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【トルコ】イスタンブールを食べ歩く!ケバブからスイーツまでおすすめの旨いもの13選

Posted by: 石黒アツシ
掲載日: May 28th, 2023. 更新日: May 26th, 2023

「世界三大料理」といえば、フランス料理、中華料理、そしてトルコ料理です。トルコの人たちはもともと中央アジアに住む民族ですから、中華料理などの影響を受けているそう。また、イスラム教の食習慣はもちろん、オスマン帝国時代には現在の近隣諸国の食文化も取り込まれてきました。今回は、イスタンブールの街を歩いて食べたストリートフードやB級グルメ、スイーツなど、おすすめの旨いもの13選を紹介します。

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サバサンド
 


 


旧市街ホジャパシャ通りで食べ歩き!

アヤソフィア
イスタンブールの旧市街は、歴史的な遺産が点在する地域。その中でも美しい建物は、6世紀の初めに建造された「アヤソフィア」(写真上)。キリスト教会として建てられましたが、15世紀半ば以降はイスラム教のモスクとして使われています(一時は博物館だったこともありました)。

そのアヤソフィアからも歩いてすぐ、旧市街の中心にある「ホジャパシャ通り」ではストリートフードを気軽に楽しめます。

横回転式の2度焼「ジャーケバブ」

カギケバブ
棒に刺された肉の塊が回りながらヒーターで焼かれているケバブは、日本のケバブ屋さんでも目にします。この「ジャーケバブ」のお店では、それが横回転になっているんです。

カギケバブ
横回転の肉塊にナイフを薄く入れて(見えにくいですが上の写真の左手)、長いナイフでそぎ落とします。

炭火
それを隣の炭火でもう一回焼きます。とっても香ばしくて肉のうまみもたっぷり感じられます。

SEHZADE
ジャーケバブのお店「SEHZADE」はホジャパシャ通りに西側から入ってすぐにあります。

SEHZADE
Hoca Paşa, Hoca Paşa Sk. No:6 D:4, 34110 Fatih/İstanbul, トルコ

大きな窯で焼くトルコのピザは「ピデ」

ピデ
香ばしく焼き色がついた生地に、トロリと溶けてこちらも焼き色がついたチーズ。ピザの原型になったともいわれる「ピデ」。その昔、東ローマ帝国がここまでやって来て持ち帰ったのだとか。

窯
店内のターキッシュブルーの美しいタイルで装飾された大きな石窯。ピデは、ここでこんがりと焼かれます。ピデの具のバリエーションは豊富で、「パストゥルマ」というパストラミの原型の生ハムや「スジュク」(サラミ)、それに羊肉の角切りや、チーズにたまごを落としたピデもあります。

ピデの店
こちらのお店もテーブルと椅子が並べられていて、とてもカジュアルな雰囲気です。

Hocapaşa Pidecisi
Hoca Paşa, Ankara Caddesi & Hoca Paşa Sokak No:11, 34110 Fatih/İstanbul, トルコ

ケバブを薄いパンに包む「ドゥルム ドネル」

ポルシヨンドネル
「ユフカ」は無発酵のシンプルな薄いパンです。ドネルケバブをユフカで包んで食べるのが「ドゥルム ドネル」。日本ではちょっと厚めのピタパンにケバブを挟んで食べるものをよく見ますが、このような薄いユフカだと、軽くていくらでも食べられそうです。

ドネルケバブがおいしいと評判の「Kasap Osman」の店頭では、ごうごうと燃え上がる火で肉塊が焼かれています。

見ず知らずのお客さんと一緒にテーブルを囲むのもまた旅の醍醐味。ホジャパシャ通りのお店は、どこもフレンドリーで気さくな雰囲気も楽しめます。

Kasap Osman
Hoca Paşa, Hoca Paşa Sk. No:8/a, 34110 Sirkeci/İstanbul, トルコ

【動画】ホジャパシャ通りとエジプシャンバザール(スパイスマーケット)

それでは、ホジャパシャ通りの雰囲気と、すぐ近くにあるエジプシャンバザールの動画をご覧ください。

市場の魚屋を覗いてみる

魚屋
少しだけ歩いて、ガラタ橋のたもとの広場にある魚屋を覗いてみます。イスタンブールは海に囲まれた土地なので、魚は新鮮でシーフードもおいしいに違いありません。こちらのお店では食事をとることはできませんでしたが、特別に試食をさせてもらいました。

「ラケルダ」とからすみを試食

ラケルダ
トルコのお酒のおつまみとしても人気なのが「ラケルダ」。カツオを3カ月ほど塩漬けにしたもので、食べる前には塩抜きをしてオリーブオイルをかけて、玉ねぎやディルと一緒に食べるそう。

塩気はあまり感じず、カツオ独特のにおいも抑えられていて淡白ながらも熟成された旨味がたっぷり。これはお酒が進みそうです。

からすみ
こちらは、からすみ。試食なのにずいぶん大きく厚く切ってくれています。トルコでは手軽な値段で買えるそう。味は、日本でもおなじみのからすみです。

トルコならではのシーフードも絶品!

