イタリア人には甘い朝食を
イタリア人に朝食に何を食べているか訊いた時、コーヒーのみという人が割といました。食べても、中にカスタードクリームやジャムなどが入っている甘めのクロワッサンやビスケットにカプチーノといった軽めの朝食が定番なので、日本のずらりと並んだ旅館の朝ご飯が毎日では厳しそうな気がします。
また、「特にコーヒーへのこだわりは強く、アメリカンコーヒーではなく、エスプレッソや朝であればカプチーノが望まれる」ともあります。
カプチーノは、午後は飲まないなど、いろいろルールがあるイタリアです。ヨーロッパのグリーンティーは日本の緑茶とは香りが根本的に違ってまったく別物なのですが、多分イタリア人にとってのアメリカンコーヒーはそれくらいの違いがあるのではないかと思われます。
宿泊料金が1名あたりの場合は明記すること
これはイタリアだけでなく、他のヨーロッパでも言えることですが、「商習慣上、基本的にイタリアのホテルが「1名あたり」の料金を表記することはなく、宿泊料金の表示は「1室あたり」が大前提である」ので、そこを分かりやすくする必要があります。
さらに「日本の標準的なダブルルームはイタリア人にとってはとても狭く、かつ高い」と感じられるようです。イタリアは比較的宿泊料金が安い国。特に日本のビジネスホテルの狭さには驚くかもしれませんね。
靴を脱ぐ理由を説明すること
これについては少々疑問です。家の中で靴を脱ぐのは世界的にみたら一般的ではなく、それゆえ日本人は清潔だと思われているというのが、長い間日本の共通認識だからです。
ただ、ヨーロッパには、はだしの方が快適だからという理由で、他の人は土足のところを室内で靴を履かずに過ごし、足を拭かずにベッドに入ってしまう人がいます。また玄関で靴を脱ぐシステムをとっているけれど、段差などがないので境界線がはっきりない家も多いです。そのため、土間を素足で歩く人がいるのかもしれません。
「日本の伝統的な宿泊施設(旅館など)を体験したいイタリア人は多いが、『靴を脱ぐ』、『畳での休息』など、習慣が全く異なるため、初来日のイタリア人には、1泊程度が好ましい」ともあり、心配しすぎのようにも思いますが、畳は意外とハードルが高いようです。
イタリア人に人気の旅行地
東京、京都のほか、奈良も人気。ユネスコ世界遺産の「東大寺の大仏」や「奈良公園の鹿」などが目的のようです。また、「原爆ドームは平和の象徴としてイタリア人が訪れたい場所」となっているとのこと。
その他の地方では、「富士山」の登山、沖縄の「ダイビングや釣り」「ゴルフやスパ」といったアクティビティにも関心が集まってきています。山にも海にも恵まれたイタリアですが、日本にしかない美を楽しんでほしいですね。
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参考
[日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 イタリア]
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