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TABIZINEライターが、各国でのサプライズ経験を綴る「ありえない! 日本人が○○で驚いたこと」シリーズ。今回はフィリピンの首都マニラで暮らしていたときに、路上で遭遇した驚くべき出来事をお伝えします。
治安がとても悪い
治安には不安のあるフィリピン。特にフィリピン国内や海外から多くの人が集まる中心部のマニラ首都圏の治安は、ほかの都市と比べて良くありません。
マニラで暮らし始めたときに「スマホやタブレットを路上で触らないこと、高価なアクセサリーは身につけないこと」を、地元の人から何度も注意されました。これらが原因で、犯罪に巻き込まれることが頻繁にあるからです。
アクセサリーひとつが命取りに
これまでさまざまな国で生活してきましたが、東京でもシンガポールでもフランスでも、オシャレを楽しんでいて他人から狙われた経験は一度だってありません。なので、フィリピンでも心のどこかで「私は狙われるはずがない」と思っていたのです。
ある週末の午後のこと。フィリピン人の友人5人と共に、マニラの歌舞伎町・マラテから駅に向かって歩いていたところ、前から走ってきた物乞い風の男性に、身につけていたネックレスをむしり取られたのです。一瞬の出来事でした。驚きを通り越して、それはもう恐怖としか言えない体験。
ネックレスには小さなダイヤが5粒ほどついている控えめなものだったから、油断していたのかも・・・。友人は同じくマニラの路上で、女性がイヤリングをむしり取られた現場を目撃。その女性は耳から血を流していたそうです。発展途上国を旅する際は、身につけるものに気をつけましょう。
ショック・・・全財産盗られてしまった話
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庶民の足として、フィリピン各地を走り回るジープニー。およそ20人ほど収容可能な乗り物です。運賃がとても安く、乗り慣れると非常に便利なのですが、夜間の利用は注意が必要。フィリピン人の友人(男性)は、仕事帰りの深夜にジープニーを利用したところ、乗っていた2人の男に後をつけられて脅され、ATMから現金全てを引き出すよう強要されたそうです。かわいそうな話ですが、ケガもなく、無事だったのでホッとしました。
裏路地で目にしたホームレス一家
子どもも大人も、路上で物乞いする人が本当に多く、マニラで暮らし始めた頃は衝撃の毎日でした。一番びっくりしたのは、通勤途中の裏路地で見かけた、残飯漁りをしていたホームレス一家。ボロボロの服を着て、食べ物を必死に探しているのです。その場では何もできない自分が情けなく、子どもたちの将来を考えると胸が痛くなりました。マニラには、路上で寝泊まりしているホームレス一家もとても多いです。
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フィリピンには、日々を生きるのに精一杯の人たちがたくさんいます。特にマニラには地方から出稼ぎに来る人も多く、治安がよくありません。温厚で優しく、はじけるような笑顔が素敵なフィリピンの人たち。ですが、貧困を極めれば、その笑顔が一変してしまうことも知りました。未だに複雑な心境です。
フィリピンの治安についてくわしくは、過去記事「在住経験者が教える、フィリピンの治安情報!注意したいポイントや地域は?」「在住経験者が教える、フィリピン旅行で気をつけたいこと。治安だけじゃない!」をご覧ください。
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