フリット店

新鮮なムール貝やカタクチイワシのフリット、ムール貝の炊き込みご飯

ガラタ橋を渡って新市街へ渡り、丘の上に上がります。さまざまなお店が並ぶイスティクラル通りを少し入ったところにある「ネヴィザーデ ココレチ」というフリットのお店へ向かいました。店頭には大きな揚げ鍋が2つ並んでいます。

ミディエ
こちらがムール貝を揚げた「ミディエ」。ふわっと揚がっていて食感が非常に柔らかく、まるで白身の魚のようです。

ミディエドルマ
こちらは「ミディエドルマス」。ムール貝を米と一緒に炊きこんだもので、ジューシーなムール貝の香りがご飯によく合います。

ハシム
「ハムシ」はカタクチイワシのフリット。日本でもどこかで食べたことがあるような馴染みのある印象です。やっぱり揚げものにはレモンが合いますね。色とりどりの野菜と一緒に、しつこくなくさっぱりといただけます。

Nevizade Kokoreç – Erdal Usta
Hüseyinağa, Mah Balık Pazarı, Sahne Sk. No:12/B, 34435 Beyoğlu/İstanbul, トルコ

日本でも話題の「サバサンド」

サバサンドの店
日本でも見かけるようになった「サバサンド」。トルコのサバサンドは新潟のご当地グルメでもあります。ベシクタシュはイスタンブール中心から北東に2kmほどの学生が多い地域ということで、おいしいものもいろいろ。「ユルダエル ユルドゥズ」というシーフードのお店でサバサンドをいただきます。

サバサンド
よく焼けた脂ののったサバに、レタスとニンジン、そしてレモンは必須です。焼き魚をパンにはさむとは、とってもシンプルながら、やっぱり日本人にはうれしいですよね。サバサンドを売るお店はイスタンブールのあちこちにあるので、イスタンブールの人たちにとっても、気軽なスナックなんだと思います。

Balıkça Restaurant – Yurdaer Yıldız
Sinanpaşa, Mumcu Bakkal Sokağı No:20, 34353 Beşiktaş/İstanbul, トルコ

イスタンブールでクラフトビールを味わう!

クラフトビールラボ
イスラム教徒が多いトルコですが、アルコールには寛容でレストランなどではお酒を飲むことができます。「Craft Beer Lab」はクラフトビールの店で、ここで醸造された数種類のビールをいただけます。


4種類のビールの飲み比べも可能。いずれもなかなかの味わいでした。実はトルコには「ビラハーネ」という伝統的なビール酒場があって、おじさまたちが集まってはビールを楽しむのは一般的なことだそうです。

Craft Beer Lab
Sinanpaşa, Şair Nedim Cd. No:4, 34353 Beşiktaş/İstanbul, トルコ

スイーツも楽しい!ロクム、バクラヴァ、トルコアイス

「ロクム」はトルコのゆべし!老舗に出かけます

ロシム
別名「ターキッシュデライト」とも呼ばれるのが「ロクム」。トルコのゆべしのようなものだと聞きました。原材料はでんぷんと砂糖と、さまざまなナッツ類。食感はぷにっとしていて、確かに日本のゆべしに似ています。


旧市街、ホジャパシャ通りからすぐの「アリ ムヒディン ハジ べキル ロクムラル」は1777年創業のロクムの老舗です。


美しいロクムがウィンドウを飾っていて目にもおいしそう。試食したシンプルなロクムは甘さ控えめで上品なお味でした。

Ali Muhiddin Hacı Bekir Lokumları
Hobyar, 1, Zahire Borsası Sk., 34112 Fatih/İstanbul, トルコ

最近日本でも人気急上昇!バクラヴァ

ヴァクラバの店
最近は日本の百貨店などでもお目にかかることができるトルコのお菓子「バクラヴァ」。「キョシュケルオール」は、そのバクラヴァの専門店です。新市街にあります。


店内には10種類以上のバクラヴァが並んでいます。フィロという紙よりも薄い生地に、ナッツ類を蜂蜜でまとめた具材を挟んだもので、フィロは何層にも重なっているのが特徴。表面はサクッと、そして口の中で具材の甘さが広がります。

Köşkeroğlu Karaköy
Kemankeş Karamustafa Paşa, Necatibey Cd. No:114 D:124, 34425 Beyoğlu/İstanbul, トルコ

「マド」でトルコアイスを!

MADO
「マド」はイスタンブールに展開するスィーツのチェーン店。ここではおいしいトルコアイスも楽しむことができます。

このトルコアイスは、「ドンドゥルマ」が正式な名前。露店などで、のびーるアイスを見せてくれるパフォーマンス付きで売られていたりします。のびる秘密は「サーレップ」という植物の球根を粉末状にしているからだそう。

トルコアイス
もともとはバニラ味だけでしたが、いまではご覧の通りチョコレートやフルーツ、ピスタチオと、バリエーションも豊富になったそうです。

Mado
Asmalı Mescit, Asmalı Mescit Mah İstiklal Cad, Gönül Sk. No:1, 34430 Beyoğlu/İstanbul, トルコ

というわけで、イスタンブールを歩いて食べたストリートフード13選でした。きっとこのほかにも、いろいろおいしいものはありそう。次回は、もっとゆっくりと滞在したくなりました。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。


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