ヘルシンキから電車で1時間半!タンペレで楽しむ1泊2日のショートトリップ

Posted by: 西門香央里

掲載日: Mar 19th, 2018

ヘルシンキから電車で1時間半で到着する街、タンペレの1泊2日の楽しみ方を現地から紹介します。ムーミン美術館から、古い展望台からの絶景までオススメがいっぱい。おいしいレストランやスイーツなどのグルメも見逃せませんよ!

ヘルシンキから電車で1時間半!タンペレで楽しむ1泊2日のショートトリップ

日本人にも人気の旅行先、北欧のフィンランド。その中でもヘルシンキに行かれる方が多いのではないでしょうか? でも、少しだけ足を伸ばしてフィンランドの他の街に出かけてみませんか?

今回は、ヘルシンキから電車で1時間半で到着する街、タンペレの1泊2日の楽しみ方を紹介します。ムーミン美術館から、古い展望台からの絶景までオススメがいっぱいなんですよ。

湖水地方の都市「タンペレ」とは?

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タンペレは、フィンランドの湖水地方にある主要都市です。街のまわりには湖が囲んでいます。タンペレに暮らす人々は、夏には湖のまわりに点在したコテージで過ごすことが多いとか。

そして、昔からある産業遺産をうまく生かした街づくりをしており、日本でも人気のテキスタイルメーカー「Finlayson(フィンレイソン)」の工場跡地を利用した施設には、カフェ、ショップ、ギャラリー、映画館などが完備され、街のシンボルになっています。

旅行1日目

旅行1日目は、ヘルシンキから電車に約1時間半ほど揺られて昼前に到着したところからスタートです。まずは駅から最初の目的地に。

アミューズメントパークで楽しむ!

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まずは、車に乗って少し離れた場所にある「Särkänniemi Adventure Park
」というアミューズメントパークに向かいます。ここはタンペレに暮らす子供達が休日になると集う場所なのだとか。7つのアトラクションがある広い施設ですが、今回はこの中でクッキー作りに挑戦しました。

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こんな可愛らしい部屋でクッキー作りに挑戦します。まるで絵本から出てきたみたいな雰囲気です。

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用意された材料を混ぜてこねて伸ばしていきます。なんだかこういう作業はドキドキしますね。今回は季節柄冬に食べられるシナモンやグローブなどのスパイスがたくさん入ったクッキーです。ヨーロッパではよく食べられるのだとか。

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好きな型でくり抜いていきます。こういう作業を子供達と一緒に行うワークショップを定期的に行っているそうですが、予約をすれば外国人でも可能だそう。異国でクッキー作りも楽しいですよ。

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最後はこんがり焼いてもらって出来上がり!出来上がったクッキーは日持ちがするものなので、日本に持ち帰ってから食べても、美味しくいただけますよ。

タンペレの絶景を見ながらランチ

クッキーを作った後は早速ランチです。今回のランチは、同じアミューズメントパーク内にあるレストランへ。

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園内には背の高い展望台があるのですが、この上には「Näsinneula」というレストランがあります。実はこのレストランは360度ぐるっと回転しているのですが、筆者たちが訪れた日はあいにく風が強く止まっていました。回っていれば、タンペレの景色をぐるっと見回せるのだとか。

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レストランからは、美しいタンペレの景色を堪能できます。こうやって上から見ると、本当にまわりは湖だらけなんですね。

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まずは食前にフィンランド名物のクランベリージュースをいただきました。甘酸っぱくて少し炭酸が入ってて、すっきりとした味わいです。

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今回のコースは、湖水地方の名物料理を使ったメニューだとか。最初に出てきた前菜は、薄いお肉をの上に北欧ではよく食べられる黄色いきのこアンズダケなどのきのこを使ったソースがたっぷりです。

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メインは淡白な白身魚のソテー。カリカリにこんがり焼けた皮が香ばしく、さっぱりしたソースと、ブロッコリーやカリフラワーのグリルがぴったりの料理でした。

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最後に出てきたデザートが可愛い!色合いが絶妙ですね。黄色いアイスバーは、クラウドベリーを使ったもの。フィンランドではベリー類がたくさん取れることでも有名。スイーツにはいろんなベリーが使われているのものが多いのですよ。このデザートも、さっぱりとした味で最後まで美味しくいただきました。

