長い歴史と伝統文化に育まれた、職人の技が光る京料理。京都を訪れたら一度は洗練された味わいを楽しみたいものですが、ちょっと敷居が高く感じてしまうことはないでしょうか?
今回は、ひとり旅でも気軽に本格的な京料理を堪能できる「丹(tan)」をご紹介しましょう。
気軽に京料理を味わえる、新スタイルの和食店
三条通白川橋のほとりに佇む「丹(tan)」。京都の老舗料亭「和久傳」が手がけた、本格的な和食をカジュアルに楽しめるお店です。東山エリアながらも主要観光スポットからやや離れているので旅行客の姿は少なく、落ち着いた雰囲気が漂います。
「家のような安らぎと心地よさ」をコンセプトとした丹は、1階はダイニングキッチン風、2階がリビングのような造りに。ナチュラルな北欧家具が配され、柔らかで温もりのある空間。なにかと敷居が高く感じられそうな京料理ですが、アットホームな雰囲気なので肩肘張らずに楽しめますよ。
涼しげな柳の木や、白川のせせらぎが眺められる2階のカウンター席。風情ある景色が大人の贅沢な時間を一層心地よく演出してくれます。
京丹後の豊かな食材を堪能できるランチ
ランチはお造りの定食(3,800円)やお肉の定食(4,600円)などを用意。この日は岩牡蠣のフライがメインの季節の定食(3,000円)をいただきました。
前菜は赤パプリカとインゲンをおからで和えた、きらず和え。店名にあるように、「丹」では京丹後産の豊かな食材をふんだんに使用。自然農法で育てられた滋味深い旬の野菜を味わえるのが魅力です。
京丹後産の蒸し野菜盛り合わせ。黄ズッキーニ、プチトマト、カリフラワー、玉ねぎなど色彩感も豊か。甘みとコクの奥深さが秀逸!
野菜本来の味を堪能するために、岩塩や麦味噌、オリーブオイルでいただきます。
雲丹の卵黄ソース添え。旨味たっぷりの雲丹と、濃厚でまろやかな卵黄ソースが見事にマッチ。
茄子のフライ。絶妙な揚げ具合で、茄子のみずみずしさと甘みが引き立った贅沢な逸品。
メインの岩牡蠣のフライ。
サクッと香ばしい衣に包まれた肉厚の岩牡蠣。濃厚な旨味とミルキーなまろやかさがたまりません!
もっちり感抜群!極上のつやつやご飯
コースの〆にはご飯とお味噌汁。ツヤツヤと炊かれたご飯はなんとも言えないよい香りがふわっと漂います。
お米は京丹後産の自家製米。土作りから苗作り、田植えや精米まで全て手がけているのだそう。粒がやや大きく、もっちりした粘りとやさしい甘味が抜群!改めて日本人でよかったと感じる、極上の味わいです。
まるで友人の家を訪れたような心地よさと安らぎが織りなす「丹」。
次の京都旅では、京丹後の豊かな食材と丁寧な手仕事をぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
http://tan.kyoto.jp
住所 京都市東山区五軒町106-13 三条通り白川橋下ル東側
TEL 075-533-7744
朝食 8:00〜10:00(L.O.9:30)
昼食 12:00〜14:30(L.O.14:00)
夕食 貸切営業のみ 18:00〜22:00(L.O.21:00)
月曜定休(祝日の場合は翌日火曜日休み)
※クレジットカード不可
[All photos by Nao]