成田を夜出て朝からNZを満喫!
地図でニュージーランドを見てみれば、飛行機で南にずっと行けばつくようで、それほど遠くないと思っていました。しかし実際には、NZ最大の都市オークランドまででも11時間弱の飛行時間と、ヨーロッパや北米とあまり違いません。それでも時差は3時間しかないので、激しい時差ボケになることもなさそうです。
ニュージーランド航空のオークランド行きNZ90便はこの日6時30分の定刻通りに離陸。日本から唯一の直行便です。しばらくするとディナーの提供が始まりました。
日本で調理されたディナーはシンプルながら素材がいい。
ご存知の通り、日本を出発する便の機内食は日本で調理されたもの。ですから、日本人の期待を大きく裏切るようなクォリティになることはあまりないと思います。
この日のディナーのメインは、「牛肉のトマトソース温野菜添え」か「鶏の照り焼きと茹で野菜にご飯」のいずれか。それにハムと野菜のサラダとシーフード・ボール、ラズベリーのムース、クリームチーズにクラッカー、パンとバター。安心のメニューです。
面白いのが、ご飯の上に載っている薄いキャベツのグリル。初めて見ましたが、なるほど、これのおかげでご飯がぱさぱさにならないんですね。ビールは日本のビールもありましたが、深みとコクがあるベルギーのステラも準備してあります。
また、映画やテレビ、音楽などのエンターテイメントサービスはもちろん充実していますが、さらに、いつでもオンデマンドで飲み物やスナックをオーダーすることができます。これ、とても便利です。
朝起きれば、定番の朝ごはん!
ゆっくりと休んで目を覚ませば。窓の外にはゆっくりと太陽が出てきます。鮭の塩焼きにだし巻き卵、小さながんもに人参の煮物にほうれん草のお浸し。まさに、日本の朝ごはん。ゆかりご飯の上にはまたまたキャベツのグリルが乗ってます。
洋食が良ければ、オムレツにハッシュポテト、チキンのソーセージにラタトゥイユ。ヨーグルトとフルーツは共通です。晩御飯に続き、安定の王道メニュー。ご飯の上のキャベツ以外に驚きはありませんが、いずれも丁寧に作られていて、おいしい味付け。満足です。
さて、機内誌の名前は「Kia Ora」。調べてみれば「ご多幸を」といった意味のあいさつの言葉だそうです。4月はベトナムの特集。美しい写真を見るだけでも癒されます。
こうして、あっという間の空の旅。予定よりも30分ほど早く、7時30分過ぎのオークランドに到着しました。
びっくりするのは帰りの便!
オークランドから成田へのNZ99便は、この日定刻より30分ほど遅れて9時過ぎに離陸。まずは朝食です。
オムレツとソーセージにハッシュポテトと野菜という洋食はおなじみのクォリティとお味。日本食は鮭にだし巻き、人参と大根の煮物にゆかりごはん。何が凄いかというと、大根の煮物は柔らかく、しっかり出汁を含んでいるのですが、その出汁がしっかり大根にとどまっているちょうどいい加減なんです。ご飯に浸みることもないという、絶妙な仕上がり。ご飯の炊きあがりもふっくらで、だし巻きもいいお味。すごい!現地発の日本食がこんなにおいしいとは驚きました。
そして朝ビール!100%オーガニックのシュタインラガー。輸出量も多く、世界での受賞も数多いNZの歴史あるビール会社が作る、体に優しいビールです。300㏄の縦長の缶がおしゃれで、飲みやすいテイストです。
昼食までの間には、アイスクリームも。この日は優しい甘さが嬉しいサマーネクタリンでした。
ランチから始めるワインがまたいい!
昼食には、鶏の照り焼きご飯か牛肉のシチュー。迷わずNZビーフを選びました。軟らかく煮こまれたしっかりと牛らしい味のする肉は食べ応えがあります。そして、ワインは、ニュージーランドのワイナリーのものを楽しむことができます。「まずはピノノワールで軽く始めて、メルローとビーフが合うわよ」と、フレンドリーにアドバイスをしてくれました。
機内エンターテイメントでも、提供されるワインについての情報を見ることができます。そして、購入することも可能です。
国内線でも夜はワインでした。
ニュージーランドでは鉄道をつかった移動よりも飛行機を使うほうが便利。そして、国内線の夜便では、ワインとチーズのセットを選ぶこともできます。
食べ物がおいしい、飲み物もおいしいニュージーランド。機内食でも全くその通り!裏切ることはありませんでした。ニュージーランド航空は、エコノミークラスでもしっかりとしたおもてなし。満足度が高く、とてもフレンドリーなエアーラインです。
[ニュージーランド航空]
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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