Särkänniemi Adventure Park
Särkänniemi, 33230
Tampere
http://www.sarkanniemi.fi

Näsinneula
Laiturikatu 1, 33230
Tampere 
https://sarkanniemi.fi/category/restaurant-nasinneula/ 

世界一マズイ?「サルミアッキ」を味わう

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ゆっくりランチを楽しんだ後は、タンペレ市街地へ。「Tallipiha」は、「Finlayson」の工場オーナーが所有していた厩舎跡。元々馬小屋や馬の世話をする方たちの家を改装して、様々なお店にしています。

その中の一つに大きなお菓子屋さん「Tallipihan Suklaapuoti」があります。

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店内ではたくさんのお菓子を扱っています。甘い香りが心をくすぐるお店です。

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特に、手作りチョコレートが自慢なのだとか。他にもキャンディーなども売っているので、お土産にもいいですね。

しかし、ここで見つけたのはこちら…。

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「Salmiakki(サルミアッキ)」と書かれた棚です。「サルミアッキ」は、フィンランド人にとってお馴染みのお菓子です。日本人にはあまり馴染みのないお菓子ですが、どういうものなのかを調べてみると、「塩化アンモニウムとリコリス(甘草の一種)による菓子」と書かれています。

しかし、この「サルミアッキ」は日本人に私達からすると、ちょっと「マズイ」と感じられてしまうものらしいのです。

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この棚には、ずらっと様々なサルミアッキを使ったキャンディーやチョコレートなどのお菓子が並びます。スーパーでもたくさんのサルミアッキを見かけるので、フィンランド人にとっては当たり前のお菓子なのかも?

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お店の方が「とってもすごいサルミアッキがあるのよ」と教えてくれたのが、この黒々としたグミ状のサルミアッキ。最強のサルミアッキなのだとか。

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お店の方のご好意で1個だけ試食をさせていただいたのですが、口に入れた途端しょっぱい!そしてなんとも言えない味…。言葉では言い表せないのです(笑)。ガイドの方曰く「サルミアッキは昔は胃薬として使われていた」とかで、きっと身体にはいいに違いないでしょう。

勇気のある方は、この最強のサルミアッキをぜひおためしください!

Tallipiha
Kuninkaankatu 4, 33210
Tampere
https://tallipiha.fi/

Tallipihan Suklaapuoti
https://www.suklaapuoti.fi/

古い展望台から夜景とドーナツを楽しむ

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ある意味「世界一」のサルミアッキを味わった後は、車で少し離れた場所にある古い展望台へ向かいます。ピューニッキ展望台からは、タンペレの夕暮れを堪能しましょう。

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古いエレベーターがちょっと怖いですが、こんな風に綺麗な夜景を見ることができます。オススメは空が深い青に染まるマジックアワーですよ。暮れゆく街を眺めていると、あっという間に時間が経っちゃいます。

この展望台の隠れたオススメが、実は下のカフェにあります。

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家族で経営されているというカフェには、いつも人がいっぱい。皆さん何を目的にしているのかというと、お店で作られているドーナツなんです。

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カルダモンが入ったフワフワでもちもちなドーナツを求めてこの展望台まで訪れる方がたくさんいるのだとか。コーヒーにぴったりなドーナツなので、その場で食べてもいいし、ホテルに帰ってから食べてもいいですね。

Pyynikin Näkötorni
Näsilinnankatu 21 A 14
33210 Tampere
http://www.munkkikahvila.net/

ムーミン美術館巡りと、ディナー

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プーニッキ展望タワーの後は、市街地に戻って世界で唯一タンペレにしかない「ムーミン美術館」へ。ムーミン美術館には、作者であるトーベ・ヤンソンが作り上げてきたムーミンの世界観をじっくり味わえます。

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ゆっくり美術館を堪能した後は、同じ施設内にあるレストランでムーミンにまつわるディナーを。タンペレの夜は、可愛いムーミンと一緒に過ごしましょう。

ホテルはラップランドの雰囲気満点!

