平壌には外国人旅行者の利用できるホテル数がどのくらいあるのか聞いてみたところ、国際ホテルは10カ所以上あるとの話でした。平壌以外の宿泊施設も含めると北朝鮮の代表的な国際ホテルは、

・蒼光山ホテル

・両江ホテル

・枕峰(ペゲボン)ホテル

・馬息嶺(マシンリョン)ホテル

・金剛山(クムガンさん)ホテル

・香山(ヒャンさん)ホテル

・清川ホテル

・外七宝ホテル

・開城民俗旅館(ケソンミンソッリョグアン)

・子男山ホテル

などが挙げられるそう。もちろん高麗や羊角島ホテル以外のホテルも、希望があれば空き状況を確認して、予約が可能なようです。

 

ホテルの部屋タイプは洋室が基本でホテルスタッフへのチップは不要

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

ホテルの部屋タイプはどのような形が多いのでしょうか? 外国人が泊まる国際ホテルは基本的に洋室になると言います。また、その手の国際ホテルであれば、フロントでは基本的に英語、中国語が通じるそうです。他にもフロントでは日本円から米ドル、ユーロ、人民元への通貨交換も受け付けてくれます。

気になるチップに関しては、北朝鮮ではホテルのスタッフに渡す必要はないそう。ただ、同行してくれる現地ガイドに対しては必要みたいで、渡す額や通貨などは特に決まっていないそうですが、日本人の場合は日本円でも問題ないみたいですよ。ちなみに信ぴょう性は定かではありませんが、インターネット上では3,000円などの数字がチップの相場として出ているようですね。

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

ホテルに関する追加情報として、水道水は飲めません。アメリカ疾病管理予防センターが旅行者にまとめた世界の水道水事情を見ても、北朝鮮は水道水を直接飲まない方がいいとされています。むしろ世界を見渡すと飲める国の方が少数派なのですが、北朝鮮の場合も飲料水はペットボトル入りの水を選びたいですね。

 

以上、北朝鮮のホテルについて紹介しましたが、いかがでしたか? 出入国の方法、名所、食事や買い物、ホテルについて紹介しました。最後の次回は、紹介しきれなかった北朝鮮旅行の豆知識を一挙にQ&A形式でまとめて紹介します。

北朝鮮旅行日本総代理店に聞いた!北朝鮮ってどんな国?【4】ホテル編

※2018年2月21日現在、外務省からは対北朝鮮措置として北朝鮮全土への渡航自粛が呼びかけられています。ご了承ください。

取材協力:中外旅行社

[Health Information for Travelers to North KoreaTraveler View – Centers for Disease Control and Prevention]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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