京都のジャズ喫茶全盛期から残る、貴重な老舗

平安神宮から歩いて約８分。丸太町通りから入った小さな路地に佇む「ジャズスポット ヤマトヤ」。創業は1970年。京都のジャズ喫茶全盛期時代から残る、貴重な老舗のひとつです。真っ赤なベンチとステンドグラス付きの扉が目印。

店内は赤いベルベットの絨毯に重厚感あるテーブルとチェアが配された、クラシカルな雰囲気。筆者が訪問した時はサックスの音色が美しいジャズが流れ、うっとりするような甘い色気が漂っていました。まさに大人が似合う空間。

深みのあるレンガの壁、セピアの色ランプ、アンティークな雑貨が見事に調和。敷居が高く感じてしまいそうなジャズ喫茶ですが、お昼からオープンしているので気軽にカフェ気分で過ごせますよ。お茶やソフトドリンク、食事メニューも豊富。

ターンテーブルはガラード401が2台。上質で心地よいサウンドが響いています。

8000枚以上所有するレコード

壁面にはびっしりとレコードが収納。なんと8000枚を超えるのだとか！曲のリクエストも可能のようです。

ジャズも和やかな雰囲気も心地いい

メニューブックはグランドピアノのデザイン。私語厳禁というイメージがありがちなジャズ喫茶ですが、お客さん同士、あるいはマスターとお客さんが小さな声で談笑する姿もあり和やかな雰囲気。

オススメは艶やかな真紅のカウンター。マスターがなんとも素敵なお人柄で、初めての来店でそのオーラに心惹かれてしまった筆者。ジャズに詳しくなくても、ちょっとお話してみるのも新しい世界が広がりそうですよ。

京都ジャズ喫茶全盛期から今なお続く老舗「ジャズスポット ヤマトヤ」。
心地よい音楽に包まれたい時、ひとりでゆったりと過ごしたい時に訪れてみてはいかがでしょうか？

[All photos by Nao]

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。