カフェの概念を覆す、ニュージーランドの最新カフェレストラン事情とおすすめカフェ6軒

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: May 17th, 2018

ニュージーランド現地から、最新のカフェレストラン事情をご紹介します。カフェレストランの概念が変わるような、圧倒的に楽しいクライストチャーチの「C1エスプレッソ」をはじめ、ウェリントン、 オアマル、 ダニーデンからもおすすめカフェをご紹介。

ハートと体に嬉しい!最新ニュージーランドのカフェレストラン事情。

ニュージーランド玄関口でニュージーランド第1の都市、北島のオークランドまでなら東京から飛行機で11時間弱。そこから先は鉄道で移動するよりも飛行機を利用する人が多く、国内線の便数も多く便利です。

ニュージーランド現地から、最新のカフェレストラン事情とおすすめカフェ6軒をご紹介します。

カフェレストランの概念が変わるかも!もちろんいい意味で。

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NZランドではエスプレッソ系のコーヒーが人気。コーヒーならフラット・ホワイトがおすすめです。こちらは、エスプレッソにミルクの泡をのせたもの。あくまでもコーヒーは下に、ミルクは上にと別れた状態で出来上がりです。

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それにバーガーやサンドウィッチをはじめ、正統派から新感覚のものまで食べ物もおいしいんです。また、夕方には閉まってしまうお店や、キッチンはランチで終了という場合も多いので要注意です。

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まずはオークランドから1時間ほどの南島のクライストチャーチにある、ポップなインテリアとこだわりのコーヒーを提供する「C1エスプレッソ」のストーリーをご紹介します。

そして、こんなカフェ日本にもあったらいいなと感じさせる、厳選おいしいカフェレストラン5軒もご紹介!カフェの概念が少し変わるかもしれません。

クライストチャーチ|2011年の大地震後真っ先に戻ってきた「C1エスプレッソ」

クライストチャーチを襲ったカンタベリー大地震は多数の日本人留学生の犠牲者も出す悲惨な出来事でした。今でもその中心部には空き地が多く、修復に手を付けることができない教会などの建物もあります。

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「C1エスプレッソ」は1996年にオープンしたカフェ。開店当初から、遅くまでコーヒーを飲みながら過ごせるカフェとして人気で、DJがプレイすることもあったそうです。最初のビルは大地震で崩壊してしまいました。

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現在の建物は、元郵便局ビル。1931年に発生した大地震を教訓に耐震設計だったため、2011年の地震にも耐え、その後耐震が強化されて、C1エスプレッソが地震の18か月後に再オープンしました。

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町の中心に最初に再オープンしたカフェで、そのころは周りには何もないような状況だったといいます。コミュニティの憩いの場所として歓迎されたそうです。

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トイレへの入り口は本棚、中に入ればロボットがお出迎え。圧倒的にポップで楽しいんです。

タヒチで始めたコーヒー農園!

「震災の後、カフェは人が集まれる場所、そして、ようやく外に出てコーヒーを飲んだり食事ができる場所として、クライストチャーチの人たちに喜んで受け入れられたんだ。ちょっとお茶に寄ったり、親子で食事に来たり、ビジネスマンが打ち合わせに使ったりと、いろんな人に使ってもらっているよ。」とサムさん。たしかに、混み合う店内では、様々な人たちが思い思いにそれぞれの時間を過ごしています。

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「6年前にはサモアで地元の人たちとコーヒーの栽培を始めたんだ。中間搾取を排除して農家に正当な利益を確保しているから、お互いにいい関係が作れているんだ。紅茶にしても同じ。こういうビジネスが成り立つことが、こういったカフェを成立させているんだよ。」

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この小部屋が焙煎ルーム。自家焙煎のこだわりのテイストが生み出されるラボです。カフェは地元の人のみならず、フェア・トレードによって生産者にもメリットを生む場所だったんです。

演出が楽しい!もちろんおいしい。

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店内には遊び心が満載。飲み水はミシンから出てくるし、歯医者のうがい台が炭酸水のサーバーになっていたり。

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壁には日本のコミックが描かれていたり。フロアには本物の木馬にピンボール台まで設置されていて、何から何までポップなんです。

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ハンバーガーやフライドポテトなどは、専用の筒状のコンテナに入れられて、透明な配管を通ってテーブルに届きます。

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昔なにかの映画で見た、書類をビル内で送りあう装置のようです。

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綿菓子に牛乳をかけて食べるチョコレートドリンクや、色が変わるお茶は理科実験のようで、遊び心満載。圧倒的に楽しくて、また来たいなって思わせるわくわく感が強烈でした。

