
ニュージーランド南島のワイルドライフ!

ニュージーランドの面積は日本の約3/4。人口は500万人弱で日本の4%ほどです。羊や牛の畜産物は国外に輸出される主要農産物で放牧が主なので、都市部を出ればどこにでも羊や牛が、のんびりと牧草を食べている光景が広がります。
そのNZの南島はワイルドライフの宝庫です。どんな動物たちに出会えるんでしょう。珍しい景観も交えてご紹介します。
世界一小さいブルーペンギンの帰宅シーンを見よう!

クライストチャーチは南島の北部にあります。そこから南下すること3時間ほどで、南島開拓の歴史が始まった町、オアマルに到着。その昔はゴールドラッシュで盛り上がったのですが、その後しばらくは「眠っていた町」ともいわれているようです。
その町、今はペンギン観光で再度盛り上がっています。世界一小さいペンギン「ブルーペンギン」のコロニーがあって、毎日夕方になると、海に出ていたブルーペンギンたちが帰ってくるんです。身長25㎝、体重1キロですから、かなりミニです。

幅50メートルほどの岩場から、10羽位のグループになって、総勢50羽が帰ってきます。とっても臆病なので、見ている人たちは写真を撮っても、口をきいてもいけないんです。(今回は特別に撮影許可をいただきました。)
なにしろ、かわいい。みんなでよちよちと木でできた小屋に帰ってくるなんて、なんて愛らしいんだろうと感動です。実は、昔はNZのあちこちで見ることができたのですが、年々数が減少しているそうです。そのため、動物保護の法律の対象にもなっていて、様々な保護活動が盛んにおこなわれているそうです。
不思議な丸い岩の秘密。

オアマルから南へ30㎞ほどに、モエラキ・ボルダーズがあります。それは2トンを超える球形の岩。65万年前にできた方解石の塊で、最初は柔らかい泥の小石が核になって、だんだんその周りにカルシウムや炭酸塩の結晶が付着してできたものだといわれているそうですよ。

満潮時には沈んでいるので、干潮に合わせて見に行きました。それにしてもなかなかの大きさ。青みがかった色をしているものもあります。丸い岩というと、一般的には水で長い時間をかけて削られたもの考えてしまいますが、この大きさになるまで少しずつ育ったとは驚きです。
自然の宝庫オタゴ半島でまずはアルバトロス。

アルバトロス、日本名ならアホウドリ。ニュージーランドにしかいないのが、ロイヤル アルバトロスです。それを大自然に生きるままの姿で見ることができます。その名もロイヤル アルバトロス センターから、説明員と丘を上がること10分ほどで観察小屋へ。海に突き出したその丘の上を、勇壮にアルバトロスが飛んでいきました。

ここは、アルバトロスが子供を育てている場所です。地上には、まだあどけない赤ちゃんアルバトロスが待っていました。
イエロー アイド ペンギンが孤高でいい!

絶滅危惧種のイエロー アイド ペンギンは、その名の通り目の部分が黄色にくま取りされているようなカラーです。身長は60㎝ほど。なにが孤高かと言えば、群れを作らないそうなんです。ブルー ペンギン同様に、夕方には海から帰ってきます。上の写真の2羽はたまたま一緒になっただけのようで、このあとは別々に巣に向かっていきました。

その巣があるのは、すっかり丘の上。水辺からは100m以上、高さでいえば20mはありそうです。そこに登れば、こんな風に羽を広げて、運動で温まった体温を冷まします。

この海岸にはペンギンの天敵である巨大なアシカもいます。人間でも10m以上近づくと危険だといわれています。

海から上がってうちに帰ろうとしているペンギンが、ちょっと離れたところでのんびりしているアシカのカップル(左奥)に注意しながら、足早に丘へと向かっていきました。もちろん、無事に木々の中に入っていきましたよ。
オットセイは愛嬌たっぷり!

オットセイのコロニーもあります。アシカと比べればサイズも小さく、すばしこく動き回っていて愛嬌があります。

これは、お母さんオットセイの周りでくつろいでいる子供たち。そばの潮だまりでは、もう少しお兄さん・お姉さんたちが泳ぎの練習をしてじゃれあっていました。
半島の入り口ダニーデンではサーフィン

オタゴ半島の入り口は、ニュージーランド第3の都市ダニーデン。名門オタゴ大学があって学生も多い街です。週末の朝、中心部から10分ほどのセント・クレアのビーチではサーファーたちがサーフィンを楽しんでいました。
なるほど、大自然の魅力を目の当たりにできるNZは、動物たちにも優しい国でした。
[100% Pure New Zealand]
[All photos by Atsushi Ishiguro]

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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