陽気なイメージのあるイタリア人ですが、彼らもまた日本に来たときに「イタリアと違う!」と驚いたことがいくつかあるようです。納得できるものからイタリア人らしい! と突っ込みたくなるものまで、6つのイタリア人の生の声をご紹介いたします。
1.女性を褒めなさすぎる

日本人がイタリア人へ抱くイメージをそのまま体現されたような、そんな声はイタリア人男性から。人にもよりますがみなさんご存知のイタリア人タレント・ジローラモさんのようにイタリア人は女性の扱いが上手な人が多く、「綺麗ですね」という褒め言葉に関しては挨拶のように使う人も実際多いのです。
一方日本では「褒める」ということに対しまだまだ気恥ずかしさを感じ、けなすことが愛情表現の一種として捉えている人もいるほど。人によって好みが分かれそうな文化の違いですが、日本人男性が女性へ容赦なく「太った?」という発言はイタリア人男性からすると信じられない言葉なんだとか。なんでも、「女性には紳士であるべき」という精神は子どもの頃から母親に教えられて育つそうなので、ある種素晴らしい英才教育とも言えますね。
2.ストレートじゃない!

なんでも思ったことは白黒付けてストレートに伝えることを重要視するイタリアの文化は、日本の文化とはまるで違います。接客業をしているイタリア人女性いわく、その場では良いリアクションをしてくれるのに「また後で来ます」と言ってその場を去っていくのはちょっと理解ができないこと、なんだとか。日本人的にはその人を傷付けないように良しと思ってする行為は彼らからすると「回りくどく分かりずらい」と感じることでもあり、真意を知ると「思いやりがある」と納得するポイントでもあるそうです。
3.みんな同じ服装

これは特に大学生に当てはまるということですが、ファッションに関してはなによりも「個性」を大切に考える欧州。とくにシャツやジーンズまでアイロン掛けを徹底するほど見た目にこだわるイタリア人からすると、日本人の似たようなファッションスタイルには首を傾げることが多々あるようです。そうはいってもシンプルに着こなすことはできても重ね着などは得意でない彼らにとって、日本人の重ね着センスは彼らからすると目をひくものばかり。イタリア人からすると「流行にとらわれないで持っているセンスを生かせば良いのに、もったいない」とのことです。
4.地下鉄のなかで居眠りする人がいる

イタリア人が口を揃えていうのは日本の地下鉄など公共交通機関での居眠り率の高さ。これは日本の治安の良さを表しているものであり、「イタリアでは絶対にできない!」と興奮気味に不思議がる姿には納得できます。筆者もイタリアにいったときには、バスでiPhoneを使っているだけで地元のおじさんに「気をつけなさい」と声をかけられたものですが、日本のその光景はイタリア人からすると「日本はなんて平和なんだ!」と感動してしまうほどなんだとか。
5.休みをとらなさすぎる

彼らが驚くのは日本人の勤勉さゆえのオーバーワークです。自分を犠牲にしてでも会社のために働く日本人のその姿勢はイタリア人からすると「どうしてそこまで?」と疑問に持つこともしばしば。どれだけ忙しくてもしっかりと休憩時間や終日オフをとろうとする人が比較的多いイタリアでは、オンとオフをしっかり分けることが何よりも大事だという風潮があるようです。
6.家族へのスキンシップがない!

どんなことにもストレートなイタリア人ですが、もちろんそれは愛情表現にも共通することです。それは恋人だけではなく家族に対しても同じ。どれだけ歳を重ねたって家族間でハグや頬にキスをすることが当たり前な彼らからすると、日本人のハグさえしない文化は少し不思議な関係のように映るそう。こればっかりはお国柄とも言えますね。

いろいろな違いに驚いてはいるものの、インタビューした数人は「一生日本にいたい!」という発言するほど熱く日本の魅力を語ってくれました。こんなに違う文化でもこうして日本を愛してくれるのは、いち日本人としてやっぱり嬉しいものです。グローバル化が進んで海外からの観光客も増加気味の今日この頃。いろいろな文化をお互い理解しつつ、良いと思ったことは素直に受け入れていける関係性を築いていけたら良いですね。
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Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。
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