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10種類以上あるお茶(紅茶やハーブティー)はマッチ箱のような小箱に入れられていて、残りを持って帰ることもできます。

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C1 Espresso
185 High St, Christchurch Central, Christchurch 8142
7:00-21:00 / 年中無休
http://www.c1espresso.co.nz/

ウェリントン|エシカルな「ザ・ハンガー」

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首都ウェリントンの中心にあるこの店は、世界中から買い付けたコーヒー豆を焙煎するロースター フライトコーヒーがオープンしたカフェ。もともとは車庫だった建物です。こだわりのコーヒーのコンセプトは「エシカル」。倫理的に配慮されている方法で生産者から買い付けています。

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最近はコーヒーの木の里親プロジェクトも開始しています。寄付をすれば現地の農園の特定のコーヒーの木をサポートすることになり、自分の木としてプレートがつけられます。

The Hangar
119 Dixon Street, Te Aro, Wellington, 6142
月‐金 7:00-17:00
土・日 8:00-17:00

ウェリントン|ハイクォリティな食事も魅力な「プリファブ」

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一日中、様々な人で賑わうこのカフェは、なにしろキッチンが本格的。オープンキッチンには大きなオーブンが据え付けられていて本格的なピザも焼かれています。パンももちろん自家製で、お持ち帰り購入も可能。

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ブリティッシュなブレックファストを食べてみました。基本に忠実で安心なおいしさ。太陽がまぶしいテラス席も広く、こちらはブランチにもよさそう。気持ちのいいカフェです。

Prefab Café
14 Jessie Street, (access also via Vivian St), Wellington City
月-金 7:00-15:30
土   8:00-15:00
日・祝 休み
http://pre-fab.co.nz/

オアマル|メキシカン風な朝ごはんがしゃれてる「ティーズ・ストリート・カフェ」

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クライストチャーチから南へ、もうすぐダニーデンという位置にあるオアマル。昔は交易で栄えた町でしたが、今は世界一小さいペンギンのコロニーで大人気です。夕方にはブルーペンギンたちが陸に帰ってくる姿を見学できます。その町のメインストリートのはずれにあるピンクのカフェがティーズ・ストリート・カフェです。

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トルティーヤに目玉焼き、トマト、アボカドなどが乗った朝ごはんをいただきました。なかなか。ふと見ると、出勤前の地元の皆さんでいっぱいになっていました。

Tees St cafe
3 Tees St, South Hill, Oamaru 9400
月-金 7:00-15:00
土・日 7:30-15:00
http://www.teesst.com/

ダニーデン|クールでフードも最高な「ヴォ―ゲル・ストリート・キッチン」

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2015年ダニーデンのベストニューカフェにも輝いたこのクールなカフェは、港町ダニーデンの古い倉庫を改造したもの。雰囲気のあるいかした内装がクールです。

ハートと体に嬉しい!最新ニュージーランドのカフェレストラン事情。

食事もおいしく、トラディショナルなメニューからインターナショナルなものまで定評があります。この日はプルドポークの直火焼きサンドウィッチをいただきました。こんなに本格的なのに夕方までしかやっていないという潔さがまたクールです。

VOGEL St. Kitchen
月-木 7:30-15:00
金   7:30-16:00
土・日 8:30-16:00
http://www.vogelstkitchen.nz/#hours

ダニーデン|海岸沿いのプチリゾート「スターフィッシュ・カフェ」

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ダニーデンの市街地から車で10分もかからない、サーファーが集まるセント・クレアにあります。サーファーはもちろん、近隣の皆さんも集まって朝からワイワイ盛り上がっています。

ハートと体に嬉しい!最新ニュージーランドのカフェレストラン事情。

ふとお店の外をみれば、なかなか素敵なおじさまたちが、そろってポーチドエッグ。自然体が楽しいニュージーランドそのものでした。

Starfish Cafe Bar and Restaurant
240 Forbury Rd, St Clair, Dunedin 9012
日-火 7:00-17:00
水-土 7:00から深夜
http://www.starfishcafe.co.nz/

どのカフェもコーヒー、食べ物、それに居心地も最高なんです。NZのカフェは、近隣に住む人や働く人たちが誰でも気軽に立ち寄れるスペースなんですね。さすが、ダイバーシティの国。人種差別も少なく同性婚にも寛容な国ですから、様々な人が集まれる場所というのが、自然に生まれてきたのかもしれません。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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