(c)Zon
トルコ イスタンブールのいわゆる定番観光スポットはヨーロッパ側に集中しているため、アジア側への観光は後回しにされがちです。
そんなアジア側の街のひとつユスキュダルには、庶民の生活に溶け込むロカンタ(大衆食堂)やモスク、さらにボスポラス海峡にぽつりと浮かぶ乙女の塔など、イスタンブールの魅力が凝縮されています。
スレイマン大帝の愛娘のためのモスク「Mihrimah Sultan Camii」
ユスキュダルの埠頭を降りるとまず目に入ってくるのが、オスマン帝国の最盛期を築いたスレイマン大帝の愛娘、ミフリマーのために建てられたモスクです。トルコ史上最高の建築家ミマール・スィナンによる設計という点も注目に値します。
(c)Zon
(c)Zon
ユスキュダルで暮らす人たちの拠り所のモスクとなっており、特に1日5回のお祈りの時間にはたくさんの人が集まってきます。ミフリマーの人柄を表すような女性らしいモスク内部には、うっとりせずにはいられません。
(c)Zon
住所 Mimar Sinan Mahallesi 34664 Üsküdar/İstanbul
アフメト3世の母のためのモスク「Yeni Valide Camii」
ユスキュダルの2大モスクといえばさきほどご紹介した「Mihrimah Sultan Camii」、そして「Yeni Valide Camii」です。
(c)Zon
(c)Zon
「Yeni Valide」とは「新しい母」という意味で、オスマン帝国の皇帝アフメト3世が自身の母に敬意を表して造りました。皇帝の母のためのモスクというだけあって、堂々とした、しかしどこか女性らしさをも感じさせるモスクです。
(c)Zon
(c)Zon
住所 Mimar Sinan Mahallesi 34664 Üsküdar/İstanbul
ボスポラス海峡に浮かぶ「乙女の塔」
ユスキュダルの海岸通りを歩いていると、ボスポラス海峡にポツンと浮かぶ「乙女の塔」が見えてきます。まるで童話の世界のような光景です。
(c)Zon
ユスキュダルでは「乙女の塔」を間近に見ることができるほか、連絡船に乗れば実際に塔まで行くことができます。
(c)Zon
塔の背後には旧市街の世界遺産群を見ることができ、アヤソフィアやブルーモスクはもちろん、トプカプ宮殿やスレイマニエ・モスクまでを一望できる最高のスポットです。
住所 Salacak Mahallesi Üsküdar Salacak Mevkii 34668 Üsküdar/İstanbul
お手頃価格が嬉しいロカンタ「Limon」
トルコにはロカンタという大衆食堂があり、レストランよりもお手頃な価格でトルコ料理を楽しむことができます。そしてユスキュダルは観光地というよりは庶民の生活エリアなので、ヨーロッパ側の旧市街や新市街よりもさらにお安い!というのが嬉しいポイントです。ユスキュダルにある「Limon」はそんなロカンタのひとつです。
(c)Zon
生地を薄くのばしたトルコ版のピザのようなピデ、揚げた肉団子のようなイチリ・キョフテなど、定番のトルコ料理をいただくことができます。
(c)Zon
(c)Zon
住所 Selmani Pak Cad No: 22 ÜSKÜDAR
電話 0216-342 4545
営業時間 8:00~23:30
LimonのHP http://www.limonpidekebapevi.com/
ヨーロッパ側の定番観光スポットでは味わうことの出来ない庶民の飾らない生活やイスタンブールの歴史を、アジア側のユスキュダルで肌で感じてみるのはいかがでしょうか。