二人で行くヨーロッパ旅行。滞在費の高い街と安い街【ランキング】

Posted by: 倉田直子

掲載日: Apr 22nd, 2018

自分だけの一人旅も気楽ですが、旅の感動を分かち合えるパートナーのいる旅も楽しいですよね。宿泊費、食費、交通費などから「2人分の旅費が安い国Top3」と「高い国Top3」をランキング形式でご紹介したいと思います。

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

自分だけの一人旅も気楽ですが、旅の感動を分かち合えるパートナーのいる旅も楽しいですよね。イギリスで切手の販売や保険、両替事業を手掛ける「Post Office」が、ヨーロッパ内の「大人2人での旅行にかかる値段」をまとめてくれました。

調査には「大人2人の2泊分宿泊費」「2人分の食事代」「48時間有効の交通機関乗り放題チケット代」などが網羅されています。そのデータを元に、「2人分の旅費が安い国Top3」と「高い国Top3」をランキング形式でご紹介したいと思います。まずは、安い国からのご紹介です。

【欧州二人旅行の旅費が安い国3位】リガ(ラトビア)

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

欧州を二人で旅する際に安く滞在できる都市3位は、ラトビアの首都リガ。ラトビアはリトアニアとエストニアの間に位置し、この3国を総称してバルト3国とも呼ばれています。バルト3国はいま注目の観光スポットですが、意外にも滞在費はお手頃なようです。「Post Office」の調査によると、大人2人がリガを観光し食事を楽しみながら2泊すると、旅費の合計は172.17ポンド(2018年4月現在、約 2万6千466 円)。この安さの秘密は、なんといってもホテルの宿泊費にあります。「Post Office」によると、リガでは二人で2泊しても、宿泊費はたった62ポンド(同約9千533円)なのだとか。2人の2泊で1万円以下なのは嬉しいですね!

【欧州二人旅行の旅費が安い国2位】ヴィリニュス(リトアニア)

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

リガを上回る安さを見せたのは、同じくバルト三国からヴィリニュス。先ほどのラトビアの南に位置する、リトアニアの首都になります。ヴィリニュスの旅費は、二人で165.53ポンド(同約2万5千452円)。この街がリガよりも上位に来た理由は、食事代の安さのおかげのようです。「Post Office」の調査によると、宿泊費こそリガより高くなっていますが、食費は42.69ポンド (同約6千564円)と大幅に安く計上されています。更にコーヒー代やワイン代も少しずつリガより単価が安いので、トータルで安くなったのです。

隣国同士なので、ヴィリニュスとリガをまとめて訪れても安く抑えられそうですね。

【欧州二人旅行の旅費が安い国1位】クラクフ(ポーランド)

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

カップルでの滞在費が安い欧州都市ナンバーワンは、中欧ポーランド南部の都市クラクフ。かつてポーランド王国時代の首都であった場所で、ポーランドで最も歴史ある都市の1つでもあります。そんなクラクフ旅行にかかるコストは、「Post Office」調べで164.80ポンド(同約2万5千313円)。もう2位のヴィリニュスとの差は約130円ほどで、ほぼ同等と言ってもいいくらいではないでしょうか。

食事代もほぼヴィリニュスと同じくらいなのですが、交通費などがクラクフのほうが安く上がっているので、細かい金額差の積み重ねで1位になっています。

お次は、「欧州二人旅行の旅費が高い国Top3」のご紹介です。

【欧州二人旅行の旅費が高い国3位】レイキャビク(アイスランド)

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

二人での滞在費が安い欧州都市第3位は、北欧アイスランドの首都レイキャビク。なんと2人2泊の滞在費が合計509.64ポンド(同約7万7千859円)にもなるのだとか。先ほどのクラフクの3倍以上にもなっています! 高額になる理由は、やはりホテル代。小さな島国で宿泊場所も限られているため、どうしても高額になってしまうようです。ホテル代が全体の約4割を占めていました。

【欧州二人旅行の旅費が高い国2位】オスロ(ノルウェー)

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

同じく北欧から、ノルウェーの首都オスロが2位に入りました。合計金額は510.47(同約7万7千986円)と、3位レイキャビクとの差は約130円でした。ただしレイキャビクとの違いは、食事代が高いということ。宿泊費こそレイキャビクより安く計上されていますが、食費は164.70ポンド(同約2万5千161円)と、レイキャビクよりも33.19ポンド(同約5千70円)高く計上されていました。旅費のうち何が高いかも、土地柄が出るのですね。

【欧州二人旅行の旅費が高い国1位】アムステルダム(オランダ)

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2位に大差をつけて首位に輝いたのは、西ヨーロッパに位置するオランダの首都アムステルダム。合計金額は、534.51ポンド(同約8万千658円)とされています。ついに8万円の大台にのりましたね!

そんなアムステルダムですが、実は食費は手ごろ。「Post Office」によると、アムステルダムでの食費は74.67ポンド(同約1万千407円)。これは2位オスロの食費の45%にしか過ぎません。じゃあ何が高いのかというと、やはり宿泊費でした。「Post Office」が計上した365ポンド(同約5万5千762円)は、他国を圧倒的に引き離すほどの高額。アムステルダムは、近年の急激な観光客の増加から、民泊や無認可のホテルが横行していたといいます。それに業を煮やした行政が、様々な規制に乗り出し、結果的に高額なホテル代に反映されてしまったようです。それ以外は交通費も食費も高すぎるということはない街なので、安いホテルさえ見つかれば、なんとかコストを抑えられるかもしれませんね。

【ランキング】欧州カップル旅行・滞在費の高い街と安い街

「欧州二人旅行の旅費ランキング」いかがでしたでしょうか。せっかくの二人旅行なら、それぞれの国のコストがかかる部分・安い部分をうまく利用して、予算に振り回されない楽しい旅にしたいですね。

[All photos by Shutterstock.com]
[City Costs Barometer 2018]
[Europe’s cheapest city break destinations]
[Europe’s most expensive city break destinations]

PROFILE

倉田直子

Naoko Kurata ライター

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
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