TABIZINEライターが、各国でのサプライズ経験を綴る「ありえない! 日本人が○○で驚いたこと」シリーズ。今回はフランス在住の筆者が、現地の健康診断で驚いたことをレポートします。
健康診断は16歳以上の男女が対象
手厚い社会保障で知られるフランス。現在の制度では、セキュリテ・ソシアルと呼ばれる国民健康保険の加入は、外国人・フランス人に関わらず現地で暮らす全ての人が対象となっています。英語になりますが、詳しくはこちらから。健康診断は、国民健康保険に加入している16歳以上の男女が対象で費用は無料。
セキュリテ・ソシアルに加入すると、およそ2年に一度、健康診断の通知が届きます。筆者の自宅にも通知が届いたため、健康診断の予約をして当日を待つことに。
オプション検査もOK!
身体測定や血液・視覚・聴力検査など一般健診の内容に加えて、歯科検診やがん検診なども無料で追加することができます。オプション健診は対象者の年齢と面談により、医師が判断。筆者の場合は、なんとHIV検査でした。
HIV検査を強要された
面談の際に、医師から「エイズ検査、受けたことある?」と聞かれて「いいえ。でも必要ないです」と答えたら、「それじゃあ、ネガティブかポジティブか分からないでしょ!」と言われ、半ば強制的に受けることに。
と言っても、血液検査を済ませていたので、HIV検査のためにすることは特にありませんでした。他の国でも健康診断をした記憶はあるけれど、このような健康診断は初めてだったのでビックリです。
後日、現地の友人に「私には必要ないと思ったのに、HIV検査を強制的に受けさせられた」と話したところ、「僕も定期的にHIVの検査するよ。別に珍しいことじゃないよ」との返答が。パートナーのためにも、知っておく義務があると言われました。ちょっとしたカルチャーショックです。
朝食は健康診断の最中に食べます
お待ちかねの朝食(または昼食)。フランスの健康診断を受けてみて驚いたのが、検査が前半と後半に分かれていて、前半終了後に病院の中でいただくこと!
病院内にある簡易カフェの席につくと、看護師さんがオーダーを取りに来ます。当日は、コーヒーとオレンジジュース、食事はビスコットと呼ばれるトースト風の乾パンまたはマドレーヌの2種類から。筆者はマドレーヌをいただきました。パンの国なのだから、おいしいパンも選択肢にあればよかったのに・・・と思ってしまった筆者は贅沢でしょうか?
種類が豊富に揃う、フランスのスーパーのビスコット
(C)sweetsholic
フランスの健康診断、いかがでしたか? 当地の健康診断では、後日医師からの詳しいレポートが自宅とかかりつけ医に届き、それを元にかかりつけ医と話し合う・・・という形になります。日本の健康診断と人間ドックが合体したもの、といった印象を受けました。
※筆者が受けた健康診断は2017年度、フランス南西部オートガロンヌ県にて。
*編集部注:本記事は、フランスの健康診断についての体験記事となります。フランスにおいて、国民健康保険の加入ですべての医療費が無料となるわけではないむね、ご了承ください。
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