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ホテルは、ムーミン美術館からすぐの「Lapland Hotel Tampere」へ。このホテルはフィンランドのラップランド地方をイメージしており、内装もおしゃれで、ぽかぽかした気持ちになれます。

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部屋もとても広く、ヘッドはクィーンサイズ!筆者が泊まった部屋にはバスタブもありました!ヨーロッパのホテルにはバスタブがなかなかついていないので、これは嬉しいですね。

ゆっくりバスタブで身体の疲れをとったら、ゆっくり眠りにつけそうです。

Lapland Hotel Tampere
Yliopistonkatu 44
33100 Tampere
https://www.laplandhotels.com/EN/urban-hotels/tampere/lapland-hotels-tampere.html

旅行2日目

タンペレ観光2日目は、ホテルの朝食からスタート。

朝ごはんはフィンランドの味を楽しむ

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朝ごはんは宿泊しているホテル「Lapland Hotel Tampere」でゆっくりと。こちらの朝食はブッフェになっています。フィンランド名物のスモークサーモンや、きのこ、ベリーなど好きなだけいただくことができますよ。

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もりもりに食べて、今日1日のエネルギーをチャージしちゃいましょう。電車の時間は昼過ぎなので、あまり時間もありませんよ!

電車の時間までタンペレ市内散歩

ヘルシンキに向かう電車の時間は、昼過ぎ。ランチを食べたらすぐに出発という感じなので、荷物をまとめてチェックアウトしたらすぐに出発です。2日目は1日目とは打って変わり、のんびり市内観光を。

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こちらは、日本でも人気の「Finlayson」の工場跡を使った施設。とても広くて中には映画館、ショップ、レストラン、カフェ、ミュージアムまで入っています。

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工場跡をこのように再生したことで、タンペレの注目スポットになっています。煉瓦造りなのがまたいい雰囲気を出していますね。

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そして、Finlaysonの工場跡を眺めながらゆっくり散歩します。この日はあいにくの天気でしたが、館内からの明かりが漏れていい雰囲気を出していました。

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こちらは、中央広場(アールヌーボー広場)です。広々とした広場が広がっています。朝早くは会社へ向かう人たちでごった返していましたよ。こういう普段の風景を眺めるのも旅では楽しいですね。

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駅から少し歩いていくと、賑やかな繁華街に出ます。ショップやレストランがいっぱいあるので、タンペレに暮らす人々の姿を垣間見ることができます。古い建物と新しい建物が共存しているのも面白いですね。

タンペレの街を眺められるカフェへ

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ちょっと歩き疲れたので、目に入ったガラス張りが目立つ大きなカフェ「Puisto」へ入ってみました。

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カウンターにずらっと並ぶ美味しそうなパンやケーキに目を惹かれましたが、このあとはランチがあるので我慢です!

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カウンターで飲み物を注文すると、席へ着きます。店内はかなり広々。カフェ以外にスーパーやレストランも併設しているようです。

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注文したのは、ラテ・マキアート。ヨーロッパでよく見かける、大きなグラスになみなみと注がれたコーヒードリンクです。あわあわのフォームミルクを救いながら飲むのが至福の時間なのですよ。

Puisto
Koskipuisto
33100 Tampere
https://www.raflaamo.fi/en/tampere/puisto

最後のランチは人気のレストランで

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タンペレ最後のランチは、「Tamplla(タンペラ)」という建物の中にある「Ravintola TAMPELLA(ラヴィントラ・タンペラ)」でいただきます。

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レストランは洗練された北欧デザインで満たされています。メニューはエスニックからイタリアンまで取り揃っています。ランチタイムは、近くで働く会社員たちでいっぱい!人気があるレストランなのです。

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今回注文したのは、オススメされたグリーンカレー。通常のタイ料理とはちょっと違い、ターメリックで炊かれたご飯とぴったりで、辛さも少なめでした。野菜もたっぷりで美味しくいただけました。

最後には小さなケーキとコーヒーのサービスも。最後のタンペレ滞在を、ゆっくり過ごすことができました。

Ravintola TAMPELLA
Kelloportinkatu 1
Tampere
http://www.ravintolatampella.fi/

ヘルシンキから近いからこそのショートトリップ!

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タンペレ観光はいかがでしたか?ヘルシンキからたった1時間半で行けるので、滞在期間中に、ふといきたいと思ったら簡単に行けちゃいます。日帰りも可能なので、フィンランド旅行の計画の際には、ぜひ取り入れてみてくださいね。

取材協力:
[Visit Finland(フィンランド政府観光局)]
[Visit Tampere(タンペレ市観光局)]

[All Photos by Kaori Simon]

PROFILE

西門香央里

Kaori Simon ライター&フォトグラファー

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

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