日本をよく訪れるフランス人から、こんな話を聞きました。「主食が米のアジア人の中で も、日本人のお米へのこだわりって凄いよね」。日本人として当たり前に思っていた日本の米文化ですが、外国人から見るとそのこだわりにはびっくりするようです。フランス人が日本で驚いたお米へのこだわり5選を紹介します。
炊飯器の進化が凄まじいこと
日本の炊飯器といえば、いかにお米を美味しく炊くかということにこだわり、年々進化してます。10万円もするような高価な炊飯器も販売されていますね。そして、日本の炊飯器といえば、多機能。タイマー機能があって、白米、玄米、寿司米、おかゆモードがあります。私たちにとっては当たり前のことですが、フランスではこのような炊飯器は存在しないのです。フランスで見かける炊飯器といえば、ただタイマー機能なしの、白米を炊くだけのもの。日本の炊飯器を見て、フランス人はただただ驚くようです。
お米をおかずと食べるのが日本独特であること
フランス人と和食を食べると、ご飯をおかずと一緒に食べないということに気づきます。中華料理のようにソース系の料理であれば、米にかけて食べるようですが、そうでなければ、白米だけをどのように食べたらいいのかと思うのだそうです。「日本人はお米とおかずを一緒に食べるのだよ」と説明しても、なかなか難しいとのこと。お米をおかずと食べるのは日本独特の文化だということに気付かされます。
日本人は日本の米しか食べないこと
フランスでお米といえば、タイ米のように長いお米が一般的です。また日本のお米に近いイタリアのお米や、最近では寿司が人気なので日本のお米(日本産ではない)もスーパーで購入することができます。
フランス人が日本に来ると、基本的にはお米は日本米しかないことにびっくり。中華レストランのチャーハンでさえ、日本のお米が使われ、タイ料理のレストランに行かなければ、タイ米のような長いお米が食べられませんよね。日本人は日本の米しか食べないことに驚くのだそうです。
お米の品種がやたらと多いこと
日本のスーパーに行くと、お米の種類の多さに、圧倒されるようです。コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ…。日本人の私たちでさえ、現在日本ではどれぐらいのお米の品種が存在するのか知りませんよね。
そしてお米を食べ慣れた日本人であれば、ご飯を口にすれば、品種が違えば微妙な味の違いがわかりますが、フランス人にとっては、味の違いがなかなかわからないのだとか。「同じ味なのに、なぜこんなにお米の品種があるんだろう」と思うのだそうです。
加工の種類が多いこと
お米は、白米だけでなく、玄米、発芽玄米、五分づき米、七分づき米と近年は健康のために加工の種類が多くなっていますよね。フランスでは、オーガニックのショップに行けば、玄米、五分づき米、白米は購入することができますが、日本のようにここまで加工の種類が多いわけではないので、驚いてしまうようです。
インタビューをしたフランス人は、日本人のお米へのこだわりには驚くようですが、同時に日本に行くとお米の美味しさには、感動するのだとか。日本だと丼、お寿司、おこわなど様々なお米の食べ方があって、飽きないのだそうです。外国に行くと、パンがどうしても食べたくなるそうですが、日本だとそこまでパンが恋しくならないと話してくれました。
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